九喇嘛とは漫画【NARUTO】に登場するキャラクターです。初登場時からずっと九尾と呼ばれていましたが、尾獣にはそれぞれ名前があり、その名が九喇嘛です。
主人公ナルトが人柱力であるため、他の尾獣に比べると登場回数が抜きんでていて、物語の後半ではナルトと和解しており、かなり仲良くなっています。
今回、そんな九喇嘛について詳しくご紹介するとともに、ナルトとの和解はいつだったのかや、九喇嘛の能力について解説していきたいと思います。
九喇嘛の基本情報
名前 | 九喇嘛(くらま) |
性別 | 雄?? |
所属 | 木ノ葉隠れの里(人柱力であるナルトの所属であるため) |
階級 | 尾獣・九尾 |
使用する技・術 | 大咆哮、尾獣玉 |
年齢/誕生日 | 不明(六道仙人:大筒木ハゴロモが死の直前に生み出した) |
身長/体重 | 不明(人と比較すると成人男性が米粒程度) |
声優 | 玄田哲章 |
初登場 | 一巻一話目”うずまきナルト!!” |
その他 | 十尾を九つに分けた尾獣で、生みの親は六道仙人(大筒木ハゴロモ) |
九喇嘛の特徴
九喇嘛は六道仙人により十尾を分けたことにより誕生した9体の尾獣の内の1体で、尾の数が尾獣の中で一番多い九尾です。中国神話に登場する九尾の狐をモデルにしたと考えられます。
九体の尾獣の中で最強とされており、「陰」と「陽」の存在がいます。メインで出てくる主人公ナルトに封印されているのは「陽」の九喇嘛ですので、「陽」の九喇嘛についてお話ししていきます。
外見的特徴
前述したとおり、尾が9本ある狐のような見た目をしています。体毛の色はオレンジ色ですが、目の周りから耳にかけては体毛が黒く、目つきが悪いです。
狐のような見た目をしているため基本四足歩行のようですが、後足だけで立つことも可能で、その際は前足を手のように巧みに使うことが出来ます。
「陰」の九喇嘛は「陽」の九喇嘛と比較するとやや体毛の色が暗いようです。
性格的特徴
性格は決して悪いわけではなく、少しひねくれているだけのようで、生みの親である六道仙人に対しては「じじい」と呼びつつも親愛の念を持っていたことが伺えます。
しかし、六道仙人が亡くなってからの尾獣たちは災厄として扱われたり、戦争の道具として扱われることも多く、人柱力たちと心を通わせることもほぼなかったようです。
九喇嘛もそれは同様で、長年そのような扱われ方をしてきたためか、人間に対しての不信感はかなり強く、最初の内はナルトに対しても高圧的で冷徹な態度をとっています。
特にうちはマダラに関しては過去に瞳力で操られたときにかなりの嫌悪感を抱いているようで、「ナルトの方がマシ」的な発言をしています。
九喇嘛とナルトの関係性
前述したように、人間に対して不信感を抱いていた九喇嘛はナルトに対しても同様でした。封印されていること自体は不愉快で、いつも封印を解く機会をうかがっていました。
第一部では、封印術を何とかナルトに解かせようとしており、ナルトが窮地に立つと「チャクラを分けてやる」と言って協力。ナルトの九喇嘛に対する不信感を失くし、肉体を乗っ取ろうとしていました。
しかし、その作戦はうまくいかず、第二部ではナルトから拒絶されてしまいますが、その後ナルトとの対話で少しずつ心を開いていきます。
忍界大戦が勃発すると、十尾復活のためにすべての尾獣たちが戦争に巻き込まれてしまいます。九喇嘛も例外ではなく、ナルトの体から引きはがされそうになるなどの窮地に立たされます。
しかし、少しずつ心を開いていた九喇嘛は60巻570話で無償でチャクラをナルトに渡すことで完全に和解。協力して敵を討つこととなりました。
九喇嘛の強さ
尾獣の中でも最強と言われる九喇嘛ですが、尾獣は尾の数で強さが決まるような発言があり、そのため九喇嘛が一尾から嫌われているとのことでした。
実際、尾の数が強さに関係しているかどうか明言はないため、尾が多いから九喇嘛が強いというわけではないようです。
ただ、暁に回収された二~七尾の人柱力達(穢土転生体)との交戦の際、五体が力を結集させて放った尾獣玉を九尾単体の尾獣玉で相殺し、八尾がやっぱり強いと発言するなどのシーンがあります。
このことから九尾は尾獣の中でも強い方に位置していることが分かります。
九喇嘛の能力
九尾は尾獣ですので、基本的にはチャクラを練って様々な術を繰り出すということはせず、使用する術自体は少ないですが、ここではそんな九喇嘛の使用術についてご紹介します。
大咆哮
強大な咆哮により衝撃派を発生させて攻撃を与える技。
尾獣玉
すべての尾獣が使用する技で、尾獣の持つ膨大なチャクラを高密度に圧縮させて対象に放って攻撃する技。
九喇嘛の声優
九喇嘛の声を担当しているのは玄田哲章さんという声優さんです。玄田さんは声優以外にも舞台俳優やナレーターの仕事もしています。
声優での活躍は華々しく、海外映画の吹き替えなども行っており、有名な俳優はアーノルド・シュワルツェネッガーや以前はシルベスタ・スタローンなどです。
アニメでも数多くの作品に出演しており、『キングダム』の呂不韋、『ONE PIECE』のカイドウなど実力派の声優さんです。
九喇嘛の名言・名シーン
主人公ナルトが人柱力という尾獣の中でも重要なポジションにいる九喇嘛。出番が多い分、名言・名シーンは数多く存在しますが、ここでは厳選してご紹介したいと思います。
ナルト誕生秘話!!九尾木ノ葉襲撃!!
ナルトが誕生した直後にマダラによって操られた九尾が木ノ葉の里を襲ったシーンです。このシーンは様々な場面で幾度となく描かれてきたシーンです。
この出来事によりナルトは孤児となり、さらに人柱力として里の人間に迫害されるきっかけとなりました。
この時、九尾・九喇嘛はマダラの瞳術により里を襲撃するように仕向けられており、後にこの時のことを振り返り、マダラに操られるよりナルトの方がマシという内容の発言をしています。
九喇嘛とナルトの駆け引き
九喇嘛は何度も封印を打ち破ろうと、ナルトの内側からナルトを見ていました。回を重ねるごとに信頼関係を築いていき、最後には理解しあう関係となりますが、それまでにはかなりの衝突がありました。
ナルトを乗っ取ろうとしたり、チャクラを貸してあげたり、逆にナルトにしてやられたりなど、ナルトの精神内でたくさんの攻防がありました。
その内の一つがこのシーン。ナルトの母・うずまきクシナがナルトに力を貸し、ナルトが九喇嘛と対峙したシーンです。
誕生して間もない九喇嘛
六道仙人・大筒木ハゴロモが死を間近にして尾獣たちと対話をするシーンです。まだ誕生して日が浅かった尾獣たち。
人々に恐れられている現在の尾獣たちとは違い、とても可愛らしい幼い姿をしています。正面にいる九喇嘛も可愛らしく、六道仙人との別れを惜しんでいました。
ナルトと和解!!心を開いた九喇嘛
時間はかかったものの、最後には自身の人柱力であるナルトに心を開いた九喇嘛。多少ツンデレな部分があり、憎めない性格をしていることも判明しました。
最後の敵である大筒木カグヤとの戦いの後、平和になった後日談では、ナルトの中で昼寝をしてゆったりと過ごしている様子も見受けられ、ナルトとは良好な関係が継続しているようです。
【NARUTO】の子供たちの物語である【BORUTO】でもナルトは火影として登場するので、九喇嘛の活躍もまだまだ見ることができそうです。