鋼の錬金術師に登場するバリー・ザ・チョッパーは、元々死刑囚でしたが、ホムンクルスにより魂を錬成され、鎧に定着された人物です。
元罪人ではありますが、楽観的な性格で、登場後は東方司令部と共に行動するようになります。
この記事ではバリー・ザ・チョッパーの作中での活躍と名言、名シーンを解説していきます。
バリー・ザ・チョッパーの基本情報
名前 | バリー・ザ・チョッパー (死刑囚ナンバー 66) |
年齢 | ? |
性別 | 男 |
職業 | 元肉屋 |
家族 | ラスト似の奥さんがいたが、自らの手で最初に殺した |
初登場 | 原作3巻 |
声優 | 梅津秀行 |
バリー・ザ・チョッパーは、過去に大量殺人を行ったため、表向きは死刑となりましたが、ホムンクルスにより魂を鎧に植え付けられた人物です。
当初はエルリック兄弟の敵として登場しましたが、途中からはホークアイ中尉に惚れ込み、東方司令部に居座り協力関係となります。
バリー・ザ・チョッパーの見た目と性格
バリー・ザ・チョッパーの見た目はアル同様鎧に魂を定着されたため、中身はありません。なので初めてアルと出会った時は中身がないことに驚かれず、逆に驚いてしまいます。
鎧の名称は”スカルヘッド”でアルの鎧を作った人物と同じです。
いつも肉切り包丁を持っています。
性格は楽観的でツッコミやボケもするコメディ要素を持ちますが、頭も切れ、機転が効く人物でもあります。
そのため元々第五研究所で警備をしていましたが爆発をきっかけに逃げ出した後、東方司令部と共に行動している時は、マスタング大佐と女の真似をしながら電話に応答するなど臨機応変に動ける性格でありながらも、ホークアイ中尉にデレデレな場面を見せるなど飽きないキャラです。
また好奇心も旺盛で最後は自分の肉体がまだ生きていることにとてもわくわくしたりします。
しかし最後はその自分の肉体により、鎧にある血印を壊され死んでしまいます。
連続猟奇殺人鬼 バリー・ザ・チョッパー
アメストリスで23人殺したということで軍に捕らえられ、死刑囚となります。
元々は肉屋で動物の肉を解体していましたが、包丁で肉を解体することに快感を覚えてしまい、最初に自分の妻をバラバラに解体します。
アメストリスでは有名だったと自分でも認識していますが、アルが知らなかったことに少しショックを受けます。
原作では過去のバリーの姿は描かれませんが、アニメでは登場する場面もあります。
第五研究所の門番
表向きは死刑となった後、ホムンクルスにより無理矢理魂を鎧に付けられ第五研究所でスライサー兄弟と門番をすることになります。
作中では第五研究所に侵入したエルリック兄弟と対面することが初登場となり、アルフォンスと1対1で勝負することになります。
アルフォンスと戦うもアルフォンスの方が強く、自分と同じ中身がないということで驚かなかったアルフォンスに対し苦戦してしまいます。
最終的に第五研究所が爆発し逃げ、自由となります。
ホークアイ中尉に惚れる
研究所爆発により自由となったバリーはある日の夜、1人で歩いているホークアイ中尉を襲うも銃で反撃してくる中尉に太刀打ちできなくなります。
予想外のホークアイ中尉の強さに惚れてしまい、ずっとホークアイ中尉から離れようとはしなくなります。
そのままホークアイ中尉に追ていき、第五研究所やホムンクルスなど様々な情報をマスタング大佐達に教え、協力関係を結びます。
ファルマン准尉と共に下宿しながらも、リンとロス少佐の脱獄を手伝ったりします。
自分の肉体と魂の最期
ファルマン准尉のアパートにいる時、魂と肉体が引かれ合うのか、何かを感じます。
するとファルマン准尉のアパートにある男が現れます。皆襲撃かと思いますが、なんとそれはバリーの肉体で、まだ生きており別の魂が入れられた状態でした。
肉体は腐っているため戻ろうとは思わず、むしろ自分の体を刻み込めると興奮します。
バリーはアルとホークアイ中尉と共に再度第五研究所に忍び込みむも、そこにいたラストに襲いかかり鎧の体を切り刻まれてしまいます。
最後は切り刻まれ身動きできないバリーの元に肉体がやって来て、肉体により血印を破壊されバリーは死んでしまいます。
バリー・ザ・チョッパーの声優は梅津秀行さん
バリー・ザ・チョッパーの声を担当している梅津秀行さんはスラムダンクの青田龍彦や、トリコのアルファロなどのアニメ作品からゲーム、洋画、NHKのナレーションなど幅広く活動されているベテラン声優さんです。
バリー・ザ・チョッパーの名言・名シーン
ここでは作中のバリー・ザ・チョッパーの名言・名シーンについて解説していきます。
名シーン①:「おめぇよ…その人格も記憶も兄貴の手によって人工的に造られた物だとしたらどうする?」
アルと戦っている最中、バリーはアルに問いかけます。
今ある記憶は本当に自分のものなのか。
錬成された時に改竄はされていないのか。
この言葉によりアルは動揺し、今までおしていたけど、苦戦するようになります。
この戦いの後エドと気まずくなってしまいますが、この言葉のおかげで今まで考えたことはあるけど言えなかったことをエドに告白し、より一層2人の関係は良くなったきっかけにもなりました。
名シーン②:「肉体が”魂よこせ”ってやって来たんだよ」
肉体と魂が引かれ合うことが分かり、アル自身もその引かれ合う感覚が出てきます。
アルは肉体に戻ることを望んでいましたが、バリーは自分の肉を解体できると喜びます。
この辺りが猟奇殺人を行った人との考え方の違いですが、バリーの肉体はすでに腐敗が進んでいたためそのように考えたのかと思われます。
名シーン③:「我殺す、故に我有り!!」
バリーが自分とは何かを語る上で、この一言で現れています。
バリーの素直に自分の欲に従うバリーらしさをうまく表現されているもので、デカルトの言葉を揶揄しています。
この一言でバリーがどれだけ肉を切るのが好きかが分かります。
バリーはどこか憎めない殺人者
作中のバリーはアルと同じ鎧に魂を植え付けられた存在として、アルの錬成される前や今後を考えるきっかけを与えた人物でもあります。
元死刑囚として猟奇殺人を行った人でもありますが、東方司令部と共に行動している時はとても良い協力者でもありました。
最期は自分の肉体により魂を破壊されて終わってしまいますが、作中では犯罪者でもどこか愛されるキャラクターですね。