ビビディは、ドラゴンボールZ(魔人ブゥ編)で登場するバビディの父親です。原作ではすでに亡くなっており、その姿を現すことはありませんでした。しかし、ブゥを生み出した張本人であり、あの大きな事件の全ての元凶である、魔導師ビビディ。一体どんなキャラクターだったのか、詳しく紹介していきたいと思います。
ビビディの基本情報
名前 | ビビディ |
性別 | 男 |
所属 | 魔界 |
種族 | 魔導師 |
戦闘力 | 明確な数字は不明だがそれほど高くはない |
必殺技 | ビリビリの魔術 |
年齢/誕生日 | 不明(人類がやっと2本足で動き始めた頃には既に生まれていた) |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 田の中勇(Z)龍田直樹(改) |
初登場 | アニメ版 界王神vs魔人ブゥ(過去回想) |
その他 | バビディの父親 |
ビビディの特徴
大きな丸い顔が特徴。肌は緑色で目は出っぱっており、顎からはナマズのような長い触覚をはやしています。服装は、Mという文字の入った黒のターバンにくすんだ青緑のローブ、その上にオレンジ色のマントを頭から羽織っています。息子のバビディより二重顎で、シワも少なく、少しふくよかな印象があります。
ビビディは頭が賢く、悪いことに関しては知恵が働きます。実は魔人ブウを作り出した人物です。ですが、自分で戦う力はなく、全てブゥ任せにしています。ブゥを使って何百という星を滅ぼしていました。
しかし、ブゥの扱いには手を焼いていた模様で、休息が欲しい時はわざわざ封印してブゥを動けなくしていました。ビビディが一人になった隙を生き残った界王神に突かれ、ついに殺されてしまいました。封印を解く方法はビビディ本人しか知らないため、もう二度とブゥのような邪悪な兵器は生み出されない、誰しもがそう思っていました。
しかし、その考えに関してはビビディの方がうわて。実は息子のバビディを産んでおり、見事に地球上でブゥの復活を果たしました。地球を破壊し、多くの味方キャラクターたちを死に追い込んだあの大きな事件。ビビディ本人にとっては、生きている内に見たかった光景だったと思えますが、死んでも尚、目標を果たした、最強の脇役だったと思えます。
この件については、漫画29巻175Pにて、界王神のシンが語っています。
名前の由来は、シンデレラに登場する魔法『ビビディ・バビディ・ブゥ』より。
ビビディの能力
原作では活躍は全くないものの、スーパードラゴンボールヒーローズでは、8種類のカードが用意されており、サポート役として活躍します。必殺技の『ビリビリの魔術』を使うと敵に大ダメージを与えるだけでなく、攻撃した敵のガードを下げたり、チャージインパクトスピードを遅くさせるなど、サポートとしてとても助けになる技を使います。
『パッパラパーの魔術』では、敵のCIスピードを遅くする、気力がダウンする、ヒーローエナジーを下げる、がランダムでどれか一つ発動する。『マインドブレイク』で操る技も使うので、敵チームとして登場したらかなり厄介でもあります。何をしてくるかわからないから怖いと言うプレイヤーの声もあります。
尚、これらの技は、息子のバビディも使用しており、2人を組み合わせて使われるパターンが多いです。
ビビディの声優
声優は、田の中勇さん(Z)、龍田直樹さん(改)です。田の中勇さんは、東京出身の青二プロダクションに所属されておられました。心筋梗塞のため、77歳で亡くなられました。一度聞いたら視聴者の心に残りやすい声で、ゲゲゲの鬼太郎(第1作)の目玉親父など有名なキャラクターを演じておられました。よく物真似をされていた視聴者も多かったのではないでしょうか。
龍田直樹さんは、和歌山県出身の青二プロダクションに所属されています。人間役やナレーションだけでなく、動物役など、幅広い役を演じておられます。当時のドラゴンボールではウーロン役を演じており、改でも引き継いでいます。他にも、ゲゲゲの鬼太郎のぬりかべ役や、スーパーマリオのルイージ役など有名なキャラクターで活躍されています。
ビビディの名シーン・名台詞
「これから毎日ケーキを食わせてやる。その代わり私の言うことは必ず聞くんだぞ」
ブゥが大界王神を吸収し、姿も性格も変わった後に、ブゥの機嫌を取るために言った台詞です。ビビディ自身、悪いことしか考えておらず、それまではゲスいという表現が合うような、まさに憎むべき悪党という発言しかしていませんでした。
しかし、下心があるといえども、ちゃんと美味しいケーキを与えようとするところは隠された親心のようなものが見えます。やはりなんと言っても自分の魔力で生み出した生き物。それなりに大切にしたいというのが伝わります。
ビビディの脅威なる知恵
ビビディは高度な必殺技があるわけでもなく、ブゥに対しても「言うことを聞かない」と手を焼いてしまう始末。しかし、フリーザを一発で仕留めれる界王神を、4人も殺してしまう兵器を生み出したのは、やはり天才としか言えません。魔界ではなく地球で育っていたらより良いものに活かせたのかもしれません。