孫悟空jrは、「ドラゴンボールGT」「ドラゴンボールTVスペシャル」の二作品に登場するキャラクターで、孫悟空やミスター・サタンの子孫です。具体的には、悟空が「ひい、ひい、ひい、いくつだったかな、大おじいさんだ」、と表現しているので、ひ孫が玄孫が正しいでしょう。
登場の機会は、シリーズを通してほとんど無い孫悟空jrですが、これからのドラゴンボールの世界がどうなっていくのかについて、観た人に妄想するきっかけを与えてくれる大切なキャラクターでもあります。
そんなファンには欠かせない存在の孫悟空jrについて、その性格や能力、名シーンなどをご紹介いたします。
孫悟空jrの基本情報
名前 | 孫悟空(主人公と同姓同名だが、様々な媒体では差別化のために「jr」を付けて呼ばれる。) |
性別 | 男 |
所属 | 地球 |
種族 | 地球人(サイヤ人の血をどれだけ受け継いでいるかは、不明) |
戦闘力 | 不明(スーパーサイヤ人悟空と同じくらいなら、1億5000万程度か) |
必殺技 | 不明(武空術は使えるようだが、物語での戦闘は肉弾戦のみ) |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明(悟天と同じなら123cm /26kg) |
声優 | 野沢雅子 |
初登場 | TVスペシャル「悟空外伝!勇気の証は四星球」 |
最後の登場 | GT最終話(64話)「さらば悟空……また逢う日まで」 |
孫悟空jrの特徴
見た目は幼少期の悟空と瓜二つでした。悟空とパンから名付けられたのも、そのためです。頭に巻いた赤いバンダナがトレードマークとなっていますが、終盤で超サイヤ人に覚醒したときに外します。
大好きな食べ物は、パンばあちゃんが作るハンバーグです。化物が居ると噂のパオズ山にパンばあちゃんを助けるために向かうなど、パンが悟空jrにとっていかに大切であるかがわかります。
孫悟空jrの性格
孫悟空jrは登場したての頃、臆病な性格で腰抜けと同級生にばかにされてきました。パンとの修業には全くついていけず、キャッチボールなどの運動も出来ず、泣き虫でいじめられっこのキャラクターとして描かれます。幼少期の悟飯を思い起こさせます。すぐにお腹が空くところだけは、悟空譲りでした。
ある日体を弱くして倒れたパンに、強さとは力では無く勇気を持って行動することであると教えられ、少し強い心を持った少年に変わります。しかし人を疑わないばかりに荷物をだまし取られたりするなど、騙されやすい少し抜けたところは変わりないようです。また、相手にお尻ぺんぺんをするなど、悟天のようにお茶目でお調子乗りな性格でもあります。
物語終盤は、自分の臆病さを乗り越え勇気ある少年へと成長しました。
孫悟空jrの能力
孫語句jrははじめ、何もできないキャラクターとして描かれますが、端々で隠れた力は見え隠れしていました。知らぬ内に気で相手を吹っ飛ばしたり、パニックになっている間に無意識で高い樹の上に登ったり、敵の邪悪さを自然に感じ取ったりします。
決定的だったのは中盤、パオズ山の化け物・マンバに捕まった時に相手を吹き飛ばしたシーン、彼の瞳は一瞬青に変わります。修業もろくについていけなかったのに超サイヤ人になる兆しを見せました。潜在能力は驚くべきものであったと言えます。
物語終盤、パオズ山の主妖魔王の攻撃を受けても、イテテ…で済んでいることから、体の強さも持ち合わせていることががわかりました。克服できていないのは弱虫な心だけだったのです。
熊の親子のピンチで、守りたい、という気持ちからついに超サイヤ人へと覚醒します。圧倒的なパワーで、妖魔王を倒しました。
GT最終話、悟空jr vs ベジータjr
ドラゴンボールGT最終話で、孫悟空jrはもう一度登場の機会があります。このときもう彼に臆病な心は無く、立派な戦士のすがたとなっています。天下一武道会で彼はベジータjr(作中で名前は出てきません)に出会い、空中戦を繰り広げた後、お互いに超サイヤ人化しました。決着は描かれていません。この試合、実は孫悟空も見に来ておりますが、うずうずして別の世界から見に来のでしょうか、どこか楽しそうな様子でした。
孫悟空jrの声優
孫悟空jrの声優は、言わずと知れた野沢雅子さんです。孫悟空jrの臆病で弱虫な姿や、それでも心の奥に秘めた正義の心を開花させて勇気をふり絞ったときのカッコよさを、どこか舌足らずな風に演じる野沢雅子さんの技術には、脱帽です。
ドッカンバトルでの孫悟空jr
孫悟空jrは、スマホゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」にて、カード化されているキャラクターでもあります。
ガチャではなく、イベントで入手が可能で、かつ無課金でも極限まで強化の出来るカードとなっているようです。孫悟空jrをゲームでも使ってみたい方は、アプリをインストールしてみても良いかもしれません。
孫悟空jrの名台詞・名シーン
ここでは、孫悟空jrのセリフや名シーンについて解説させていただきます。
「とられちゃったよ……」
自分の荷物がすべて取られてしまったときの反応がこちらです。怒ることの出来ない臆病さと、序盤のjrのどんくさい雰囲気をばっちり表すシーンでした。
「逃げちゃダメだ、怖くなんかない、勇気を出すんだ!」
パオズ山の化け物に野性の子熊が襲われたとき、一度は逃げ出した孫悟空jrでしたが、涙と鼻水をぐっと堪えて決意を固めます。そのときの一言がこちらです。Jrがどんどん成長していく姿を、応援したくなります。
「もう誰も傷つけさせない!僕が皆を守るんだ!」
パオズ山の主、妖魔王の前で超サイヤ人になったときの台詞です。勇気を出したさらにその先、なぜ勇気を出すのかにたどり着いたjrは、とても魅力的です。
孫悟空jrは、自分の壁を越えたキャラクター!
孫悟空jrは、勇気を持つことによって自分の臆病な心を克服した登場人物として描かれています。それまでの強くてカッコ良い憧れの対象としてのサイヤ戦士たちより、共感できる部分も多く、応援したくなるような、また自分も頑張ろうと思わせてくれるようなキャラクターです。
皆さんには、臆病な気持ちや弱虫な気持ちになったことがある経験はあるでしょうか。そんな風に感じたときは、孫悟空jrのように、壁を乗り越える勇気を持てると良いのかもしれません。