「BLEACH」のロカ・パラミアをご存知ですか?漫画本編でヤミーの腕を治した直後に吹き飛ばされて死亡した、あの破面の名前です。名前も分からないまま退場した彼女ですが、実はBLEACH十周年を記念した外伝小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」の主要キャラクターとして大活躍しています。
今回はそんなロカの名台詞や名シーン、彼女の斬魄刀などについて解説していきたいと思います。
ロカ・パラミアの基本情報
名前 | ロカ・パラミア |
性別 | 女 |
所属 | 破面(アランカル) |
階級 | ザエルアポロの従属官(フラシオン) |
使用する斬魄刀 | 絡新妖婦(テイルレニア) |
解号 | 踊り狂え(おどりくるえ) |
誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 無し |
初登場 | 小説「BLEACH Spirits are forever with you」(本編にも登場するが、一瞬で退場) |
ロカ・パラミアの特徴
ロカはBLEACHの小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」の主要キャラとして登場する女性の破面です。見た目は、足首まで伸びた緑色のロングセーターの様な服を着ていて、虚であった時の名残である仮面が、顔の半分を覆っていると言ったもの。彼女は本編で、仲間であるのヤミーの腕を治療する為に登場します。しかし、その直後ヤミーが自身の腕がしっかり治ったかを確かめる為のサンドバッグとして、彼女は吹き飛ばされてしまいました。
漫画本編では名前すら判明せず、直ぐに退場したロカでしたが、その後自身の能力により復活を遂げます。そこから、現世の人間であるドン・観音寺と出会い、行動を共にします。
ロカ・パラミアの性格
ロカの性格は自己肯定感が低く、受け身な態度を取ると言う物。この性格には理由があります。彼女は元々ザエルアポロによって作られた、中級大虚(アジューカス)で、何度も彼の実験のモルモットにされていました。それ故に自身の意思や希望と言う物を持つ事を諦めていた為、人形の様にたち振舞っていたのです。
しかし、ドン・観音寺に出会い、彼と共に様々な幸せを享受した後は、彼女の価値観も変わって行きました。こう言った経験を通して、彼女の中に自身と仲間の幸せの為に戦いたいと言う意思が芽生えます。
ロカ・パラミアの能力
ロカの主な能力は反膜(ネガシオン)の糸と呼ばれる物です。蜘蛛の糸の様な物を張り巡らせ、それと繋がった人や物体と情報を共有します。簡単に言うと、ロカの情報を糸を繋いだ周りの物に保存し、逆に周りの物にロカの情報を保存すると言った感じです。この能力によって、ヤミーに消し飛ばされた際も、周囲に保存された自身の状態を元に、肉体を復活させました。
また,ロカには斬魄刀があり、帰刃(レスレクしオン)する事も出来ます。名前は絡新妖婦(テイルレニア)で、解号は「踊り狂え」です。開放と同時に、クモの足の形をイメージした腕が生え、貴婦人の様な格好になります。能力は、前述した反膜の糸で共有した人物の情報や能力、経験をコピーすると言う物です。これで作中の様々なキャラクターの技を模倣し、戦いました。
ロカ・パラミアの活躍
ロカは物語の終盤で、自分に幸せを教えてくれたドン・観音寺を守る、そして自分自身もその幸せを掴む為に戦う事を決意します。彼女自身の能力によって生まれてしまったザエルアポロの意思を持った存在、シエンと戦います。最終的に、絡新妖婦によってコピーした、一護の無月を放ち、勝利しました。
その後、戦いの反動で体が崩壊してしまいましたが、観音寺達の元に帰りたいと言う思いを胸に、体を修復します。結果、無事に虚圏(ウェコムンド)への帰還を果たしました。
ロカ・パラミアの名台詞・名シーン
ここでは、ロカの名台詞や名シーンを解説します。
「私は人形で構わない。いつか誰かに腕を引かれ、『暖かい場所』に行く事を夢見る人形であればいい。」
ロカは刳屋敷剣八やバラガンから、中身のない人形だと言われ、彼女自身もまたそうで無ければならないと自身を卑下していました。しかし、ドン・観音寺を筆頭とした、優しい人間たちの言葉に影響され、そんな思いもどんどん変わって行きます。生まれた時から冷酷な環境で絶望に打ちひしがれた彼女が、人の温かさに触れに生への執着を持つようになったのです。これは、そんな希望を見出し、それを求めるようになった彼女を現した名台詞と言えます。
作中で見せる彼女の様々なコピー能力
自身の斬魄刀の能力で、あらゆる人間の戦闘経験や技をコピーして使う事が出来るロカ。作中でも、読者が「え!?それも使えるの!?」と驚くような技をいくつも放ちます。十刃(エスパーダ)であるゾマリの双児響転(へメロス・ソニード)を使った戦闘や、主人公一護が死神の力全てを代償に放った奥義「無月」を使用するシエンとの戦闘は、ロカを代表する名シーンと言えますね。
ロカ・パラミアは小説版BLEACHの主人公的存在!
小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」はドン・観音寺を中心とした物語であると同時に、彼と触れ合ったロカの心の変化を描いた物語でもあります。自分を肯定する事の出来なかったロカの成長が丁寧に描かれた、素晴らしい作品です。
漫画本編やアニメしか見たことが無いと言う方は、是非ロカが活躍するこの小説を読んでみては如何でしょうか?今まで明かされなかった伏線も判明するので、読み終わった後には、もっとBLEACHを好きになっているはずです!