「BLEACH」には特徴的な死神が多く登場しますが、その中でも異色の女性死神、涅ネムをご存じでしょうか?今回はそんなミステリアスな死神、涅ネムについてご紹介します。
涅ネムの基本情報
名前 | 涅ネム |
性別 | 女 |
所属 | 護廷十三隊十二番隊 |
階級 | 副隊長 |
使用する斬魄刀 | 不明 |
卍解 | なし |
誕生日 | 3月30日 |
身長/体重 | 167㎝/52㎏ |
声優 | 釘宮理恵 |
初登場 | 14巻 |
涅ネムの特徴
涅ネムは護廷十三隊十三番隊の副隊長を務める女性の死神です。寡黙で無表情の美女で、常に十三番隊隊長の涅マユリの後ろに付き添っています。また、誕生時に涅マユリから血を与えられているため、便宜上彼の「娘」とされています。口癖は「完璧です、マユリ様」。科学者として完璧を嫌悪するマユリですが、ネムのこの言葉を怒った事はありません。
長い黒髪を後ろで三つ編みにし、ミニスカート丈の死覇装とミュールのような下駄を身に着けています。また、副官章の裏には金色金色疋殺地蔵の解毒剤を仕込んでいます。
一応娘という扱いだが、マユリから殴られたり囮にされたりと、可哀そうな扱いを受けています。また、破面編では触手に絡まれたり敵の卵を植え付けられミイラの様になってしまったりと、散々な目に合っています。
女性死神協会の副会長代理も務めており、会長の草鹿やちるに気に入られており、ネムもやちるに甘いところがあります。また、女性死神の中でも上位に入るほどスタイルが良く、回を追うごとにバスとサイズも大きくなっています。
涅ネムの性格
性格は寡黙で従順。それ以外は一見普通だが、思考や感性はやたらグロく、独特なセンスを持っています。写真を撮る時は「チーズ」ではなく「バター」と言ったりします。またこっそり毒舌な事を言ったりもします。
涅ネムの正体
涅ネムは、マユリの夢を体現する被造死神計画「眠(ねむり)」によって生み出された七番目の個体であることが作中で明らかになりました。正式名称は「眠七號(ねむりななごう)」マユリが己の義骸技術・義魂技術の粋を集めて作り出された人造死神の最高傑作です。
被造死神としては、初めて成体まで成長できた個体です。それ以前の一號から三號までは脳髄を持つに至らず、四號ではじめて脳髄が形成され五號は胎児の姿にまで成長しました。これらの実験は、後にマユリの部下の脳を治療したり、マユリの斬魄刀の修復に使われたりしています。二歳までしか生き延びられなかった眠六號に対し、大人の姿にまで成長できた眠八號ことネムですが、被造魂魄の問題点であり細胞の寿命自体は解決できていません。これを力ずくで解決する方法として、脳下垂体に強制細胞分裂加速装置が組み込まれています。
ネム自身は「眠七號」という名前を気に入っていますが、マユリはある時から常に「ネム」と呼んでいます。その理由は副官の阿近は「恥ずかしいから」と分析しています。何故なら、「眠」とは「起きたまま見る夢など馬鹿げている」というマユリの夢を現した言葉であり、ネムが成長している間はマユリは夢の中にいる。それをネムに悟られるのが恥ずかしいから、というのが阿近の推測です。
涅ネムの斬魄刀/能力
ネムは戦闘に斬魄刀は使わず、基本的に体術を主軸に戦います。身体はあくまで義骸であるたえか、華奢な外見に反して瓦礫を持ち上げるなど身体能力が高く、黒崎一護や石田雨竜を簡単に組み伏せられるほどです。斬魄刀を実際に所持しているかも不明です。
また、体に「超人薬」など様々な薬品が仕込まれています。さらに、マユリと同じ血が流れているため疋殺地蔵の毒が効きません。破面ザエルアポロ・グランツとの戦闘で、ザエルアポロの卵を植え付けられ口から生命体を産ませられたことによってミイラの様にしわしわになってしまいました。しかし、マユリが作者曰く「少年誌では見せられないような治療」によりつやつやに回復しています。
「義魂重輪銃(ぎこんじゅうりんじゅう)」
自身の魂魄を削り、弾丸に変えて腕から打ち出す捨て身の攻撃。作中では魂魄を6%削って使用し、巨大化した敵の滅却師ペルニダ・パルンカジャスを粉々にする威力を見せた
涅ネムの最期
ユーハバッハ親衛隊の一人であるパルニダに苦戦していたマユリにネムは加勢します。下がるように言うマユリに対し、マユリを護ることで「成長する使命」を遂行できると告げペルニダに挑みます。義今魂重輪銃により巨大化したペルニダを粉々にしますが、次の瞬間ばらばらになったペルニダの神経に貫かれネムの身体は肉片にされてしまいました。
ネムの肉片はペルニダに喰われてしまいましたが、大脳だけはマユリの手によって回収されます。直後、ネムの強制細胞分裂加速装置を取り込んだことにより肉体が過剰成長したペルニダは自爆し、ペルニダに勝利することができました。
涅ネムのその後
「眠七號」は大脳以外を失い実質死亡していましたが、千年血戦後の世界で「眠八號」と呼ばれた幼女がマユリの手により作られています。しかし、「眠七號」が物静かだったのに対し、「眠八號」は活発な性格らしく「全くお前は…、どうしてこうなってしまったのかネ…」とぼやくマユリの姿がみられます。
涅ネムの人間関係
涅マユリ
涅ネムの「父」であり製作者。物語序盤では、暴力を振るわれたり敵と一緒に切られたりと散々な扱いでした。しかしそれは、マユリの「自分の最高傑作がこの程度で壊れるわけがない」という自信と信頼故の行動でした。しかし、物語が進むにつれそういった扱いは鳴りを潜め、せいぜい暴言を吐かれる程度になります。ネムこと「眠七號」はマユリの夢そのものであり、多くの経験を積み成長を重ねたネムは、もはやマユリにとっても失えば取り返しがつかない存在となっていました。それが、彼女への待遇が変化した理由です。
草鹿やちる
護廷十三隊十二番隊副隊長を務める少女で、女性死神協会会長も務めています。やちるはネムを気に入っており、ネムもやちるには甘く、やちるに褒められて頬を赤らめる場面も見られます。やちるの、命令により、当主である朽木白哉に内緒で朽木低に協会支部や隠し扉などを設置したりしています。
涅ネムの声優
涅ネムの声を担当されているのは、アイムエンタープライス所属の釘宮理恵さんです。BLEACHでは黒崎一護の妹、黒崎夏梨の声も担当されています。
ネムの声以外に、銀魂の神楽、ワンピースのシュガー、灼眼のシャナのシャナなどの声を担当されています。
涅ネムの名シーン・名台詞
続いて、涅ネムの名シーン・名台詞についてご紹介していきます。
VS破面ザエルアポロ・グランツ
マユリとザエルアポロの戦闘のさ中、ネムはザエルアポロの触手に捕らわれてしまします。そして、ザエルアポロの能力「受胎告知(ガブリエール)」の犠牲になり、全身が干からびミイラの様になってしまいました。
しかし、マユリが作者曰く「少年誌では見せられない治療」を施したところ、以前よりもつやつやのお肌で復活しました。
女性死神協会(アニメ)
アニメのおまけコーナーである死神図鑑などでは、女性死神協会副会長代理として主に朽木邸を改造したり、朽木白哉の写真を隠し撮りしたり、海で水着を着たりなど本編では見られないネムの生き生きとした姿を見られます。
その成長をマユリ様をお護りする事でお見せできると考えています
様々な経験を経て、多くを学び、マユリを護ることで「成長する使命」を遂行できると自ら申し出たときの台詞です。その覚悟を秘めた表情には凛とした美しさが感じられます。
涅ネムは成長する使命を全うし戦った美しき死神
最期は敵に喰われ、大脳のみとなってしまった涅ネム。しかし、今までただマユリに付き従う人形のような彼女が、マユリのために自分の考えを口にした場面に惹きつけられた読者は多いのではないでしょうか?