霞柱である時透無一郎の兄である時透有一郎。
無一郎の回想での登場がほとんどである時透有一郎ですが、どんな人物なのか、またどんな過去が明かされているのか紹介します。
時透有一郎の基本情報
年齢 |
11歳(死亡)
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誕生日
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8月8日
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出身地
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景信山
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兄弟
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霞柱・時透無一郎
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性格
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表面上:冷酷と言えるほど厳しい きつい物言い
本来:両親や弟を思いやる優しい性格
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容姿
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腰に届くほどの長い髪 黒から毛先にかけて青のグラデーション 小柄で中性的
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時透有一郎の性格と容姿
性格
冷酷とも言える程厳しい性格で、正論ではあるものの、きつい物言いをする人物です。
しかし本来は、家族や弟を思いやる優しい性格で家族を守りたいが故の言動であったため、有一郎本人もひどい物言いが多いことを気にしていました。
容姿
弟・無一郎と瓜二つで、腰に届くほどの髪は黒から毛先にかけて青のグラデーションがかかっており、小柄で中性的ですが目つきは鋭く、吊り眉なのが特徴的です。
時透有一郎の両親
時透有一郎の両親については、118話『無一郎の無』で無一郎の回想にて語られています。
時透有一郎の父親は杣人(そまびと)で、木を切る仕事をしていましたが、風邪をこじらせ肺炎になった妻のため、嵐の中薬草を採りに出かけた際に崖から落ちて亡くなります。
母親もまた、その夫のあとを追うように亡くなっています。
「あんな状態になってて薬草なんかで治るはずないだろ 馬鹿の極みだね
嵐の中を外に出なけりゃ死んだのは母さん1人で済んだのに」
時透有一郎は、母親のために薬草を採りに行き死んだ父親のことを酷評しています。
時透有一郎と無一郎
両親と同じく『無一郎の無』で、時透有一郎と霞柱である時透無一郎が双子である事実が明かされています。
「誰かのために何かしてもろくなことにならない」
という時透有一郎と
「人のためにすることは巡り巡って自分のためになる」
という無一郎。
父親の「情けは人のためにならず」という言葉の解釈の違いから、容姿は瓜二つでも性格は正反対だということがわかります。
「無一郎の無は無能の無、無意味の無」
と比喩する有一郎のことを、無一郎は冷たくきつい言葉を使う人だと思っており、そんな兄との生活を息苦しく思っていたようです。
ある日、有一郎と無一郎の元に鬼殺隊・お館様の妻である産屋敷あまねが現れます。
あまねの目的は、日の呼吸の剣士の子孫である2人を鬼殺隊に勧誘することでしたが、有一郎は暴言を吐き追い返します。
「剣士になろうよ 鬼に苦しめられてる人たちを助けてあげようよ」
と凄い剣士の子孫だという事実を聞いた無一郎は、無邪気に喜びながら有一郎に言います。
「お前に何ができるって言うんだよ!」
そんな無一郎の言葉に怒りを露わにする有一郎。
体調を崩しながら働き続けた母親と、そんな母親のために嵐の中薬草を採りに行った父親。
有一郎はそんな無一郎が両親とそっくりだと言い放ちます。
「人を助けることは選ばれた人間しかできない」
とそれ以上聞く耳を持たず、以降有一郎と無一郎との間に会話はなくなってしまいます。
有一郎と無一郎を襲う悲劇
ある夏の日、戸を開けたまま寝ていたところに突如鬼が襲来します。
真っ先に襲われた有一郎は左腕を失います。明け方の日の光で鬼が消えるまで戦った無一郎が家に戻った時、有一郎はすでに瀕死の状態でした。
本来の時透有一郎
「どうか…弟だけは…助けてください…
弟は…俺と…違う…心の優しい……子です…
人の…役に…立ちたいと…いうのを…俺が…邪魔した…」
瀕死の状態で有一郎は願い続けていました。
「どれだけ善良に生きていたって神様も仏様も結局守ってはくださらないから
俺がお前を守らなければと思ったんだ」
無一郎に対してのきつい言葉や態度の裏には、残された弟を失いたくないという想いがありました。
「あんなに止めたのに…!母さんにも休んでって何度も言ったのに!」
有一郎は家族を思いやる優しい人物でした。
時透有一郎の最後
「悪いのは…俺だけ…です
バチを当てるなら…俺だけに…してください……」
「わかって…いたんだ…本当は…無一郎の…無は……
“ 無限 ”の “無 ”なんだ」
「人を助けることは選ばれた人間しかできない」と言っていた有一郎。
「無一郎は誰かのために無限の力を出せる選ばれた人間なんだ」
と最後は無一郎のことを想いながら息を引き取ります。
無一郎と再会する有一郎
上弦の壱・黒死牟との戦い。勝利はしましたが、無一郎は命を落としてしまいます。
「こっちに来るな 戻れ!!」
有一郎は生前と同じように厳しい口調で無一郎に言葉を掛けます。
「こんな所で死んでどうするんだ?無駄死にだ
こんなんじゃ何の為にお前が生まれたのかわからないじゃないか」
そんな有一郎の言葉に、自分は幸せだったと、仲間のために命をかけたことは後悔していないと、有一郎だけは無駄死にだと言わないでほしいと涙を流して訴える無一郎。
有一郎もまた「無一郎に死なないで欲しかったんだ…」と涙を流しながら本音を打ち明けます。
時透有一郎の名シーン・名台詞
時透有一郎の名シーン・名台詞について、少し触れましたが他にどんなものがあるのか紹介します。
「どうか・・・弟だけは・・・助けてください・・・」
心から弟を心配し、意識がなくなるまで願い続ける有一郎。
「無一郎に死なないで欲しかったんだ・・・」
生前言えなかった言葉。感動した人はどれくらいいるでしょうか?
122話『それは一時的な興奮状態』では家族全員が登場しています。
そんな場面で有一郎は「頑張ったあ」と無一郎を労っています。
時透有一郎のまとめ
無一郎の兄・時透有一郎は、優しくしてやれないことを申し訳なく思いながら、それでも家族を守りたいというとても優しい人物であることがわかりました。
早くに両親を亡くし、自身も11歳で命を失いそれでも最後に無一郎とわかり合えた有一郎。
有一郎が無一郎、そして両親と笑顔で過ごせることを願いたいです。