由嶌欧許は、アニメに登場したオリジナルキャラです。十番隊から十二番隊に移動し、改造魂魄を開発したりと、肩書だけを見ると凄い人物にも思えてきます。
しかし、実際はそうではなく、壮絶な人生を送った死神のひとりです。そんな由嶌について、詳しく紹介していきたいと思います。
由嶌欧許の基本情報
名前 | 由嶌欧許(ゆしまおうこ) |
性別 | 男 |
所属 | 十二番隊 |
階級 | 不明 |
使用する斬魄刀 | 來空(らいくう) |
卍解 | 無し |
誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 三浦祥朗 |
初登場 | 第337話「改造魂魄の開発者」 |
由嶌欧許の特徴
改造魂魄の開発者
由嶌は、改造魂魄を生み出した開発者です。技術者としてはとても有能で、頭脳を買われて十二番隊へ入隊することになりました。元々は十番隊に所属していたのですが、戦闘能力が低かったので、戦闘に不向きだったようです。
蛆虫の巣に幽閉
由嶌は、自分の行っていたことを周りの人間に認められず、更に改造魂魄の開発を上層部から廃止とされました。これに焦った由嶌は、情報全てを特殊な霊圧に封じ込め断界に放り込みました。
そして、影狼佐と望実を作り出した後に、「蛆虫の巣」に幽閉されることになります。そこで由嶌は、生きながら死んでいる植物人間として過ごすことになりました。
影狼佐と望実に分かれる
由嶌は、「蛆虫の巣」に幽閉される前に影狼佐と望実を作り出し、自分の精神を影狼佐と望実の義魂丸に移植しました。そのため、本体は意識不明となり、植物状態となったのです。
分かれた由嶌の精神は、それぞれが人格を持ち、普通の死神のように活動をしていました。
影狼佐が後を引き継ぐ
由嶌の肉体が植物状態となった後は、影狼佐が由嶌として後を引き継ぐことになります。そして、尸魂界の壊滅を企むことに。
そのためには、望実を取り込まないと完全な状態には戻れないため、影狼佐の姿で望実を狙っていました。そして、望実を取り込むことに成功し、隊長クラスの霊骸を大量に作ると、護廷十三隊の隊長を追い詰めることになります。
特に驚かされたのは、総隊長の山本までも戦闘不能にしてしまうほどの力を持っていることでした。
一護によって敗れる
影狼佐として暴れまわる由嶌ですが、その実力の前には抵抗できる死神もほとんどいませんでした。しかし、霊力を取り戻した一護の、逆手持ちで繰り出された零距離月牙天衝によって負傷。
そこから取り込んだ望実による内部からの反逆、上手く操れなくなった隊長クラスの霊骸など、完璧に組んだはずの布陣が崩れて、敗北を認めることに。そのまま潔く消滅する道を選ぶことになりました。
由嶌欧許の性格
自己中心的
由嶌は、優秀な頭脳を自分が持っているのに、何故認められないのか分からないと考えています。しかし、それは独りよがりの考え方で、周りを見ていないから他の人間にも嫌われることになるのです。
そんな自己中心的な性格が災いして、周囲から認められることもなく、悪いのは他人や環境のせいにしてしまいます。それにより、状況はどんどん悪い方へと向かい、尸魂界が壊れてしまえばいいという考えになるのです。
由嶌欧許の能力
由嶌は、改造魂魄の開発者で、戦闘能力が低いとされていますが、斬魄刀の能力はかなり強いと思われます。オリジナルの斬魄刀を所有していて、名前を「墨月暈」と言って、「來空」と「退紅時雨」の複合能力を持ち、空間操作と霊力吸収するという能力。
そのため、相手が放った攻撃をほぼ無限に吸収して、際限なく跳ね返すことができます。
由嶌欧許の声優は三浦祥朗さん
由嶌欧許の声優を担当しているのは、三浦祥朗さんです。
由嶌の他にも「ワールドトリガー」の歌川遼、「聖闘士星矢Ω」のディオネ、「俺たちに翼はない」の千歳鷲介、「エリアの騎士」の李秋俊、「金色のコルダ Blue♪Sky」の氷渡貴史、「幕末義人伝 浪漫」のコンティなども担当しています。
由嶌欧許の名セリフ・名シーン
由嶌には、誰にも才能を認められず、苦労を重ねたところも多いので、その反動が凄まじいです。そんな由嶌の名セリフがあるので、紹介していきたいと思います。
「何故お前はそんなに強いのだ」
一護が仲間と協力して、諦めること無く、何度も立ち向かう姿にイラつきます。そして、由嶌自身が仲間を持つことで人は弱くなるとも考えていたので、それを否定される形にもなりました。
仲間を持っていても強くれなれる、という姿に嫉妬したのです。
「望実………、私達は…間違っていたのか……?」
一護の仲間と協力することで強くなれるという姿を見たこと、自分の霊骸が強い意志で打ち勝ってしまったこと、望実の裏切りなどを目の当たりにして、全て自分の考えが間違っていたことを認めました。
積み上げてきたものが、一気に崩れ落ちる悲しい様でもあります。
由嶌欧許は才能の無駄遣い!
由嶌欧許は、上層部により改造魂魄の開発を廃止にされてしまったことから、絶望してしまいます。そこから自分の分身を作ることで、尸魂界に復讐を誓うのですが、因幡影狼佐となって戦う由嶌の強さは、隊長を複数人相手にしても余裕すら感じさせていました。
そこから考えても、十分な戦力になり得る死神だったということです。もし、味方だったとしたらこの才能を生かして戦ってほしかったと誰もが思うはずでしょう。