鬼滅の刃の蟲柱である胡蝶しのぶ。普段は物腰が柔らかいように見えますが、彼女はその笑顔の下に何を隠していたのでしょうか。
改めて彼女の魅力に迫ると共に、彼女の過去や家族についてご紹介していきます。
胡蝶しのぶの基本情報
名前 | 胡蝶しのぶ |
性別 | 女 |
肩書き | 蟲柱 |
呼吸法 | 蟲の呼吸 |
年齢/誕生日 | 18歳/2月24日 |
身長/体重 | 151センチ/37キロ |
声優 | 早見沙織 |
初登場 | 第41話「胡蝶しのぶ」 |
その他 | 血縁関係は姉・胡蝶カナエ/継子・栗花落カナヲ |
胡蝶しのぶの特徴
髪色は黒ですが、毛先にかけて紫色になっています。胡蝶という名にふさわしく蝶々の形をした髪飾りをしています。髪はギチギチの夜会巻きで髪を下ろすと鎖骨くらいまで長さがあります。しのぶが隊服の上に羽織っている袖にかけて淡い緑とピンク色の羽織は彼女の姉の形見です。
常に微笑みを絶やさない彼女ですが、炭治郎に「怒っていますか?」と聞かれたことがあります。鼻のいい炭治郎にはしのぶの笑顔の奥に怒りの感情があることを感じ取っていました。
薬学の知識にたけており、鬼の弱点である藤の花から毒を創り出します。彼女のいる蝶屋敷は隊士たちの手当てや回復に使用されることが多いです。善逸曰く、手当てをしている時は女神のようで”顔だけで食っていけそう”だそうです。またしのぶの”音”は規則性がなく少しだけ怖いようです。
那田蜘蛛山での活躍
那谷蜘蛛山では冨岡と共に応戦し、下弦の伍・累の姉とされている鬼を倒します。最初こそ、物腰柔らかく語り掛けるように鬼に話しかけますが、鬼が自分に嘘をついていることがわかると、小柄な体を生かした身軽な動きで、毒によって鬼を倒します。
胡蝶しのぶの性格
現在は物腰が柔らかで、ゆったりとした雰囲気を纏っている剣士ですが、過去の彼女は短気で眉間にシワを寄せるような怒っている表情をすることの方が多く、そんな彼女が笑顔を絶やさなくなったのは姉の死が理由とされています。
しかし本来の強気で短気な性格は変わっていないようで、姉を殺した上弦の弐である童磨を目の前にすると怒りをあらわにします。そして自分を犠牲にしてでも童磨を倒すべく、しのぶは1年以上前から濃度の高い藤の花の毒を血液・内臓から爪の先にいたるまで身体中に回しています。そのためにしのぶはずっと藤の花の毒を摂取し続けていたのです。それほどまでに姉の仇を討つと心に決めていたのです。
胡蝶しのぶの技
しのぶは刀を振るう力が弱いため、鬼の頸を切断することはできませんが押す筋力・突く筋力はズバ抜けて強いです。その威力は岩すらも貫通させるほどのもの。また、両手が塞がっている際に使用する隠し武器として足元に刃を仕込んでいます。
そんな彼女は蟲の呼吸の使い手です。しのぶの日輪刀は毒を仕込んだ細身の刀身の刀です。鞘に納める際に毒の調合を変えることができます。
- 蟲の呼吸 蝶ノ舞『戯れ』・・・蝶が舞うような身軽な動きで、見えないほどの速さで相手に毒の刃を複数突き刺す技。
- 蟲の呼吸 蜻蛉ノ舞『複眼六角』・・・大量の毒を打ち込むことができる六連撃の技。
- 蟲の呼吸 蜂牙ノ舞『真靡き』・・・相手に不意打ちでひと突きする技。これは上弦の鬼も止められないほどの速さです。
- 蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞『百足蛇腹』・・・地面を抉るほどの力強い踏み込みで四方八方へ移動し、相手を攪乱する技
胡蝶しのぶの過去と姉
しのぶは姉と共に継子を探していましたそんな時にカナヲと出会い、カナヲを継子にします。
2人が鬼滅隊に入ったきっかけは家族が鬼に惨殺され、それを悲鳴嶼に救われ”強くなって守りたい”と思ったからでした。しかししのぶの姉・カナエは志半ばで童磨によって殺されてしまいます。それからしのぶはずっとずっと”怒って”いました。親を殺され、最愛の姉を殺され、カナヲ以外の継子もみんな殺されてしまった。だからこそしのぶは、鬼の頸が斬れなくても鬼殺隊を続けていたのです。
胡蝶しのぶの声優
胡蝶しのぶの声を担当したのは、柔らかく芯のある声が評価の高い声優・早見沙織さんです。1991年5月29日生まれの東京都出身でアイムエンタープライズに所属しています。また歌手としてソロデビューを果たしているなど今注目の声優さんです。
彼女の代表作としては『バクマン。』の亜豆美保役や『終わりのセラフ』の柊シノア役、『エルドライブ』の其方美鈴役などがあげられます。
胡蝶しのぶの名言・名シーン
ここからは胡蝶しのぶの名言・名シーンについてご紹介していきます。
「お嬢さんは正しく罰を受けて生まれ変わるのです」
那田蜘蛛山で遭遇した鬼に対し、笑顔でそう告げるしのぶ。その後に続いた想像もしたくないような拷問の羅列は不死の鬼でも拒否したくなるようなひどいものでした。
「カナヲも随分自分の気持ちを素直に言えるようになりましたね」
「まだ師範に教わりたいことがある」と照れながら口にしたカナヲに対し、しのぶが嬉しそうに微笑んだシーン。
「つらいも何もあるものか私の姉を殺したのはお前だな?」
無限城の中で童磨と遭遇し、童磨の風貌が姉が死に際に残した鬼の特徴と一致していたことから、童磨が姉を殺した鬼だと怒りをあらわにするシーンです。
「地獄に堕ちろ」
称賛の言葉の皮を被った自分を愚弄する言葉を涙を流しながらぺらぺらと話す童磨に対し放った言葉。この時にはもう既にしのぶは童磨に取り込まれようとしていました。
「必ず私が鬼を弱らせるからカナヲが頸を斬ってとどめを刺してね」
自分の体内には高濃度の藤の花の毒が身体中にまわっていること、そして自分は確実に死ぬことを告げます。この言葉をカナヲに伝えたしのぶの表情は悲しいほどに優しいものでした。
胡蝶しのぶは芯が強く最後まで使命を全うした隊士
胡蝶しのぶは優しさと強さを兼ね備え、自分の死をもってしても姉の仇を討とうとする芯の強い隊士でした。童磨の死によって胡蝶しのぶや姉であるカナエは報われたことでしょう。胡蝶しのぶと童磨の戦闘シーンに心を打たれた方々もきっと多いはずです。
胡蝶しのぶの最後まで鬼殺隊であった姿に感動した方もいるのではないでしょうか。