鬼滅の刃の炎柱を務めていた煉獄杏寿郎。上弦との死闘の末に命を落としてしまった彼を忘れられないという人は多いのではないでしょうか。
彼が鬼殺隊として全うした使命や家族についてご紹介していきます。
煉獄杏寿郎の基本情報
名前 | 煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう) |
性別 | 男 |
肩書き | 炎柱 |
呼吸法 | 炎の呼吸 |
年齢/誕生日 | 20歳/5月10日 |
身長/体重 | 177センチ/72キロ |
声優 | 日野聡 |
初登場 | 第44話「隊律違反」 |
その他 | 父・槇寿郎/母・瑠火(死亡)/弟・千寿郎 |
煉獄杏寿郎の特徴
髪の毛は全体的には橙色で、毛先の方が赤色になっているため炎のような色合いになっています。また、隊服の上から羽織っている羽織も炎のような模様が施されています。髪色と同じ眼も鋭いのが特徴です。彼の肉体と精神は日々の鍛錬から培われたもので、それは柱の中でも群を抜くほどと言われています。
原作第47話「こんばんは煉獄さん」では列車の中で「うまい!うまい!」と声を上げながら牛鍋弁当を11個ほど食べていますが、それを発見した炭治郎と善逸に若干惹かれています。また、彼の好きなお弁当のおかずは鯛の塩焼きで、ごはんはさつまいもご飯が好きです。さつまいもを食べる時は「わっしょいわっしょい」と言いながら食べるそうです。
無限列車での活躍
血鬼術にかけられて夢を見ていた煉獄でしたが、自分の無意識の領域に入り込んだ人の気配を察知して、現実の世界で目の前の人に対して攻撃しています。しかし人を傷つけることは煉獄の道に反するため膠着状態が続きます。
炭治郎の活躍により、全員夢から目覚めた後の状況判断がものすごく早く、炭治郎に対しても的確に指示を出します。炭治郎達が鬼の頸を斬ったのち、鬼となっていた列車が横転しそうになるところで煉獄は何度も技を出して乗客の命を守りました。
上弦の参との遭遇
無事全員を守り切り、任務を遂行したかにみえた時に、煉獄たちの目の前には上弦の参が突如現れます。煉獄はすぐに上弦の参との戦闘を開始します。加勢しようとした炭治郎に向かって「待機命令」を出します。これは炭治郎が腹部に傷を負っていたためです。
上弦の参から鬼に誘われるものの、その強い精神力で闘い抜きます。ですが、深い傷を負ってしまいその場で命を落としてしまいました。上弦の参は太陽が昇ることを察知し、逃げていきました。
煉獄杏寿郎の性格
常日頃から威勢がよく明るくて、明朗快活な剣士です。弟がいるからなのか、どの柱の中でも人一倍面倒見が良く、隊士たちの兄貴分のような存在になっています。
柱合会議
鬼を連れながら鬼殺隊にいるという”隊律違反”をした炭治郎への処罰を表情一つ変えずに「鬼もろとも斬首する!」と発言しています。また、心から尊敬する鬼殺隊の当主である”お館様”の言葉をもっても、彼の考えが揺らぐことはありませんでした。それほど彼は鬼に対しての強い思いと、規律を重んじる心があります。
自力で極めた炎の呼吸
煉獄の父親は既に堕落した生活を送るようになってしまっていて、以前のように煉獄や弟の千寿郎に剣術を教えることはなくなっていました。しかし煉獄は剣技を極めることをやめず、父が管理している「歴代炎柱の書」を何度も何度も読み込み、日々鍛錬を重ね、柱となりました。
煉獄杏寿郎の技
炎柱である彼の日輪刀は燃え滾る炎のような赤色の刃を持ちます。鍔も炎柱らしく、炎の形をしています。彼が使うのは炎の呼吸です。
- 炎の呼吸 壱ノ型『不知火』・・・炎を発するような勢いで突撃し、敵へ一撃を放ちます。この技は無限列車編で夢の中にいるときでも威力を発揮しました。
- 炎の呼吸 弐ノ型『昇り炎天』・・・刀を下から上へと向けて振るい、猛炎のような刃で切り付けます。この技は上弦の参の手を真っ二つにするほどの威力がありました。
- 炎の呼吸 肆ノ型『盛炎うねり』・・・自分自身を中心として渦巻く炎のような剣技で攻撃します。敵から広範囲の技で攻められたときに効果的な技です。
- 炎の呼吸 伍ノ型『炎虎』・・・烈火の虎を生み出すように大きく刀を振るって咬みつくかのように敵へと斬りかかる技です。
- 炎の呼吸 奥義玖ノ型『煉獄』・・・灼熱の業火のような威力で猛突進し、轟音と共に相手を抉り斬ります。一瞬にして勝負が決まる技のため、まさに最終奥義と呼ばれています。
煉獄杏寿郎の家族
父・槇寿郎と弟・千寿郎と共に暮らしています。母である瑠火は既に亡くなっていますが、煉獄に「強気者は弱き者を救うべし」という教えを残しています。
父である槇寿郎は元柱でもあり、剣士としても相当の実力を持っています。「歴代炎柱の書」を代々管理しています。息子である煉獄に対しては「鬼殺隊の才能がない」と亡くなったあとも罵っていました。「歴代炎柱の書」もズラズタに破り捨てています。しかし炭治郎が煉獄が父に対し残していった言葉を伝えると涙を流しながら息子の名を呼びました。
弟である千寿郎は煉獄にすごくそっくりですが、性格は真逆で心の優しい少年ですが少し討たれ弱いところがあります。煉獄の死後も目の下に隈を作るほどやつれてしまっています。しかし、炭治郎の言葉に救われ最後は優しい笑顔になりました。
煉獄杏寿郎の声優
煉獄杏寿郎の声を担当するのは大人気声優・日野聡さんです。日野さんは1978年8月4日生まれで、アメリカ合衆国サンフランシスコ出身です。現在はアクセルワンに所属しています。
代表作は『バクマン。』高木秋人役、『ハイキュー!!』澤村大地役、『NARUTO 疾風伝』サイ役、『銀魂』神威役など週刊少年ジャンプ作品だけでも多くの人気作品に出演しています。
煉獄杏寿郎の名言・名シーン
ここからは煉獄杏寿郎の名言や名シーンについてご紹介していきます。
「俺の継子になるといい 面倒を見てやろう」
煉獄には継子はいませんでした。弟の千寿郎はいますが、彼は剣士としてはまだ未熟であるため、刀の色も変わっていません。煉獄は心のどこかで自分の意思を継いでくれる誰かを欲していたのでしょう。また、炭治郎が日の呼吸と近いことを知り、興味があったのかもしれません。継子がいなかった理由としては稽古がそうとうきつかったからだそうです。
「うたた寝している間にこんな事態になっていようとは!よもやよもやだ」
目が覚めるなり、大声で自分の失態を反省しているシーンです。己の失態を真摯に受け止める姿勢を持っています。目が覚めた後は、さすがの状況判断で的確に炭治郎や善逸や、伊之助に指示を出し、乗客を守ることを最優先にして闘いました。
「俺は如何なる理由があっても鬼にならない」
上弦の参に鬼にならないかと誘われた後の台詞です。この台詞もかなり強いものですが、このシーンでの煉獄の表情も強い意志が込められています。
絶対に鬼にはならない、鬼には屈しないという表情です。この台詞をきっかけに、上弦の参との戦闘が始まります。
「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」
上弦の参との戦闘の末、左半身が血だらけになってもう瀕死の状態になってしまいます。ですが、自分の後輩にあたる炭治郎たちを守るために彼は闘い続けます。鬼の頸を斬れるというあと一歩のところで、上弦の参の逃げる力の方が上回ってしまい、逃げられてしまいます。
「俺がここで死ぬことは気にするな」
炭治郎達に鬼殺隊としての在り方を告げながら、静かに炭治郎達に語りかけます。命が尽きる寸前で「炭治郎の妹を鬼殺隊として認める」と発言しており、禰豆子に対して信頼が生まれています。
言葉を紡いでいく中でも、煉獄の目の中の強い意志は消えることはなく、時折炭治郎達に微笑みかけていました。
「俺はちゃんとやれただろうか やるべきこと果たすべきことを全うできましたか?」
命が尽きるその時、煉獄に「強気者は弱気者を守る」という教えを諭し、無くなった母が目の前に現れます。その母に対し煉獄は上記のようの問いかけるのです。母が「立派にできましたよ」と煉獄を肯定してくれる言葉を告げると、煉獄は嬉しそうに笑って、そのまま永遠の眠りにつきました。
煉獄杏寿郎は自らの力で柱まで上りつめ、最後まで自分より弱気者を守り抜いた最高の剣士
無限列車編は原作の中で最初で最後の煉獄さんの活躍回となってしまいました。上弦の参と遭遇してしまったことで、現・柱の中で一番最初に命を落としてしまいました。しかし、短い間でも煉獄さんの残してくれたものは多く、偉大だったように思います。
煉獄さんのことは原作読者のみなさんの心に残り続けることでしょう。