眠り鬼と呼ばれる下弦の鬼・魘夢。第1回・人気キャラクター投票で22位に入っています。
見た目と性格のギャップから、可愛いという声やサディストなところが好きという声の多い人物です。
そんな魘夢とはどんな鬼なのか紹介します。
魘夢の基本情報
名前 | 魘夢(えんむ) |
別名 | 眠り鬼 |
性別 | 男 |
肩書き | 十二鬼月・下弦の壱 |
血鬼術 | 夢操作 |
年齢 / 誕生日 | 不明 |
身長 / 体重 | 不明 |
声優 | 平川大輔 |
初登場 | アニメ 26話 / 漫画 6巻 51話 |
魘夢の性格と容姿
性格
他者の苦痛で愉悦を得る嗜虐者で、自分を含めて命をなんとも思わない異常な狂気の持ち主。
「不幸に打ちひしがれて苦しもがく奴を眺めていると楽しい」と平然と言ってのける冷徹な性格であり、サディストである。
容姿
鬼の特徴は見られず、外見は普通の人間ですが、死人のような青白い不気味な顔色をしています。
魘夢の血鬼術
強制昏倒催眠の囁き
左手にある口から催眠効果を持つ声を発し対象を眠らせる術。
この術を使い、夢をを通じて対象者の夢に他者を潜り込ませ、無意識領域にある精神の核を破壊させ、廃人にし無力化します。
強制昏倒睡眠・眼
目が合った者を眠らせる眼は無数あり、瞼を開けずに覚醒しなければ再び術にかかり夢の中に囚われてしまう。
魘夢の初登場回
アニメ 26話 『新たなる旅立ち』
漫画 6巻 51・52話にあたるエピソード。
下弦の伍・累が倒されたことで召集された下弦の鬼達。
無惨に不甲斐なさを叱責され、逆鱗に触れた下弦の鬼達が次々に粛清されていく中、ただひたすらにその光景を見続ける魘夢。
「私は夢見心地で御座います 貴方様直々に手を下して戴けること
他の鬼たちの断末魔を聞けて楽しかった 幸せでした
私を最後まで残してくださってありがとう」
最期に言い残すことはないかと無惨に問われ、頬を染めて常軌に逸した答えを述べています。
結果、下弦の鬼の中で唯一粛清を免れただけでなく、無惨から大量の血を分け与えられます。
無惨に心酔する魘夢
下弦の鬼たちが次々と粛清されていく中、最後に自らの命を差し出すほど、無惨を崇拝していることがわかります。
魘夢の活躍
無限列車編
漫画 7巻 54話~8巻 63話
無惨から血を分け与えられ順応した魘夢は、短期間のうちに無限列車で40人以上の人間を喰らい、送り込まれた数名の鬼殺隊の剣士も返り討ちにしています。
無限列車の乗客が次々と行方不明になっている事件調査のために乗り込んだ炎柱・煉獄と炭治郎、善逸、伊之助を血鬼術で眠らせ、無力化することに成功します。
魘夢は、幸福な夢を見せるという条件を餌に、現実から逃避したい人間を炭治郎ら鬼殺隊の無意識領域に潜入させ、精神の核を破壊させて廃人にしようと画策していました。
しかし、炭治郎たちは常人離れした精神を持っており、夢の中に潜入した人間らは、それぞれに妨害され中々精神の核を破壊できずにいました。
魘夢の術にかかっていない禰豆子が箱の中から登場し、現実側から炭治郎を起こそうとしたことをきっかけに、炭治郎は夢から覚醒します。
炭治郎が覚醒した時、魘夢はすでに本来の目的である汽車との融合を完了しており、200人もの乗客を人質に取りつつ喰らうことが可能となっていました。
魘夢は汽車と融合することで頚の位置を隠しましたが、禰豆子が術のかかった切符を燃やし目を覚ました煉獄によって対策を示唆され、伊之助と炭治郎によって頚の位置を見抜かれ、最終的に頚を斬られます。
頚が斬られたことで融合していた汽車は脱線し、魘夢は2つの眼がついた肉塊となっていました。
「負けたのか?死ぬのか?俺が?馬鹿な…馬鹿な!!
俺は全力を出せていない!!」
汽車と一体化し一度に大量の人間を喰らう計画だった魘夢は、現実を受け入れられないまま、毒づくことも最期の足掻きで炭治郎を殺すこともできずに心の中で鬼殺隊を罵倒しながら崩壊していきます。
「何という惨めな悪夢…だ…」
全力を出し切る前に、一方的に倒されたことを嘆きながら消滅していきます。
魘夢の術を仕込んだ切符
魘夢の血鬼術が仕込まれた切符で、切ることによって術が発動し、対象者を眠らせます。
無意識領域に他者を潜りこませる縄
魘夢が作った縄は、繋げた者の夢の中に侵入できる特別な力を持ち、夢を餌にして現実から逃避したい人間を無意識領域内に侵入させ、精神の核を破壊させようとします。
精神の核を破壊するための錐
持ち手は魘夢の骨、切っ先は歯を使用している錐は魘夢が作ったもので、精神の核を破壊するために、夢の中に侵入させた人間に渡しています。
炭治郎を殺すことで強くなろうとした魘夢
「運がいいなぁ 早速来たんだ俺のところに
夢みたいだ これでもっと無惨様の血を戴ける」
魘夢は炭治郎を殺し、無惨に血を分け与えられることで強くなり、上弦の鬼に入れ替わりの決戦を申し込み、上弦の鬼になろうと考えていました。
「あれだけ血を分け与えられても上弦に及ばなかった…」
顔ぶれの変わらない上弦の鬼達が、柱さえも葬るほどの強さを持っており、到底自分は及ばないものだと自覚した時、頚を斬られて肉塊となった現実に、やり直したいと思いながら消滅していきます。
魘夢の担当声優
魘夢の声優を担当されているのは、平川 大輔(ひらかわ だいすけ)さん。
フリーで活動されており、声優、ナレーター、歌手として活躍されています。
親戚や友達の子供と遊んだりすることが好きだったため、昔は保育士になりたかったようです。
アニメみたいな子供向けの番組に出ることができれば、たくさんの子供たちを楽しませてあげられるという理由から、声優を志望したようです。
デビュー作は、飛行機内上映用の『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の男Aやチベット僧などの名もない配役で、当初は吹き替えをメインに活動していました。
2004年に放送された『巌窟王』でメインキャラの1人、フランツ・デピネーを演じてからアニメへの出演も増えます。
大人の男性役を中心に少年から青年まで様々な役柄を演じられています。
魘夢の名シーン・名台詞
魘夢の名シーン・名台詞にはどんなものがあるのか紹介します。
無惨の血を大量に与えられる魘夢。この後血に順応し、炭治郎の追手として放たれています。
“ 本当は幸せな夢を見せた後で悪夢を見せてやるのが好きなんだ
人間の歪んだ顔が大好物だよ堪らないよね
不幸に打ちひしがれて苦しんでもがいてる姿を眺めてると楽しいでしょう ”
サディストぶりがわかる魘夢の本心が明らかになっています。
「なんという惨めな悪夢・・・だ・・・」
全力を出せないまま炭治郎と伊之助によって頚を斬られた魘夢は、後悔と恨みを抱きながら消滅していきます。
魘夢のまとめ
下弦の壱である魘夢は可愛い見た目とは裏腹に、人が苦しむ様子を楽しむサディストな人物であることがわかりました。
無惨を崇拝し、血を分け与えられ、順応したにも関わらず考えていたやりたいことをできずに倒された可哀想な鬼でした。
魘夢が倒された後に猗窩座が登場したことで、完璧に前座扱いになってしまったことは少し残念でした。