北の界王は、ドラゴンボールにおいて幾度となく孫悟空をサポートする重要なキャラクターの1人です。
闘うシーンはほとんど見ることはできませんが、高い戦闘力を持っているとされており、悟空をはじめとするさまざまな戦士たちに戦いの術を伝授しました。
ここではそんな北の界王について、複数の観点から紹介していきたいと思います。
北の界王の基本情報
名前 | 北の界王(きたのかいおう) |
性別 | 男 |
所属 | 界王 |
種族 | 不明 |
戦闘力 | 3,500 |
必殺技 | 界王拳、元気玉(未収得) |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 八奈見乗児、龍田直樹(ドラゴンボール超14話から) |
初登場 | 原作『其之二百十 親子二代の荒修行』、アニメドラゴンボールZ第18話『終点~ん蛇の道!おめえ界王様か?』 |
北の界王の特徴
見た目の特徴としては、身長が低くぽっちゃり体型をしており、黒の衣服を身につけています。頭に被っている帽子のようなものには長い触覚のようなものが生えています。
普段はあの世と呼ばれる、生物が死後に訪れるとされる世界で生活しています。あの世といっても広大な規模を持っており、北の界王はその中でも界王星と呼ばれる小さな惑星で暮らしています。
界王星には他にもバブルスやグレゴリーと呼ばれる生物がともに生活しています。
北の界王は約3,500ほどの戦闘力を持っているとされており、悟空やヤムチャたちに戦闘の術を伝授します。
敵と戦闘するシーンは一度も描かれませんが、フリーザやセルをはじめとするさまざまな強敵が悟空たちを襲った際には、自身が持つ声をテレパシーで相手に届ける能力を活用してサポートをしました。
北の界王の性格
北の界王の特徴的な性格と言えば、洒落が大好きであるということが挙げられるでしょう。
あの世で暮らしていた悟空は、ベジータやナッパが地球に襲来する前に北の界王に会いに行きます。そして北の界王が優れた戦闘知識を持っていることを知ります。
しかしダジャレが大好きな北の界王は、修行を行う条件として自分を笑わせることを命じ、悟空にダジャレを言わせることでお腹を抱えて大爆笑していました。
またやや心配性な性格も持っており、悟空が界王拳の限界を突破する際には界王拳のパワーに体が耐えられないことを危惧したり、フリーザとの戦闘を絶対に避けるよう指示したりする発言が印象的でした。
界王の来歴
界王はサイヤ人編で初登場。ラディッツ線で死亡した悟空が力を付けに界王星にやってきたところから界王と悟空の交わりが始まります。悟空を入門テストのダジャレで合格させ、界王拳と元気玉を伝授。
しかし、蛇の道を戻る時間を計算することを忘れており、悟空がサイヤ人との決戦に到着した際には、クリリンと孫悟飯以外のZ戦士は全員戦死してしまっていました。
フリーザ編では界王星にやってきたヤムチャ達を指導。天津飯やピッコロも同様に指導し、アニメではその相手役にギニュー特戦隊を呼び寄せています。その後は地球のドラゴンボールが使えるとわかった際には、「フリーザに殺されたナメック星人を復活させ、かつフリーザ以外のナメック星人を地球に転移させる」という賭けに出て、悟空以外のZ戦士を地球に転移させることには成功しました。
人造人間編ではセルと悟空の戦いに巻き込まれてしまい、セルが自爆しようとした際にはセルを界王星まで連れていき、自爆の巻き添えになって死んでしまいました。魔人ブウ編では孫悟空が元気玉を作る際に、地球人全員に呼びかけを行っています。
その後も生き返ることなくずっと死んでおり、ドラゴンボールZでは「北の界王死んじゃった記念」と不名誉な記念で「あの世一武道会」が開かれています。
北の界王の必殺技
北の界王の実際の戦闘シーンは作中では描かれていないため、必殺技を使用している姿を見ることはできません。
しかし、北の界王は自身が完成させることができなかった「界王拳」と「元気玉」という2つの強力な必殺技を悟空に伝授します。
悟空はその類まれな戦闘スキルによってこれら2つの技を見事習得することに成功し、それ以降の様々な場面でこれらを使用し戦いを有利に進めています。
悟空がスーパーサイヤ人に変身できるようになってからは界王拳の登場シーンは減ってしまいますが、元気玉はさまざまな強敵との戦いにおいてとっておきの必殺技として使用されており、多くの戦闘で勝利を収めています。
界王の戦闘力
界王の戦闘力は3500だとされています。3500という数字は、ラディッツ以上ナッパ以下の数字。こうしてみるとそれなりの戦闘力を持っていることは確かですが、神様という立場上戦闘に参加することはほとんどなく、一応戦えるという程度の戦闘力は持っていると言えるでしょう。
北の界王の声優
北の界王の声優は八奈見乗児さんが担当していました。八奈見さんは『ヤッターマン』のボヤッキーの声優を担当していることでも非常に有名です。
ドラゴンボールでは他にもブリーフ博士やバビディ、ナレーションなどの大役を同時に担当していますが、ドラゴンボール超の14話以降は体調不良のため龍田直樹さんが代役として声優を務めました。
北の界王の名言・名シーン
北の界王はサイヤ人編から登場することになりますが、それ以降は常に重要キャラクターとして描かれてきましたので、印象に残るシーンはたくさんあります。
ここではそんな北の界王の名言を2つ紹介いたします。
「ふふふ…わしは…う~~ん かい~よ~ かい~お~ かいおう……界王じゃ!」
このセリフは、悟空が北の界王に初めて会ったシーンで界王が自己紹介をする際に用いられたものです。
洒落がものすごく大好きである北の界王は、初期の登場シーンではその性格が特に顕著に表れていました。おそらくユーモアを表現しながら自己紹介をしようという思いでこのセリフを発したのでしょう。
北の界王の性格が非常によく表れている印象的なシーンとなっています。
「残念だったな………いま使っておるのがその10倍界王拳なのだ………」
こちらのセリフも北の界王の性格をよく表していると言えます。このセリフは悟空がナメック星にてフリーザと戦っている際に、界王星でともに暮らしていたヤムチャや天津飯たちに向けて言ったものです。
界王が彼らに悟空の界王拳の限界値を伝えると、天津飯は悟空が界王拳を限界までパワーアップさせればフリーザに勝つことができると確信します。
しかし実際には既に悟空は10倍の界王拳を使用した状態でフリーザと戦っており、それでもフリーザには力で圧倒されていたのです。
ここでは北の界王の慎重かつ冷静な性格を垣間見ることができます。
ダジャレ好きな界王
界王と言えばダジャレというイメージを持っている人も多いことでしょう。それだけ界王がダジャレを言っているということになります。界王に修行をつけてもらうにはダジャレの入門試験が用意されており、またダジャレを言って笑ってあげないと機嫌を損ねてしまうというコミカルな一面があります。
孫悟空が入門した際には孫悟空が「ふとんが吹っ飛んだ」というダジャレを披露し、「さてはプロだな?」と動揺するシーンがあります。
うっかり屋な一面
界王のもう一つの一面が、うっかり屋という性格。孫悟空が蛇の道を戻るためにかかる日数を計算していなかったため、クリリンと孫悟飯以外のZ戦士が殺されていたり、ナメック星人を地球に帰還させる際にはベジータのことを計算に入れていなかったため、ベジータに殺されたナメック星人が生き返ることができなかったりとうっかりエピソードが満載。
物語の大事なシーンで活躍する北の界王
以上が北の界王についての紹介でした。北の界王はベジータたちが地球にやってきてからはずっと重要人物として活躍します。
直接的な戦闘シーンは描かれることはありませんが、悟空に絶対的な必殺技である「元気玉」を伝授した功績は非常に大きいと言えるでしょう。
北の界王はドラゴンボールZ以降ならどのシリーズにも登場しますので、気になる方は是非この機会に見てみてください。