ジョジョ3部におけるラスボスは当然ディオですが、準ラスボスと呼ばれているのは誰だかご存知でしょうか?ディオの腹心と言われたこのヴァニラアイスになります。準ボスとさえ言われた強敵のヴァニラアイスの強さとは、スタンド「クリーム」の能力とはどんなものかまとめていきます。
ヴァニラアイスの基本情報
名前 | ヴァニラアイス |
性別 | 男性 |
所属 | ディオの配下 |
種族 | 人間 |
(スタンド名、能力) | 「クリーム」 |
必殺技 | 暗黒空間に引き込む |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 速水奨 |
初登場 | ディオの館 |
性格 | 冷静沈着 |
ヴァニラアイスの特徴
ディオの側近にして、ディオの為であれば死ぬこともさえも厭わないという忠誠心の持ち主です。登場したのもディオと対決する直前であり、ディオの差し向けた最後の刺客でもある為、3部「スタークルセイダーズ」の準ラスボスに該当するとさえ言われています。
ヴァニラアイスの性格
普段は冷静沈着で、弱い敵であっても下に見ず冷静に相手の性格や能力を分析してから行動するタイプです。そこから相手の裏を読んで意表を突つ戦法を用いています。暗黒空間の球体状となる事で外の状況が把握できない「クリーム」の性質を知った上で、相手の周囲に回り込みながら徐々に間合いを縮めて追い詰めるなど、知略を駆使してじっくりと追い込んでいくことが得意です。よって、忍耐強い性格だと言えます。
自身が認めた強い敵に対しては敬意を表します。しかし、ヴァニラアイスのスタンド「クリーム」の能力への絶対的な自信を誇るあまり、動物には矜持などないという偏見的な思想の持ち主であり、精神的には普通ではあるとは言い難いです。またディオへの忠誠があるにもか変わらず、仲間の為に自身を犠牲にするという感情は何故だか理解も共感もできません。
ディオへの忠誠心
ディオの部下の中でも特に腹心中の腹心と言える存在で、いつも傍で仕えている程、ディオへの忠誠心が厚いです。また、直接的でないにしてもディオのことを馬鹿にしたあるいは無下に扱ったと思われる態度や行動や言葉を少しとっただけでも怒り狂いました。その逆鱗に触れたイギーは、ヴァニラアイスに「このド畜生がァーーーーーッ」 と叫ばれながら直接何度も蹴られました。もはや忠誠心を通り越しているレベルで、盲信とも言える域に達しています。
復活を遂げたヴァニラアイス
ディオの要望にはその身をもってでも応じる覚悟があるので「一人分の生き血が欲しい」とディオが言った時には、自分の首を一切の躊躇もせずに即座に刎ねて血を差し出しました。そして、ディオの方も単なるなんてことのない自分の願いを叶える為だけに簡単に自害するヴァニラアイスを失うことを惜しいと考えており、わざわざ甦らせています。こうしてディオの血を得て、吸血鬼のような存在として生き返りました。ヴァニラアイスの忠誠心をディオの方も理解して、臣下として扱っていることが分かります。
ヴァニラアイスの脅威
ディオの元へ着実にやってくる承太郎達を完全に叩きのめす為に現れました。遭遇して早々にアヴドゥルとポルナレフをまとめて殺しに行きましたが、いち早く察知したアヴドゥルがポルナレフを突き飛ばしたことでポルナレフは仕留め損ねました。しかし、アヴドゥルを暗黒空間に飲み込むことに成功し、アブドゥルは死んでしまいました。
ヴァニラアイスは、仲間を殺されたことで感情が爆発したポルナレフの「シルバーチャリオッツ」に不意を突かれて手傷を負うも、「クリーム」の暗黒空間に逃げ込み、空間攻撃でイギーとポルナレフを追い詰めます。更に、上の階に先回りして床に穴を開けて、わざと警戒させてからポルナレフの足を「クリーム」の口で食いちぎります。機動力を奪われたポルナレフの必死な反撃を暗黒空間へ飛び込んで避けました。
油断したヴァニラアイスが次に顔を出した瞬間にはポルナレフを見失っていました。ここをきっかけとして、イギーの「ザ・フール」の砂からヒントを得て、ポルナレフは砂を探知機代わりに使用して、「クリーム」の位置を把握する方法を手に入れます。再び、確認の為に外を覗いた時に、隙を突かれて喉を脳幹ごと串刺しにされます。
ヴァニラアイスの最期
ディオの血から得た吸血鬼の生命力から、ヴァニラアイスは簡単には死にません。反撃とばかりにポルナレフの腕を捻って指先をクリームに食わせて折ろうしました。耐えきれずポルナレフが離れた隙を狙って、ポルナレフのふとももをえぐり取り、部屋を外周から中心へ向かって削り取る戦法で仕留めにかかりました。
しかし、ポルナレフが「クリーム」に飲み込まれかけた時、イギーが身を呈して「ザ・フール」を発動し、ポルナレフを助けました。残った1人を倒すべく襲いかかろうとした瞬間、館の窓から差し込んでいた夕日を浴びた腕が灰になって消滅しました。この時、初めてヴァニラアイス自身が吸血鬼化していることを自覚し、これを好機と見た「シルバーチャリオッツ」に背中を押されて光に包まれたことで消滅しました。
スタンド「クリーム」
本編では名前は明かされませんでしたが、画集「JoJo6251」にて判明します。由来は1960年代のイギリスのロックバンド「クリーム」からです。ちなみに3部においてはケニーGとヴァニラアイスだけがタロットカードに関係しないのスタンド使いです。
「クリーム」の口は暗黒空間との接点であり、その中に本体と「クリーム」自身以外の飲み込んだ物の全てを粉微塵にする能力があります。暗黒空間には、本体と「クリーム」をしまうきで姿を暗ますことができます。その際には「クリーム」を中心とした球体の暗黒空間を出現させ、無敵状態になります。また、能力の性質故に防御することは不可能で、自身が本体に入っている時は、相手の攻撃は受けないが自分からは攻撃可能という圧倒的に有利な立場に立つことができ、凶悪なスタンドと言えます。
しかし、その代償として視覚とや聴覚や触覚が完全に遮断され、相手の気配を感知するといった外からの情報が全く得られなくなる、空間を飲み込みながらでなければ移動できないという弱点があります。この弱点により、外部を確認しようとして襲われることもあります。ヴァニラアイスの命令により手刀で首を切ったことから、それなりの攻撃力を持っているので、ある程度の対応はできそうです。
ヴァニラアイスの声優
ヴァニラアイスの声優は作品ごとによって異なります。まず格闘ゲームのアーケード版では岸祐二さん、オールスターバトルでは吉野裕行さん、OVAでは青野武さん、格闘ゲームのPS版及びテレビアニメでは速水奨さんです。
ヴァニラアイスの名セリフ・名シーン
「アヴドゥルは……粉微塵になって死んだ。吹っ飛ばしてやったのだ。次はお前らだ~DIO様を倒そうなどと思い上がった考えは正さねばならんからな~」
早々にアブドゥルを「クリーム」の暗黒空間へ飲み込んで消しさったことを良しとして、残ったポルナレフとイギーをも粉微塵にしようとしていました。
「ひとりひとり順番に順番に、このヴァニラ・アイスの暗黒空間にバラまいてやる」
自分のスタンド「クリーム」と自分に自信を持っているヴァニラアイスは意気揚々にポルナレフらの承太郎陣営の敵を倒すことを息巻いていました。
ヴァニラアイスはディオの腹心
ヴァニラアイスは皮肉なことにアヴドゥルと同様に粉微塵になって死にましたが、ディオへの忠誠心は他のスタンド使い以上のものでした。ディオとしては承太郎陣営の戦力を削ったヴァニラアイスを少しでも誇りに思ったかもしれませんね。