甘露寺蜜璃とは漫画【鬼滅の刃】に登場するキャラクターの一人です。女性としての魅力あふれる甘露寺蜜璃ですが、鬼殺隊としての実力はかなりのものです。
柱として鬼殺隊で活躍する甘露寺蜜璃はなぜか一人だけ隊服が違うものになっています。甘露寺蜜璃だけがなぜ隊服が違うのか、使用している刀や鬼舞辻無惨との闘いはどうなったのか徹底解説します。
甘露寺蜜璃の基本情報
名前 | 甘露寺蜜璃(かんろじ みつり) |
性別 | 女性 |
肩書き | 恋柱 |
呼吸法(※鬼の場合は血鬼術) | 恋の呼吸 |
年齢/誕生日 | 19歳/6月1日 |
身長/体重 | 167cm/57kg |
声優 | 花澤香菜 |
初登場 | 6巻44話”鬼殺隊柱合裁判” |
その他 | 師匠:煉獄杏寿郎 |
甘露寺蜜璃の特徴
甘露寺蜜璃は鬼殺隊の柱の中でたった二人しかいない女性です。特徴として外見や性格、柱になるまでについて詳しくご紹介いたします。
甘露寺蜜璃の外見
甘露寺蜜璃はサクラの花のような美しいピンク色のロングヘアーで、毛先にいくにつれて鮮やかな緑色に変化したグラデーションの髪色をしています。
とても愛嬌があり、それが顔にも表れているのか、笑顔がとても可愛らしい整った顔立ちをしています。【鬼滅の刃】は大正時代の話となっていますが、その年代の女性としてはかなりの高身長です。
体つきはとても豊満で、その体つきを強調するように隊服は大きく胸元が開いているため、蜜璃に顔を赤らめたり、鼻血が出たりと主人公の炭治郎含め、多くの男性隊員を悩殺しているようです。
甘露寺蜜璃の性格
蜜璃はとても感情豊かで、嬉しいことでも嫌なことでもかなり大げさです。また、とても惚れっぽい性格をしており、基本的に異性であれば何かにつけてキュンキュンしています。
惚れっぽい蜜璃ですが、人間を傷つける鬼にはときめかないようで、「いたずらに人を傷つける奴にはキュンとしないの」という発言をしています。
また、自身の感情に敏感な蜜璃は他人のこともしっかりと思いやれる性格のため、一般人や隊員のために刀を振い、柱として人間性も優れているようです。
鬼殺隊の多くは家族が鬼によって殺されているなど、大切な人を失っていることがきっかけで入隊している場合が多いですが、蜜璃は鬼と無縁の人生を送っていました。
そのためか、炭治郎や妹の禰豆子に関しても寛容で、良き理解者となっています。禰豆子を可愛がっているシーンもあり、禰豆子もその人柄から蜜璃を慕っていて、同じ髪型にすることもありました。
甘露寺蜜璃の過去
甘露寺蜜璃は五人兄弟で、家族の仲は良いようです。不死川兄弟の不仲を感じ取ったときには自身は兄弟仲がいいため理解できなかったようで、不思議がっていたと同時に心配していました。
実は蜜璃は特異体質の持ち主であり、通常の8倍の筋肉があるため、エネルギー消費がとても激しく体を維持するために食事の量も通常よりはるかに多くなっています。
また、髪の毛はもともと黒髪でしたが、桜餅を食べ過ぎて桜餅と同じようなピンクと黄緑色のグラデーションになってしまったというとんでもない過去を持っています。
蜜璃は過去に二度あった縁談はどちらも破断しており、理由は蜜璃の髪色や体質を気味悪がってのことでした。そのことからか、炭治郎には入隊理由を「添い遂げる殿方を見つけるため」と話しています。
自分の特異体質を受け入れてくれて、鬼を退治することで感謝される鬼殺隊は当時の蜜璃にとっては希望に満ち溢れて見えたことでしょう。
入隊後には炎柱・煉獄杏寿郎の継子として指導をされますが、そのキャラクターのせいかオリジナリティにあふれたため、炎の呼吸を基にした”恋の呼吸”を派生させてこれを極め、”恋柱”となりました。
甘露寺蜜璃の隊服
蜜璃の隊服は大きく開いた胸元に短いプリーツスカートが特徴的であり、その豊満な体つきを強調するような隊服となっています。蜜璃のために仕立てられたようなデザインです。
これは隊服を仕立てる隠から手渡されたもので、実はこの隠が変態気質であり、女性隊員にはセクシーな隊服を準備するようです。
蜜璃はもちろん違和感を持っていましたが、隠の自信たっぷりの表情に指摘ができず、恥ずかしいとは思いつつも露出の激しい隊服を着ていたようです。
間違いに気付いたのは、柱の会合の時に蟲柱であるしのぶも同じデザインの隊服を手渡され、直後に油に火をつけて燃やしたという話を聞いたときでした。しかし、その後も隊服を変更してはいません。
また、毛先と同じ鮮やかな黄緑色のニーハイソックスも着用しています。これは蜜璃に想いを寄せる蛇柱・伊黒小芭内によってプレゼントされたものです。
甘露寺蜜璃の強さ
蜜璃は常人の8倍もある筋肉と女性特有のしなやかさで新体操を思わせるような動きを可能にしています。また、使用している日輪刀もかなり特殊な作りとなっています。
日輪刀
蜜璃の日輪刀の製作者は鉄地河原鉄珍であり、刀鍛冶の里の長を務める人物です。その刃は薄く、鞭のように長くしなやかな動きを可能としています。
実際に使用するのは不可能のように見える日輪刀ですが、達人が使用すれば決して折れることはないそうです。このことから蜜璃の刀を振るう技術は達人の粋な達していると分かります。
鍔の部分は、蜜璃の性格にぴったりのハート形を四つ組み合わせた”四つ葉のクローバー型”をしていて、刃も蜜璃のイメージにあった桜色をしており、”悪鬼滅殺”の文字が刻まれています。
全集中 恋の呼吸
炎柱の継子であったことから、炎の呼吸から派生した蜜璃特有の呼吸です。新体操で使用されるリボンのように日輪刀を使いこなし、常人の8倍の筋肉とそのしなやかな動きから繰り出されます。
壱ノ型 初恋のわななき
踏み込みからの高速移動を行い、その瞬間に斬撃を繰り出すことで対象を切り刻む攻撃です。
弐ノ型 懊悩めぐる恋
らせん状に対象を切り刻む攻撃です。
参ノ型 恋猫しぐれ
名前にもあるように、猫のように飛び跳ねながら日輪刀で半円を描くように相手を何度も斬りつけます。
肆ノ型 不明
伍ノ型 揺らめく恋情・乱れ爪
新体操のようにしなやかな動きで体を大きくそらせながら日輪刀を振って切り刻む攻撃です。
陸ノ型 猫足恋風
日輪刀を新体操のリボンのように回転させて、相手の攻撃を防ぐ防御の技です。自身の周囲に日輪刀を回しながら囲うことで、相手の攻撃を通しません。
甘露寺蜜璃の声優
蜜璃の声優である花澤香菜は、幼少期は子役として活動していましたが、14歳の時に『LAST EXILE』で初の声優に挑みました。
その後は三年ほど声優業はしていませんでしたが、アニメ『ゼーガペイン』がきっかけとなり声優を志すこととなりました。2010には最優秀女性声優賞を獲得します。
出演作品には、『ひぐらしのなく頃に』、『デュラララ!!』、『東京喰種』など有名作品で、実力派の声優さんです。
甘露寺蜜璃の名シーン・名セリフ
蜜璃は柱であるため戦闘シーンはもちろん見どころですが、個性的なキャラクターから数多くのエピソードがあります。そんな蜜璃の見どころを厳選して紹介したいと思います。
VS.上弦の肆 半天狗
上弦の肆・半天狗との闘いには主人公・炭治郎と禰豆子、玄弥が参戦していました。強敵である上弦との初めての戦いに苦戦を強いられ闘いは熾烈を極めましたが、恋柱・甘露寺蜜璃が加わります。
この時に追い詰められつつも仲間を守らなければならないと奮闘し、「仲間は絶対死なせないから 鬼殺隊は私の大切な居場所なんだから」と発言しています。
蜜璃の参戦により苦戦しつつも上弦の肆に勝利しますが、この時に蜜璃の左鎖骨上部には痣が出現しており、戦闘力が急激に向上していました。
辛辣な言葉を浴びせられたお見合い
蜜璃が鬼殺隊に入隊する以前に行ったお見合いでの一コマです。蜜璃の特異体質や髪の色を気味悪がった縁談相手から必要以上に辛辣な言葉を浴びせられています。
蜜璃と結婚できるのは熊や猪くらいのもの。髪の色が子供に遺伝すると思うとぞっとする。など、人間性を疑うほど失礼な言葉を言われているために、蜜璃は自分を偽るようになります。
当主の産屋敷に「君は神様から特別に愛された人なんだよ蜜璃。自分の強さを誇りなさい。君を悪く言う人は皆君の才能を恐れ羨ましがっているだけなんだよ」と言われます。
この優しい言葉を聞いた蜜璃は鬼殺隊に入隊し、以降自分を偽ることはしなくなりました。
来世での約束を交わした蜜璃
鬼舞辻無惨との戦闘では、多くの鬼殺隊が犠牲になりました。蜜璃と伊黒もその一人でした。蜜璃はボロボロになりながらも必死で戦い、もう立てなくなってしまいます。
蜜璃に好意を寄せている伊黒は蜜璃を抱き寄せ、互いの心を通わせます。蜜璃はとても喜んで「また人間に生まれ変われたら私のことお嫁さんにしてくれる?」と言い、来世での結婚を誓いました。
最後に最愛の人と想いを通わせた甘露寺蜜璃
鬼舞辻無惨との戦闘には敗れた蜜璃ですが、伊黒と心が通じ合ったことで救われたのではないでしょうか。
過去には失礼な言葉で深く傷ついた蜜璃は、鬼殺隊で結婚相手を探しているという発言もあったほど結婚願望が強く、死の間際にやっとその願いは叶うことが約束されました。
実際に婚姻関係になったわけではありませんが、誰かに心から愛される喜びを知ることが出来たのでした。来世で二人が幸せになっているシーンがみたいと思う読者も多いと思います。
最終回での回想などで幸せそうな二人を見ることが出来る可能性があるかもしれません。