「NARUTO」に登場する香燐は、ナルトが木の葉の里に取り戻そうとしているサスケの仲間となる存在です。
そんな香燐とはどんな性格をしていて、どんな忍術を使うのでしょうか。今回はそんな香燐の魅力についてまとめていきます。
香燐の基本情報
名前 | 香燐(かりん) |
性別 | 女 |
所属 | 蛇/鷹 |
年齢 | 16歳 |
身長 | 162cm |
声優 | 東條加那子、行成とあ |
香燐の特徴
香燐は赤い髪と瞳をしており、髪は後頭部がサスケのようにギザギザになっている特徴のある髪型です。縁のある眼鏡ををかけています。服装は薄紫の上着でややへそチラをするスタイルで、丈の短いパンツにニーハイソックスを履いています。ファンの間でも「かわいい」と言われるビジュアルのキャラクターです。
一人称は「うち」になります。普通状態の時は非常に口が悪く、特にサスケとのスリーマンセルの際には水月がすぐだらけてしまうのでツッコミを入れるという立ち回りです。
所属は元々は草隠れの里の奴隷から始まり、大蛇丸のスカウトから配下に入りました。後にはサスケ率いる打倒うちはイタチが目的である蛇で、目的達成後には鷹と名称を変えたグループです。しかし、一時はサスケが他のメンバーのことを見限ったことで解散状態となったこともありました。
香燐の登場
香燐の初登場は漫画では第2部となった38巻、アニメでは「疾風伝」の116話「鉄壁の番人」になります。香燐は大蛇丸の配下で、南の島のほとんど警備などないアジトの看守役を任されていました。そこにサスケが突然、現れました。弱っていた大蛇丸をサスケを倒し復讐することを誓ったイタチを倒す為、1人ではなく仲間を集めて行動することに決めたサスケによってスカウトされました。
しかし、時系列的には大蛇丸がサスケに呪印を与えた時の中忍試験で登場していたことが、後の回想で語られています。その時の香燐は、草隠れの里の奴隷として無理やり同行させられていました。回復要員であったものの、「死の森」のサバイバルでは足手まといと思われ、置いていかれました。そこで、森にいた熊に襲われていたところを、同じく中忍試験を受験していたサスケに助けられています。
香燐の性格
香燐は慎重で、大蛇丸から任されていたアジトでの看守という役割を果たす為に用意周到に考え、囚人達を徹底的に管理していました。その方法とは、牢屋に囚人だけではなく香燐の部下を忍ばせてるという合理的な方法を行いました。大蛇丸が死亡したという噂が流れ、牢屋の中が浮き足立つ際には、大蛇丸の噂を口にした者を殺すという冷酷な一面もあります。
当初は冷徹そうで厳しい口調でサスケや水月に接しましたが、水月がいなくなった途端に本性を表すという裏表の激しい一面があります。いわゆるツンデレな性格で、意地を張ることが多いです。好き嫌いもとてもはっきりしています。
一方、戦いの時にはそういった感情を出さず臨機応変に場に対応し、敵を倒す為に普段は小言を言ってしまう水月とも協力できます。
香燐とサスケ
香燐はサスケのことが好きです。それは初対面で仕事を行った時に、兄への復讐に燃えるサスケをかっこいいと思ったことがきっかけです。その直後に上から的に狙われていたところを助けてもらってことで、サスケを目につけていたようです。実はサスケに中忍試験の時に助けられた際から既に一目惚れのような状態であったことが後から明かされます。
場にサスケ以外の人物がいる場合には、好きな相手であるはずのサスケに対しても口調が悪くなります。しかし、サスケと2人だけの空間になると甘い口調でサスケにボディタッチするなど大胆にアプローチします。ただしサスケは香燐に対して興味がないようで、香燐に迫られてもなびくことはありませんでした。
更に、イタチの復讐を果たす目的でダンゾウと戦った時には、香燐はダンゾウに人質としてとらえられてしまい、そのままダンゾウと共にサスケの千鳥で急所をつかれてしまいます。ダンゾウを倒す為とは言え、サスケの行動は仲間にすることとは思えません。それでも、最終的には香燐はサスケ率いる鷹のグループに戻っています。
香燐の戦闘スタイル
香燐は瞬時にチャクラを感じとり、敵のいる方向と人数を的確に把握することのできる忍びです。日向一族の白眼やうちは一族の写輪眼といった見えるタイプとは異なる感知タイプです。感じとったことを分析した上で戦う頭脳派でもあります。逆に自分のチャクラを消し、他の忍の感知から逃れる術も身に着けていて、追跡を巻くこともできます。追ったり追われたりする際には香燐の能力はとても有効です。
自分の体を噛んだ相手を自分のチャクラをそこから送り込むことで回復させるという能力も持っており、仲間が怪我を負った際には有効に活用できます。また、この能力は自分自身にも効果があり、香燐が危険に陥りそうな時は自身の腕を噛むシーンが見受けられます。
ただし、この能力も万能とは言い難いです。八尾を捕獲しようとしてキラービーと対戦した時、サスケが致命傷になりかねない傷を負い、香燐を噛んで回復します。この時、かなりの量のチャクラが必要だったようで、香燐はすぐに動くことができませんでした。このように重篤な傷を治す場合には、香燐にも辛いことであり何度も同じ場面では使えないようです。
香燐の出生と正体
香燐は草隠れの奴隷となった理由は、戦争の結果として消えた廃村から、母と2人で草隠れの里に流れ移民となりました。母はカリンと同じ能力を持ち、奴隷の如く扱われたことで衰弱死しました。母が死んでも香燐に対して草隠れの忍は容赦はありませんでした。忍ではないのに回復役として任務に同行させられ、草隠れの忍びが傷を回復させる為に腕を噛み、多くの歯形が残りました。
その香燐の出生は、カブトの口からにうずまき一族の血を継ぐ者だと明かされています。他のうずまき一族にはナルトやナルトの母であるクシナがいます。香燐はうぎまき一族であるからこそ、凄まじい生命力を持ち、噛んだ相手を回復させられる能力を持っているのでしょう。
「BORUTO」での香燐
香燐は「NARUTO」の時とは少し変化した髪型で「BORUTO」にも登場し、サスケとサクラの娘であるサラダに大きな関係があります。
サラダは自分がサクラとあまり似ておらず、写真で見た香燐の方に似てることや、父親であるサスケにまだ会ったことがなかったことなどなら、2人の子供ではないのではと疑い始めます。病院での出生記録も何故かありませんでした。その理由が香燐になります。サスケとサクラが2人で里を離れて旅をした時期の最中、サクラはアジトで香燐に取り上げてもらうことでサラダを出産したのです。そこから記念としてサラダに眼鏡を与えたそうで、サラダと香燐が似ていると思えるのはその眼鏡が理由ではないでしょうか。
また、このことからもサスケのことを好きだったサクラと香燐ですが、今では友達同士になっていることも分かりました。
香燐の声優
香燐の声は、女性声優でナレーターでもある東條加那子です。代表作はアニメでは、2012年「新世界より」の朝比奈覚、2016年「とんかつDJアゲ太郎」の勝又かつ代があります。
「BORUTO」に登場する香燐は、東條夏那子さんが海外へ行かれている為、行成とあさんに変更になりました。代表作は、アニメでは2016年「ベルセルク」のキャスカ、2018年「ぐらんぶる」の浜岡梓があります。
香燐の名台詞・名シーン
「だ、誰が行くっつった!?うたはたまっ、たまたま一緒に行く方向が同じだった……行くだけなんで!!」
サスケに付いていくとは言ったものの、水月が会話に再び加わった時には、それを否定しようとします。
本当は行く気満々でいるのに、口ではサスケに付いて行く訳ではなく、自分の意思で行きたい所に行くのだと主張する強情さが出てきてしまいます。素直じゃないところにまた可愛さを感じられます。
「今まで何百何千と会った中で、最高のチャクラ!グッとくる〜ぅ」
南のアジトを出て、サスケと水月の一向に付いていくことにした香燐は、サスケのチャクラを見て述べた台詞になります。感知タイプの能力を持つ香燐だからこそ、サスケのチャクラが他の人のチャクラとは違うことを見抜いて発言しました。サスケのことを顔だけ見てかっこいいという女性は「NARUTO」の中で通行人など含めて多く登場します。
しかし、サスケの能力を評価して大蛇丸を除くと、好きになったのは香燐だけではないでしょうか。そういう点では、サスケの頑張る姿などを見て好きになったサクラとの共通点とも言えます。
裏表の激しい香燐
香燐は周囲の人間に口が悪く当たりの強い時がある反面、サスケに媚びるような時があり、2面性が特徴的なキャラクターでした。その裏には母を無くし、忍びから虐げられるといった壮絶な体験をした幼少期を過ごしました。
そんな生活を送った香燐でしたがら何だかんだと文句を言ってもだらけがちな水月に注意するというまめさや、自分のことを助けてくれたサスケに好意を寄せるといった素直なところもありました。そして、そのサスケからも潔く身を引くことのできる強さを持っています。