弥彦とは漫画【NARUTO】に登場するキャラクターの一人です。物語開始時には既に故人であった弥彦ですが、ストーリーにとても重要なキャラクターとして物語途中で登場しています。
今回はそんな物語のキーマンである弥彦の死因や同じく物語の重要人物である長門との関係やペインについて徹底解説していきたいと思います。
弥彦の基本情報
名前 | 弥彦(やひこ) |
性別 | 男性 |
所属 | 雨隠れの里→暁 |
階級 | 暁創設者 |
使用する技・術 | 水遁・水乱波 |
年齢/誕生日 | 15歳/2月20日 |
身長/体重 | 176.5cm/57.2kg |
声優 | 堀内賢雄、波多野渉(幼少期) |
初登場 | 41巻372話”泣いている国” |
その他 | 師匠:自来也、親友:長門、想い人:小南 |
弥彦の特徴
弥彦は雨隠れの里の戦争孤児であり、その時の雨隠れの里の戦争相手は木ノ葉隠れの里でした。伝説の三忍である自来也に懇願し長門・小南とともに自来也の弟子となります。
自来也の下で三人は切磋琢磨し、三年間の修行を経て暁という組織を立ち上げることとなります。弥彦は明るくまっすぐな性格をしており、本気で世界の平和を実現しようと考えています。
外見的特徴としては橙色の短髪でツンツンヘアーの髪型であるため、外見や性格が主人公ナルトに似ていると言われています。ペインとして登場する際には鼻・耳・口に黒い棒状のものが刺さっています。
長門の過去と死因
戦争孤児時代
弥彦は家族を失ってから、同じく戦争孤児であった長門と小南とともに生活を送るようになります。三人は生きるために盗みなどを行い生活します。
そんな中、弥彦は世界を平和を望んでおり、その方法として世界を支配することを考えます。長門や小南はこの考えに賛同し、伝説の三忍に弟子入りしようとします。
しかし、大蛇丸や綱手には断られてしまいます。そんな中、自来也だけが条件付きで弟子入りを了承しました。
修行時代~暁結成
自来也は”ある程度自立することが出来るようになるまで”という条件で三人を弟子にし、三年の修行を経て自来也は三人のもとを去ります。
その後、三人は弥彦を中心に武力に頼らない『暁』という組織を結成した。少しずつではありますが賛同者が増え、『暁』の規模は拡大していきました。
しかし、『暁』の勢力拡大は、雨隠れの里長・半蔵に「自分の立場が危うい」という危機感を抱かせることになってしまいます。
弥彦の死
危機感を抱いた半蔵は木ノ葉隠れの里の志村ダンゾウと手を組み、小南を人質に取った状態で弥彦たちに騙し討ちを仕掛けるのでした。
半蔵は小南を人質に取った状態で長門に弥彦を殺すように命じますが、弥彦は自身の夢や小南を長門に託して自ら長門の持つクナイへと飛び込み死亡しました。
弥彦の死がきっかけとなり『暁』のメンバーは激減。その活動方針も大きく変わることになります。
長門との関係とペインについて
新生『暁』のリーダー長門
弥彦が死亡してからは長門がリーダーを引き継ぎました。平和を望むことには変わりありませんでしたが、その手段は大きく変わり、武力の行使による支配で争いを失くすという思想となりました。
その後、長門は外道魔像を口寄せしたことで体の自由が利かなくなり、特殊な加工を施した遺体6体をペイン六道とし、自分の代わりとして様々な活動を行わせるようになります。
ペイン六道のメインである天道は弥彦の遺体を使用。そのペイン六道・天道を使い、弥彦が死亡する原因を作った半蔵を殺害し、復讐を果たします。
弥彦と長門と小南
幼い頃に家族を失った孤児としてともに生活をし、互いのことを心から信頼しあっていた3人。小南と弥彦は恋愛感情が芽生え、弥彦と長門は良きライバルであり親友と感じられます。
三人の関係性が良好であったからこそ、弥彦の死は二人に深い悲しみをもたらし、『暁』の変革と長門の武力による支配という思想を生み出すきっかけとなってしまいました。
そして、大切な存在であったからこそ弥彦の遺体は葬られることなく、方法は違えど弥彦の夢の実現のためペイン六道・天道として使用していたのではないでしょうか。
弥彦の声優
弥彦の声を担当する声優さんは幼少期と青年期で二人の声優さんが担当しています。メインの担当声優である堀内賢雄は、自身で声優事務所の代表取締役としても活躍している声優さんです。
海外作品の吹き替えを中心として活躍されており、代表的な担当はあのブラットピットです。アニメでも数多くの作品に出演する実力派で、実は【NARUTO】では弥彦以外にも千手扉間も演じています。
その他の出演作は『キャプテン翼』や『ルパン三世』。最近のものでは『キングダム』の王翦や『サイコパス3』の梓澤廣一、『コードギアス 復活のルルーシュ』のナレーションなどを務めています。
弥彦の名言・名シーン
物語開始時には既に故人である弥彦ですが、ペインとしての登場や長門・小南・自来也の回想シーンでの登場もあり、印象に残る場面が多い人物となっています。
ここでは、そんな弥彦の名言・名シーンをご紹介していきたいと思います。
旅立ちの日!!『俺たちは夢の実現のためにここより出発する!』
自来也の修行を終えてからも、平和という夢の実現のために努力を重ねてきた三人が、ともに生活してきた家を離れて旅立つときの弥彦の名言です。
これから『暁』という組織を率いることになる弥彦は、この時自身の希望と責務について決意を新たにしたのでしょう。顔つきがとてもきりっとした青年になっています。
暁のリーダー弥彦!!『長門は………あいつは平和への架け橋になる男だ』
小南の回想シーンにおいて、暁が結成して間もない頃の弥彦のセリフです。弥彦は当時、長門が平和への架け橋であると小南に語っています。
それは長門の能力や性格などからそう考えていたと思われますが、長門や小南にとっては幼馴染であり、リーダーである弥彦の存在はかなり大きいものでした。
弥彦もそれは同様であり、二人のことをとても大切な存在であると考えていましたが、平和という夢に実現には長門が必要であり、そのためには自分を犠牲にすることもいとわないようです。
弥彦の死…『…お前は…この世の…救世主だ…お前…だったら…本当に……』
弥彦の最後の言葉です。小南のことと平和という夢の実現を長門に託し死亡した弥彦。この時小南は人質に取られており、長門に弥彦を殺害することが小南救出の条件でした。
どちらを選ぶこともできない長門でしたが、弥彦は長門の所持しているクナイに自分から飛び込んで死を選びました。
それだけ仲間が大切であったこと、長門は平和への架け橋であり長門が生きていれば夢が実現すると思ったのでしょう。長門の人間性が伺える最後でした。
死して尚、夢の実現のために尽力した弥彦
長門により遺体を操られていたとはいえ、その肉体は自身の「平和の実現」という夢のために尽力してきました。
その夢を託した長門と小南が死亡したことにより、三人が渇望していた夢を実現させることはありませんでしたが、その想いは主人公ナルトやその他の忍に受け継がれていきました。
既に死亡していることもあり、今後の登場は望み薄ですが、もしかすると【BORUTO】での登場の可能性があるかもしれません。