【NARUTO】志村ダンゾウはクズ?強さや最期は?声優や名シーンも紹介

木ノ葉隠れの里の影の立役者として知られる志村ダンゾウには、これまで隠されてきた里に関わる重要な秘密がありました。その秘密を暴くと共に、志村ダンゾウがどんな人物であったのかどういった闇の手引きをしていたのかなどをまとめていきたいと思います。

志村ダンゾウの基本情報

【NARUTO】志村ダンゾウはクズ?強さや最期は?声優や名シーンも紹介

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

ダンゾウの性格

自身が火影とは違う立場にいることで、「影から木ノ葉を守る」という強い意志を持って行動するなど、木の葉の里へかける想いは人以上に強く強硬です。

しかし、里を守る為となれば非情な作戦や卑劣な行動さえもいとわずに実行する野心家で、部下や自分の命を犠牲にすることも躊躇いません。これは扉間の思想を強く受け継いだものでした。また、里の為になる裏ルートの情報を徹底的に隠すといった秘密主義者でもあります。

ダンゾウの特徴

ダンゾウは、木ノ葉の暗部養成部門「根」の創設者となった上忍です。2代目火影の千手扉間のことを師と仰ぎ、3代目火影となった猿飛ヒルゼンとはかつては友でありライバルでもあった。

顎に傷があり、右眼に眼帯を巻いていて、ややおどろおどろしい印象です。歳をとって体が弱くなってきたのか、普段は杖をついて歩いています。忍の闇の代名詞と言われ、不穏な噂が常にうずまいている謎の存在でした。

実際に裏では里抜けしたはずの大蛇丸を野放しにして何度も取引をして、密かに暁を動かしていた存在が死んだはずのオビトであったことも知っているという、恐ろしいまでに情報を持つ人物でもありました。実はイタチ真伝では、九尾を宿すナルトが差別されるきっかけを作った本人だと明かされます。

手にした力

普段からダンゾウが包帯で隠している右目の部分には、自身の目ではなくうちはシスイから奪った万華鏡写輪眼を持ちます。瞳術を使うことが可能で他人を操れますが、特性故に乱用はできません。同じく包帯で隠す右腕には枷のようなものがあって、中には複数の写輪眼と初代火影であった千手柱間の細胞が移植されています。

戦闘時には元から使える自身の風遁系の忍術に加えて、右肩に移植された柱間細胞を利用した木遁、埋め込んだ写輪眼でうちは一族の禁術のイザナギも使用可能です。イザナギが、わずかな時間のみ術者に不利なことを夢に書き換えることができる術で、使用した眼は力を失ってしまいます。

若かりしダンゾウ

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

まだ若かったダンゾウは、猿飛ヒルゼンと共に2代目火影であった千手扉間の側近として行動しました。当時、雲隠れの里で起きた金角と銀角の兄弟によるクーデターでは、ダンゾウ自身が囮になるとヒルゼンに反発するものの、2人のような「火の意思」が未来の木の葉の里に必要だと話す扉間が囮となり、3代目火影にヒルゼンがなったという経緯があります。

うちは一族との関連

実はダンゾウは、木の葉の里におけるうちは一族の殲滅事件の首謀者でした。一方、里からの一族への扱いの酷さに耐えきれなくなっていたうちは一族はクーデターを画策していました。それを防ぐ為に二重スパイとして暗躍するイタチに、一族殺しの汚名を被ってまで里の最善の為に計画の実行を求めました。実際にそれを成し遂げたイタチの自己犠牲の精神を高く評価していました。

カカシ暗部篇では、密かに大蛇丸と柱間細胞の研究をしていたこと、半蔵と手を組んだ背景やうちは一族のクーデターに関わる様子があったことが分かります。

第2部での行動

第2部では、部下のサイがカカシ班に配属されるように仕向け、大蛇丸との接触とサスケの暗殺任務を与えました。だが、ナルトとの関わりでサイが感情を取り戻したことで、失敗します。ペイン襲撃後には里の者を守って意識不明の重体となった綱手の代わりに、急遽として次期火影に選ばれました。

火影となった後には、部下のフーとトルネと共に五影会談に参加します。そこで右目に移植したシスイの万華鏡写輪眼の瞳術「別天神」を使って進行役のミフネの脳内を操るという荒業を行います。史上初の忍連合軍を結成して、指導者になるよう誘導するものの、霧隠れの里のが隠していた眼の力によって、操っていたことがバレてしまい、サスケの率いた鷹の襲撃を口実に逃亡しました。

サスケとの対決

ダンゾウの跡追うオビトとサスケに追いつかれてサスケと交戦を開始します。そこでうちは一族抹殺の命令をイタチに下したのかと問われて肯定の意思を示し、本当に関与していたことを明かします。

右腕の写輪眼を用いた禁術「イザナギ」を連発してまで、万華鏡写輪眼を開眼したサスケを追い詰めました。サスケの須佐能乎の力を前にして、移植した全ての写輪眼を使い切らされてしまいます。サスケの瞳力がイタチよりも遥かに劣っていると評価したダンゾウは、サスケのことを下手に見ていた為、イザナギの持続時間を幻術によって計り違えたことでサスケの千鳥刀で貫かれます。

そこで身体に植え込んだ柱間細胞も同時に暴走を始め、咄嗟に近くにいた香燐を人質にするが香燐ごと急所に攻撃をするというサスケの容赦なさから致命傷を負いました。最後には自身の体に刻む「裏四象封印術」で、オビトとサスケを道連れに自爆を図るも失敗して、走馬灯に少年時代のヒルゼンとの思い出を見ながら死にました。

なお、右目の万華鏡写輪眼は死後に回収されることを想定して、死ぬ前に自身で潰していました。

ダンゾウの声優

志村ダンゾウの声優を務めたのは、通常の声を糸博(いとひとし)さんです。代表作はアニメでは、「爆級連発!!スーパービーダマン」のセバスチャンや「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」のリットンです。吹き替え作品では、「英国王のスピーチ」の司教コスモ・ラングや「ダークナイト」のアルフレッド・ペニーワースなどがあります。

少年期は加藤将之さんです。「NARUTO」では他に大筒木ハゴロモの青年期や砂の里の住人やかぐや一族の声も担当しました。

ダンゾウの名台詞・名シーン

「自己犠牲……それが忍だ。日の目を見る事もなく、影の功労者……それが昔からある……忍本来の姿」

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

イタチがうちは一族を殲滅してまで木の葉の里を救ったことは、これまでの数々の忍が行ってきたことだとダンゾウは言い放ちます。そして、この行いによって平和が維持されてきたと信じるダンゾウにとっては、これが真実でした。

「そうだな。次は眼で語る戦いにしよう」

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

須佐能乎を現したサスケがダンゾウを握り潰して勝利がついたかのように見えました。しかし、イザナギの効力でその事実を無効化したので、ダンゾウは見事に生き残っていて、万華鏡写輪眼同士による戦いの始まりを告げました。

「ヒルゼン……次はワシの番のようだ……だがワシは……結局……火影にはなれなかった……どこまで行ってもお前には追いつけなかったよ……」

【NARUTO】志村ダンゾウはクズ?強さや最期は?声優や名シーンも紹介

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

死の間際、大蛇丸の木の葉崩しで身を呈して戦って先に死んだヒルゼンのことを思い出していました。ヒルゼンの考えを否定しながらも、最後まで火影として生きたヒルゼンには敵わないと感じていた名シーンでした。

木の葉の里で生きた男

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『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

志村ダンゾウは正式に火影になることはできませんでした。しかし、やり方がヒルゼンとは違い卑劣で容赦のないものが多かった点を除けば、木の葉の里を守ろうとする火の意思はダンゾウの中にもしっかりと受け継がれていました。