「耳をすませば」にて登場する天沢聖司と言えば、声の担当が高橋一生さんということ有名です。そんな天沢聖司の性格や家族、名シーンをご紹介します。
天沢聖司の基本情報
名前 | 天沢聖司 |
性別 | 男 |
年齢 | 15歳 |
声優 | 高橋一生 |
天沢聖司の性格
聖司は月島雫が好きなで、劇中で様々なアプローチをしているので、巷ではストーカーとさえ呼ばれることがあります。
雫が聖司の存在に気づいたきっかけは、雫の名前よりも先に必ずと言っていい程、「天沢聖司」の名が載っていたからです。その為に、図書館で雫の隣に座ったり、雫の好きな方を調査して先回りして借りたりと涙ぐましい努力があります。
また、あの手この手で雫を揺さぶり、自分に興味を持たせます。例として初対面で皮肉を言って自分を印象付けることや、そこから一気に親切にすることでより好意を持たせることです。
以上から聖司は、とても用意周到でやると決めたことはきっちりやり、恋愛に関してはスペシャリストのようです。
物語の後半では、他のクラスである聖司が教室にいる雫を呼び出すシーンがあります。クラスメイトがたくさんいる中でわざわざ異性が呼びに来るということは、中学生にとっては冷やかしの格好の餌食です。それに対して、聖司は誤解されても構わないとまで言います。告白も同然の大胆な行動もとります。
天沢聖司の家族
聖司には劇中に家族が登場しますが、物語に大きく関わった人物として、祖父の西司朗がいます。雫が猫のムーンに連れられて訪れた地球屋の店主で、年齢は80歳です。家族中に反対されていた聖司のイタリア行きを唯一認めてくれた存在です。途中参加で友達の北と南と雫と共にカントリーロードを演奏します。
他にも実は雫が聖司についてより知るきっかけとして、父の天沢航一がいます。中学校の数年前のPTA会長として名前が登場したり、あまり知られていませんが中学校の渡り廊下を聖司と歩くシーンがあったりします。仕事は医者で、天沢医院の開業医です。
天沢聖司と音楽
聖司はヴァイオリン職人を目指しています。中学卒業後には普通の高校ではなく、イタリアのクレモーナにあるヴァイオリン製作学校に行きたいと語ります。
その為に「地球屋」の地下にあるアトリエでヴァイオリンを製作している姿がありました。物語の中で、何故ヴァイオリン職人を目指しているのかは明言されませんが、おじいさんの影響であることは間違いないでしょう。アトリエでは、ヴァイオリン作りの教室もあるようなので、それがきっかけになったのでないでしょうか。
天沢聖司の声優
天沢聖司の声を演じたのは、俳優として有名となったCMやテレビドラマや映画に多く出演され、テレビ番組にも登場する高橋一生さんです。ジブリ作品では「おもひでぽろぽろ」にも出演しており、声優としては天沢聖司を含め3役しか演じていません。
代表作はテレビドラマでは「民王」の貝原茂平、「カルテット」の家森諭高、CMでは「キリン」の氷結シリーズや「ミツカン」などがあります。
数々の賞を受賞されており、「民生」によって第1回コンフィデンスアワード・ドラマ賞と第86回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞を受賞して、2017年ではオリコン上半期ブレイク俳優ランキング1位にも輝きました。
高橋一生さんは演技以外にも、第38回ベストジーニスト2018の協議会選出部門、第47回ベストドレッサー賞芸能部門といったファッション性が評価されています。
天沢聖司の名台詞・名シーン
「お前さ、詩の才能あるよ。さっき歌ったのもいいけど。俺、コンクリートロードも好きだぜ」
雫が聖司の出来たてのヴァイオリンの音を聴きたいと強請ったら、一緒に歌ってくれと言われ、カントリーロードを演奏した後の雫の帰宅シーンからの名台詞です。
「お前さ、コンクリートロードは、やめた方がいいと思うよ」といじわるに言い放ったことを忘れたかの様に、聖司は素直に話します。雫との初対面シーンとは全く違う印象を受けますね。
「イタリアへ行ったら、お前のあの歌、歌って頑張るからな」
聖司がお父さんを説得して、2ヶ月の間イタリアのアトリエで見習いをやることに決まり、それ雫に報告した後の台詞です。
あの歌、とはカントリーロードのことを示しています。聖司のヴァイオリンと一緒に雫が日本語訳したカントリーロードを演奏する場面があります。雫が聖司を初めて認知した時にもカントリーロードが関わってきました。2人にとっては思い出深い曲です。
「俺……今すぐって訳にはいかないけど。俺と結婚してくれないか!」
イタリアから2ヶ月のヴァイオリン実習から帰ってきた聖司は、日が昇る前に雫を連れて丘に上がります。眼下の街並みを一望できる場所で日の出と共に聖司が雫にストレートに告白するシーンです。
まだ2人は中学生なのであまり現実的とは言えない言葉ですが、聖司の雫が好き、ずっと一緒にいたいといった気持ちは素直に伝わったに違いありません。こんな台詞を誰かに言われてみたいという方もいるのではないでしょうか。
粘り強い天沢聖司
以前から雫のことが好きで、一見するとストーカーとも思われる行為をしていた天沢聖司でしたが、粘り強く雫にアプローチしていきました。
一途な思いやヴァイオリン作りにかける情熱の感じられる一生懸命な姿勢が見られました。
そんな天沢聖司の姿をもう1度「耳をすませば」で観てみてはいかがでしょうか?