「BLEACH」の登場人物の一人で元護廷十三隊の三番隊隊長であり、仮面の軍勢の一人鳳橋楼十郎(おおとりばしろうじゅうろう)とはどのような人物なのでしょうか?
仮面の軍勢の一人としてキャラクターの顔を知っていても、鳳橋楼十郎という名前にあまりピンとこない人も多いかとおもいます。正直に言えば影が薄い印象の彼について詳しく知ってもらえるように、鳳橋楼十郎の性格や人間関係、名台詞や名シーンまでご紹介したいと思います。
鳳橋楼十郎の基本情報
名前 | 鳳橋楼十郎(おおとばしじゅうろう) |
性別 | 男 |
所属 | 三番隊 |
階級 | 隊長 |
使用する斬魄刀 | 金沙羅(きんしゃら) |
卍解 | 金沙羅舞踏団(きんしゃらぶとうだん) |
誕生日 | 3月17日 |
身長/体重 | 187㎝/73kg |
声優 | 樫井笙人 |
初登場 | コミックス25巻、アニメ123話 |
鳳橋楼十郎の特徴
ナルシスト風な伊達男で、仲間たちからはローズと呼ばれています。一人称は「僕」ウェーブ掛かった長い金髪が特徴で、70年代ハードロック風の服を着ており、ギターを持っています。
本編の110年前に3番隊隊長を務めており、袖のないタイプの隊長羽織を着ていました。また本編の101年前に、平子真二らと共に魂魄消失案件の始末特務部隊に選抜され、虚化した六車拳西らと交戦するが、愛染惣右助の策略に嵌り虚化しました。その後は浦原喜助の助けにより空座町に身を隠していました。本編の破面編より、仮面の軍勢の一員として初登場します。また、死神代行消失編以降は三番隊隊長に復帰し、髪を短く切り101年前同様の隊長羽織を着用しています。
鳳橋楼十郎の性格
とがった性格の人物の多い仮面の軍勢の中では、口調や態度が比較的穏やかな方です。しかし、自分の言動にやや陶酔する傾向があり、同じく仮面の軍勢の羅武からツッコまれています。
鳳橋楼十郎の斬魄刀「金沙羅(きんしゃら)」
解号は「奏でろ」
能力開放と共に、薔薇が先端に付いている鉄製の金色の鞭に変化します。攻撃時は、先端部を相手に突き刺します。
技「金沙羅奏曲第十一番“十六夜薔薇”(きんしゃらそうきょくだいじゅういちばん“いざよいばら”)」
先端の薔薇を対象に突き刺し、鞭を指で弾く事で薔薇から爆発を起こします。アニメでは弾いた際に、ギターの音が流れ爆発します。
鳳橋楼十郎の仮面
虚化すると、ペストマスクに似た鳥の頭のような仮面が現れます。
技「アルペジオ」
虚化後に繰り出した技です。鞘と斬魄刀を十字架の様に前方に浮かせ、指先を動かすことで相手に糸のようなものを巻き付け操る技です
鳳橋楼十郎の卍解「金沙羅舞踏団(きんしゃらぶとうだん)」
発動と同時に、金色の鞭でできた10体以上の人型と、上空に同じく金色の鞭でできた巨大な指揮者の両手が出現します。能力により、音楽を操り相手に幻覚を見せ攻撃します。炎や氷の幻覚を見せることで実際にダメージが入る強力な技ですが、音が聞こえない相手には効果がないという弱点があります。
鳳橋楼十郎の人間関係
よく鳳橋楼十郎と一緒に登場する人物で、鳳橋楼十郎は彼を「ラヴ」と呼んでいます。鳳橋楼十郎が羅武に対しジャンプコミックスを読ませてくれない事に不平を言ったり、逆に鳳橋楼十郎のナルシスト的な発言に対しツッコミを入れたいと仲が良い様子が見られます。
吉良イズル
鳳橋楼十郎が三番隊隊長に復帰後は上司と部下の関係になっています。鳳橋楼十郎が干し柿を作りたいと言い出すなど、関係は良好な様子です。特に吉良イズルを見ているとインスピレーションが湧くらしく、鳳橋楼十郎は彼を気に入っているようです。ちなみに、鳳橋楼十郎が吉良イズルから受けるイメージは、悔恨・無念・哀惜・傷心・悲嘆・苦悶などを喚起させる暗いものだそうです。
鳳橋楼十郎の声優
担当声優は、81プロデュース所属の樫井笙人さん。BLEACHの登場人物の中では大前田希千代の声優も担当されています。
鳳橋楼十郎の死
鳳橋楼十郎は千年血戦編にて一度死亡しています。星十字騎士団の一人である滅却師、マスク・ド・マスキュリンとの戦闘で卍解を使用し戦いましたが、卍解の能力を相手に話してしまった事で弱点を見抜かれてしまい、敵の必殺技で胸に星型の大穴を開けられ瀕死の状態になる。その後、虎徹勇音に治療されていましたが、そこに現れた星十字騎士団の一人、グレミィ・トゥミューの能力により六車拳西と共に死亡しました。
その後、同じく星十字騎士団の一人、ジジ・ジュエルの能力によりゾンビにされてしまいました。
しかし、涅マユリにより治療され復活。本編終了後も、三番隊隊長を務めているようです。
鳳橋楼十郎の名シーン・名セリフ
次は鳳橋楼十郎の名台詞や名シーンについて解説します。
名シーン「僕もギターも既に泣いている。生きて帰れると思うなよ、滅却師」
滅却師ナナナ・ナジャークープと対峙しているときの台詞です。
この直前に。鳳橋楼十郎は地獄蝶の伝令により、吉良イズルを含む三番隊席官たちの霊圧が消失した事を知らされています。また、ローズの足元には死亡した部下たちの亡骸が横たわっています。鳳橋楼十郎が仲間を思う気持ちが強く表れた台詞であり、今まで見たことがない怒りの形相で敵と対峙する鳳橋楼十郎の姿も見どころです。ちなみに、鳳橋楼十郎のギターはフライングVという種類です。
「そう、僕の術はまやかしさ だけど、人の心を奪うのはいつだってそのまやかしだよ」
滅却師マスク・ド・マスキュリンと戦った時の台詞です。卍解「金沙羅舞踏団」を発動し、マスキュリンに幻覚を見せて追い詰めます。破面編ではあまり目立った活躍がなかったですが、ここにきて隊長としての威厳と強さを見せました。
しかし、能力を相手に話してしまった事が災いし、マスキュリンが自らの鼓膜を破ることで金沙羅舞踏団の能力を攻略され、敗北しました。
三番隊隊長を務める死神であり芸術家、鳳橋楼十郎
ナルシストな一面があるが、仲間想いであり穏やかな性格の鳳橋楼十郎。本編では負け続けてしまった上に、「鏡花水月」や「逆撫」など他の強力な幻覚系の能力を持つ斬魄刀が存在するため、弱い・無能といった評価を受けているようです。しかし、爆発を奏でる鞭に変化する始解と、相手にダメージを与えることのできる幻術を見せる強力な卍解など、芸術家らしく癖のあるかっこよさが魅力的です。
メインキャラではないかもしれませんが、その人物像に魅かれる方も多いのではないでしょうか。