虚から進化し破面となったもの中でも選りすぐりの強者が集う十刃。十刃の強さは上から順に1から10の番号が割り当てられておりその数字で十刃の強さを示しています。
ですが「十刃の番号は1から10」その前提を根底から覆した破面がいます。その破面の名前は”ヤミーリヤルゴ”。登場時こそ最弱の10十刃という扱いでしたが後に最強の0十刃だった事実を明かし、「十刃の番号は1から10」という前提をひっくり返しました。
そんな0十刃のヤミーリヤルゴ。いったいどれほどの強さだったのでしょうか?
今回はそんなヤミーリヤルゴの強さや名シーン名言を紹介していきます。
ヤミーリヤルゴの基本情報
名前 | ヤミーリヤルゴ |
性別 | 男 |
所属 | 十刃 |
階級 | 10十刃→0十刃 |
使用する斬魄刀 | 憤獣 |
誕生日 | 4月3日 |
身長/体重 | 230cm/303kg |
声優 | 乃村健次 |
初登場 | 破面編 |
ヤミーリヤルゴは十刃所属の破面です。10十刃に位置すると思われていましたが、後に0十刃であることが明かされ最強の破面といっていいでしょう。
またウルキオラと並び作中で最初に登場した十刃でもあります。
ヤミーリヤルゴの初登場
空座町に突如として現れた巨大なる霊圧。
その霊圧を持つものの一人としてヤミーリヤルゴは初登場します。
出てすぐに周囲の人々の魂を食らいつくす凶暴さを見せるだけではなく、駆け付けたチャドや織姫をもろともしない圧倒的な霊力を見せつけました。
救援に来た一護や浦原には負けてしまいましたがこの時点では斬魄刀の開放すら行っておらず本当の実力は明らかになりませんでした。
またこの時腕を失っていますが完治。次の戦いに備えます。
ヤミーの本当の力
再びの現世侵攻を経た後物語の舞台は虚圏へ。
織姫を奪還するべくやってきた一護たちに対し、何故かあまりモチベーションが湧かないのかしばらくはやる気の無さそうにしていました。
ウルキオラが戦いを始めるとようやくやる気をだし、チャド、ルキア、恋次の3人の前に立ちふさがります。
しかしウルキオラが死亡したことを感知すると、怒り狂いそのまま刀剣開放。
10十刃だと今迄思われていましたが、この時刀剣開放開放と同時に肩の数字が10から0に変化。最強の0十刃であることが明らかになります。
その力は戦っていた3人の力をもろともせず虚化月牙天衝にすら耐えきる耐久力を誇ります。
最後は剣八および白夜のコンビにやられますが、二人とも大きな怪我を負っており相当な激戦だったと思われます。
最後は従属官のクッカプーロに看取られ死亡。
ヤミーリヤルゴの人物像
粗暴で狂暴、人の命を何だとも思わない男。
人間の命をまるでゴミのように扱うその姿はとても性格がいいとは言えませんね。
しかしこれが破面、特にウルキオラになると少し違ってきます。ヤミーはとても暴力的な人物ですが、ウルキオラとよく行動を共にし軽口をたたき合うようなそんな間柄です。
よくよく考えると意外なことです。ウルキオラもヤミーも軽口を言うような人物ではないのですから。実際ウルキオラが死んだときは探知神経が苦手で霊圧の察知が苦手だったヤミーが、何故かウルキオラが死んだときは直ぐに察知しているのです。
これはヤミーがそれだけウルキオラに強い感情を向けていることに他なりません。どちらも力を隠していた者同士通じ合う部分があったのでしょうか。従属官のクッカプーロを連れていたことも注目したいです。暴力的な男には似合わないか弱い存在が常にヤミーの傍にはいたのです。
戦闘時、クッカプーロが戦場にいるのを確認したヤミーは明らかに動揺していました。もしかしたらクッカプーロを巻き込まないようにと加減した結果が白夜と剣八に敗北した理由だったのかもしれませんね。
ヤミーリヤルゴとは凶悪で暴力的な面と仲間の死に悲しむ繊細な面の二つを持ち合わせた人物だったのです。
怒る度に力を増す「憤獣」!本編では本当の力を発揮していない可能性も
ブチ切れろ『憤獣』!!!
破面であり10十刃でもあり0十刃でもあるヤミー。刀剣開放の力は憤獣(イーラ)。怒れば怒る程その力を増す性質を持ちます。力が増すたびに姿が変わり巨大になっていく化け物じみた刀剣開放です。
また刀剣開放と連動して肩の数字が0十刃に変わったため、ヤミーが0十刃の位置にいるのはこの刀剣開放の性質が関係している可能性が高いです。
恐らくフルパワーの憤獣の力を発揮すれば十刃の誰もかなわないような力を発揮するのではないでしょうか?
そんな0十刃であるヤミーの実力ですがイマイチよく和からない部分も多いです。10十刃扱いだったころは隊長格にやられそうだったのが、最強の0十刃ということが明らかになったのに隊長格2人にやられたりと強さの描写が不安定です。
挙句の果てにヤミーは本当に十刃最強なのか?弱いんじゃないか?と疑問に思う声がネット上ではよくみられる状況に。
しかしこの不安定な強さは別に何もおかしなことではないのです。憤獣の性質上自分の怒りがそのまま力に変わります。そのため自身のメンタルが大きく関わってくる力といえます。
ヤミーが憤獣を開放した時はウルキオラを殺され怒り狂う気持ちも確かにあったはずです。ですがそれを覆いつくすような深い悲しみもまたヤミーの心の中にはあったのでしょう。強い憤怒が深い悲哀に邪魔され怒り切れなかったのです。
剣八はヤミー戦を「つまらねぇ戦いだったぜ」と評しています。ヤミーは虚閃を除けば近接型で純粋な力勝負が出来ることもあり、剣八としては楽しい戦いが出来そうな相手だったはずです。
そんな発言をしたのはきっとヤミーがどこか本気を出し切れずに敗北したことを悟っていたからでしょう。つまりヤミーは弱かったのではありません。力を発揮しきれなった。ただそれだけの話なのです。
声優は乃村健次さん
ヤミーリヤルゴの声優は乃村健次さん。暴力的なヤミーを素晴らしい演技で演じ切っています。
ヤミーリヤルゴの名シーン・名言
……十体の十刃の持つ数字が
1から10だと誰か言ったか?
ヤミーの放った問題の発言。
ここからヤミーが0十刃であったことが明らかになるのですが問題はそこではありません。
以前に上の画像のように十刃は1から10だという発言があり明らかに矛盾しているのです。
ただヤミーが0十刃であったことは十刃だけの秘密だった可能性もあり、ぎりぎり矛盾していないかもしれません。
失くしたものを
奪い取る
血と肉と骨と
あとひとつ
BLEACH単行本名物の巻頭ポエムでヤミーが表紙の41巻のポエムです。
前半部ではヤミーの荒々しさを表現しており、後半部でヤミーの隠れた繊細さを表しているようですね。
ヤミーは一体失くしたのか?私見ですが虚であるヤミーが無くしたものといえばやはり「心」なのかもしれません。
奇しくもウルキオラも心というものを追い求めていましたし、やはりどこか似たところのある二人なのかもしれませんね。
ヤミーリヤルゴは最強であり最弱でもある十刃!
ヤミーリヤルゴは十刃最弱の10十刃と最強の0十刃という2つの称号を持つ特異なキャラクターでした。
粗暴な面もありながらどこか仲間の死を思いやる心を持ち合わせるヤミー。
最後は全力を出し切れないまま死亡してしまいましたが、最後の時には愛犬のクッカプーロが傍に居続けてくれました。
その時ヤミーはまんざらでもない反応をしていましたので、案外ヤミーは自分自身の生に満足していたのかもしれませんね。