魅力的なキャラクターが多い「BLEACH」の中でも、とりわけダークな魅力を持つ吉良イヅルという死神をご存じでしょうか?
今回はそんな吉良イヅルの性格や強さ、そして読者をひきつけるダークな魅力について解説していこうと思います。
吉良イヅルの基本情報
名前 | 吉良イヅル |
性別 | 男 |
所属 | 護廷十三隊三番隊 |
階級 | 副隊長 |
使用する斬魄刀 | 侘助 |
卍解 | なし |
誕生日 | 3月27日 |
身長/体重 | 173㎝/56㎏ |
声優 | 櫻井孝弘 |
初登場 | 9巻 |
吉良イヅルの特徴
吉良イヅルは瀞霊廷の下級貴族出身の死神です。金髪の前髪を左目が隠れるほど長く伸ばし、伏し目がちで相手を見上げるように見るため、暗い印象を持たれます。真央霊術院に主席合格しており、阿散井恋次と雛森桃とは同級生です。また、九番隊副隊長の檜佐木修兵は先輩にあたります。
戦闘においては、刀での戦闘の他に結界や、元四番隊所属であったため回道による治療も可能など、補助能力も備えている万能型です。また、単純な力や能力は隊長核に及ばないもの冷静に敵の分析や、隊長の補佐を器用にこなす頭脳派な戦い方をします。
吉良イヅルの性格
吉良イヅルは大人しく暗い性格です。また、己の使命や上官の言う事に忠実で、特に三番隊隊長の市丸ギンには絶対の信頼を寄せており、自身のあらゆる感情を押し殺して従います。涅マユリ曰く「呼吸をするかのように自らの価値を拒絶し続け、それでもみじめに世と繋がろうとしている」との事。
阿散井恋次、雛森桃とは真央霊術院生時代の同期であり、イヅルは雛森桃に好意を寄せています。
吉良イヅルの斬魄刀
斬魄刀「侘助」 解号「面をあげろ」
始解と同時に刃がコの字に折れ曲がった刀に変化します。切った相手の重さを倍にする能力を有し、一度切れば倍の重さ、二度切ればさらに倍の重さ、さらに切ればまた倍の重さになっていきます。最終的に相手は自らの重さに耐えきれず詫びるがごとく頭を差し出す、ゆえに「侘助」という名前だそうです。
吉良イヅルの卍解
作中で吉良イヅルが卍解を習得した描写はありませんでした。習得していないものと思われます。
吉良イヅルの死
吉良イヅルは作中で一度死んでいます。千年血戦編の序盤、見えざる帝国の第一次侵攻にて瀞霊廷の第一陣として滅却師たちを迎え撃つが、滅却師バズビーの不意打ちを喰らい右半身のほとんどを吹き飛ばされ死亡しました。
吉良イヅルの復活
上記戦闘により死亡が確定された吉良イヅルでしたが、その後涅マユリの実験により、霊力を増量された死人として復活しています。この時、マユリの口からイヅルの復活のために滅却師に虐殺された席官たちの魂魄を使用したという残酷な事実も告げられています。そして、マユリの試運転として四十六室を襲う滅却師ジャズ・ドミノを倒した後、享楽春水と伊勢七緒との戦闘で地に落とされたリジェ・バロの成れの果てである鳥の軍団と相対しました。
吉良イヅルのその後
千年血戦後の世界で、死人なのは変わらず三番隊副隊長として在籍しているようです。また、真央霊術院特別講師として、真央霊術院生たちへ教鞭をふるっています。
吉良イヅルの人間関係
市丸ギン
三番隊隊長で吉良イズルの上司だった人物。イヅルからは「キツネ」と比喩されています。イヅルに絶対的な信頼を寄せられていましたが、尸魂界編以降は愛染惣右助と共に瀞霊廷を離反しました。イズルはギンに裏切られたことを引きずっている描写が多く、やけ酒をしたり、三番隊の募集要項に「嘘をつかない人」や「もう三番隊に来ても市丸隊長はいませんよ」といった文面を乗せたり、「キツネ饅頭」の出品を提案したり、男性死神協会の伝令神機案として「銀色でキツネ型で裏に三の刻印、通話時に3mまで伸びる伸縮機能付き」を提案したりしています。
鳳橋楼十郎(ローズ)
死神代行消失編以降に三番隊隊長に復帰した人物。イヅルのことは「音楽の趣味が合いそう」で「イズルを見ているとインスピレーションが湧く」として気に入っている。彼がイズルから受けるイメージは悔恨、哀惜、傷心、悲嘆、苦悶など暗いイメージのものです。
涅マユリ
バズビーの不意打ちを受け死亡したイヅルに、改造を施し復活させた人物です。イヅルの霊力を増量し戦力とするために、虐殺された三番隊の席官たちの魂魄を使用しました。また、その事を目覚めた直後のイヅルに告げています。マユリ曰く、イヅルは被検体として好条件だったそうで、「呼吸するかのように自らの価値を拒絶し続け、それでもみじめに世と繋がる君の事ダ。どのような身体の変質だろうと受け入れるのは必然だからネ」との事。そして、「背負うのが好きそうだからネ。思う存分彼らの人生とやらを受け継ぎたまえ」と言いました。
吉良イヅルの声優
吉良イズルの声を担当しているのは、インテンションに所属されている櫻井孝弘さんです。
吉良イヅルの他に、鬼滅の刃の富岡義勇、呪術廻戦の夏油傑、おそ松さんの松野おそ松、コードギアスの枢木スザクの声も担当されています。
吉良イヅルの名シーン・名セリフ
続いて、吉良イヅルの名台詞と名シーンをご紹介します。
故に、侘助
尸魂界編にて、松本乱菊と戦闘した時の台詞です。始解を披露し、侘助の能力と名前の由来を語りました。しかし、乱菊の斬魄刀「灰猫」とは相性が悪く無効化されてしまいました。
戦士が命乞いをするものじゃあないよ
破面編にて、転界結柱を守護するため破面アビラマ・レッダーとの戦闘で言われた台詞です。翼により高速で移動するアビラマに一時押されますが、「侘助」でアビラマの翼を切りつけ地に落とします。イヅルは地に這いつくばったアビラマに侘助の刃を当てます。命乞いをしようとしたアビラマに、この台詞を言い首を切り落しました。
全ての罪を押し付けることはそれこそ重荷。僕にはとても背負えない
「死人」
地に堕ち、巨大な鳥の化け物になり果てたリジェ・バロに問いかけられたときの台詞です。一度死んで、仲間の魂魄を使い蘇ったイヅルは死人として多くのモノを背負いました。短いながらも、その覚悟が現れた台詞です。
吉良イヅルは全てを背負い戦い続ける覚悟を持った死神
吉良イヅルは、その愚直なまほどの生真面目さと自己否定により様々な人物に利用され、そしてたくさんのモノを背負いました。そして、死人となっても背負い続け戦う覚悟を示した姿に魅力を感じる読者は多いのではないでしょうか?