リルド将軍は、アニメ「ドラゴンボールGT」に登場する敵キャラクターです。悟空たちが宇宙に散らばったドラゴンボールを探す中、とある理由でたどり着いた惑星M2の総司令官が、リルド将軍です。
ドラゴンボールGTでは、スーパーサイヤ人悟空と戦うことになったキャラクターはリルド将軍が初めてで、第三形態まで姿を変えることなど、敵キャラクターとして魅力的な要素をいくつも持っています。
シリーズ前半の敵ながら、悟空に戦う前から「ものすげえ気だ」「こりゃブウ以上だぜ」と言わしめたリルド将軍、彼の性格や能力、名シーンをご紹介します。
リルド将軍の基本情報
名前 | リルド将軍 |
性別 | 男 |
所属 | M2惑星 |
種族 | マシンミュータント |
戦闘力 | 不明(ブウ以上なら、最低でも1兆) |
必殺技 | ハイパーメガリルドパンチ・金属津波 |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 梁田清之 |
初登場 | GT16話「マシン惑星M2…裏切りのギル!?」 |
初戦闘 | GT19話「出撃!!最強ミュータント・リルド」 |
リルド将軍の特徴
リルド将軍は、体表は青く筋骨隆々で、黄色を基調にしたアーマーを身に着けています。 顎がしっかりしており、マシンミュータントになる前は男性であったのでしょう。惑星M2という、星のすべてが金属で出来ているゴーストプラネットの総司令官であり、生みの親である天才科学者ドクター・ミューからも、とても信頼されています。
一度捕らえた孫悟空の体に測定不能のパワーが秘められていたこと、部下のオメガキャノンΣが負けそうであったことから、悟空を脅威と判断し、彼の前に立ちはだかります。
リルド将軍の性格
リルド将軍は、仲間意識が強く頼りになる性格をしています。また、リルド将軍は、マシンミュータントに対する仲間意識は強いものの、全宇宙を征服しようとする、身勝手で冷酷な悪役らしい性格でもあります。リルド将軍は、生みの親のことをドクター・ミュー様、と様づけで呼ぶなど目上への忠誠心が高いキャラクターです。ドクター・ミューの夢である、ギャラクシー征服計画を実現するために力の限りを尽くします。彼からも信頼され、惑星M2の総司令を任されている存在です。
また、一度敗れた部下であるオメガキャノンΣたちを責めることなく、むしろ協力して悟空を追い詰めたり、彼らと合体して第2形態であるハイパーメガリルドとして大技を放ったり、部下に対する信頼も厚いキャラクターです。
物語の中で、サイヤ人も優れた種族であることを認めるような発言をしますが、ドクター・ミューの良い研究材料になることをただ喜んでおり、他の民族を下に見る性格は変わらなかったようです。
リルド将軍の能力
リルド将軍は体に搭載している多彩なギミックを有効に使うことが出来ます。口から出す緑色の光線(名称不詳)は、対照を金属板にかえてしまう能力があります。ジェットつきの拳をロケットパンチとして飛ばしたり、避けられても戻ってこさせ掴みかかったり、自在に操ることが出来ます。また近接戦闘にも優れており、悟空を翻弄します。
第二形態はハイパーメガリルドと呼ばれ、部下であるオメガキャノンΣの残骸を取り込むことで完成します。肩に翼、右手にはドリルが搭載され、アーマーは赤が基調になります。放つ緑色の光線は辺り一面を銀色の世界にしてしまうほどに高威力です。「ハイパーメガリルドパンチ」という超巨大なドリルで攻撃する技も持っています。
また最終形態になると、全身が銀色に変化し、本来の姿である惑星M2そのものとして襲いかかります。液体のようになって地面や建物を自由に行き来し、星にあるすべての金属を自在に操り、「金属津波」などの大技を使います。
リルド将軍の勝利
パンとトランクスは光線を浴び、悟空は、金属津波につかまり、悟空一行はリルド将軍に敗れます。ドクター・ミューの待つ研究所(別の星)に転送されましたが、仲間であるマシンミュータント、ギルの助けで金属板から元の姿に戻ります。そこで、ドクター・ミューが研究と開発を行っていたネオマシンミュータントであるベビイ復活を、悟空たちは見事阻止します。リルド将軍はこのとき惑星M2に居たので、息をひそめています。
リルド将軍の最後
帰ってきた惑星M2から脱出しようとした悟空一行でした。しかしその時、地面から二本の腕が伸びてきて宇宙船の足を掴みます。これがリルド将軍の最後の一手でした。悟空・トランクス・パンの三人は宇宙船の外に出て、同時にかめはめ波を出し、リルド将軍は敗北します。一行は、またドラゴンボール探しの旅に戻っていきました。
一度は悟空たちを全員再起不能にしたリルド将軍が、こんなにあっけなくやられてしまうのは多くの人々に衝撃を与えたはずです。しかしそれもそのはず、実はこの時リルド将軍は、既にベビイに乗っ取られていたのです(画像右下の液体がベビイ)。復活は阻止出来ていなかったのでした。乗っ取ったばかりでは、きっとリルド将軍の最大の力を発揮させることが出来なかったのでしょう。
復活したリルド将軍
究極の人造人間編で、リルド将軍は地獄から蘇ります。悟飯を追い詰めますが、間一髪で助けに来たウーブに倒されます。せっかくの再登場でしたが、惑星M2ではなく地球での戦闘だったことから、本領は発揮出来なかったようです。しかしながら悟飯に「俺もいよいよ引退だなあ」と言わせるほどの活躍は見せました。
リルド将軍はブウより強い?
悟空がリルド将軍と戦う前に言ったひとこと「こりゃブウ以上だぜ」が、リドル将軍がブウより強いのではないか、と言われている所以です。どの形態のブウか明言されていないことから、保証はありませんが、考えたいポイントは、リドル将軍は作中で、最後まで戦ってはいなかったということです。(金属板に変えた後に、ドクター・ミューのところへ悟空一行を転送したため)
二戦目に挑む前に、リドル将軍はベビイに乗っ取りを受けてしまいました。誰も彼の底は見ていないのです。悟空の感を信じるならば、ブウ(最初の形態でも戦闘力1兆)と同じかそれ以上の実力は持っていたといえるでしょう。
リルド将軍の名シーン・名言
ここでは、リルド将軍の名セリフや名シーンについて解説させていただきます。
「この全宇宙で最も優れた民族は、我々マシンミュータントなのだ!」
悟空との闘いを始める直前に放ったセリフです。 マシンミュータントという種族に対する尊敬と自信に満ち溢れています。 総司令らしい、悪のかっこ良い一言です。
「実に素晴らしい、実に面白い、これぞドクターミュー様が求めていた、サイヤ人パワーなのか!!」
最終形態になる直前に放った一言です。 サイヤ人という種族を認め、なおその力を手に入れたいと欲する貪欲さと、主人のドクター・ミューに対する忠誠心も表しています。
「そうか、ならばご期待に応えよう……! ハイパーメガリルド……!!」
第2形態である、ハイパーメガリルド変身時のセリフです。悟空との今までの戦いが、お互いにとって前座でしかなかったことを確認する言葉であるとともに、ここからが本当の戦いであるという緊張感を持たせた名台詞でもあります。
「この最強マシーンメガリルドは、この惑星M2そのものなのだ。 この星すべてが、俺の体の一部ということだ。」
リルド将軍の持つ力の大きさと、その及ぶ範囲の広大さを表す台詞です。 最終形態になったときに悟空に言い放ちました。
ポテンシャルは高かったリルド将軍
星一個分の力を持っていたリルド将軍は、悟空たちを一度は追い詰めたものの、最後は生まれたてのベビイに体を乗っ取られ、かめはめ波であっけなくやられてしまうというキャラクターでした。乗っ取りが無ければ、もしかしたら悟空たちの旅はこの惑星M2で終わっていたのかもしれません。
究極の人造人間編でも目立った活躍は出来なかったリルド将軍ですが、良い状況さえ確保出来れば、作品の中でもかなり強い部類に入るキャラクターです。最高の状況で戦えたらどれくらい強いのか、ぜひ皆さんも考えてみてください。