【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

鬼人として恐れられていた桃地再不斬(ももちざぶざ)。ナルトら第7班の最初の強大な敵となる存在でした。今回はそんな再不斬の生き様やカカシとの対決との様子、名台詞や名シーンまでじっくりと語っていきます。

桃地再不斬の基本情報

【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

桃地再不斬の特徴

再不斬は元忍刀7人衆の1人であり、断刀・首斬り包丁の使い手である忍で、その刀を背中に担ぎ、口を包帯で覆っているのが特徴です。かつては霧隠れの里に所属する暗部の忍で、「霧隠れの鬼人」という呼び名で知られて、恐れられていました。

桃地再不斬の実力

【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

無音殺人術(サイレントキリング)の達人で、水遁系の術を得意として多用しました。忍術だけではなく、首切り包丁を扱う体術に特に優れていて、木の葉の里の上忍であるはたけカカシとも互角に渡り合うことのできる実力の持ち主でした。

濃い霧で視界を覆い尽くす隠れの術で、全く見えない状態でも音のみで相手の位置を把握し、敵を密かに襲撃します。分身には水を使って自身の分身を作る水分身の術を使います。他には、水遁・水龍弾の術という龍を形になった水の塊で攻撃する術や水遁・大瀑布の術という大洪水を引き起こすような大量の水をぶつける術を使用できます。

再不斬の登場

第1部では、マフィアのボスであるガトーに雇われ、波の国に橋をかけて新たな道を作ろうとするタズナの暗殺を目的としていました。部下の鬼兄弟が撃退されたので、直に接触を図りました。そこでタズナを護衛する任務にあたっていた第7班に遭遇します。

カカシとの対決

敵となり戦闘でカカシに写輪眼で水分身の術をコピーされるも、水牢の術で水の中に閉じ込めて身動きを封じることに成功します。ナルトとサスケの影分身の術と影手裏剣の術を組み合わせたコンビネーションにより不意を突かれた再不斬は術を外され、カカシの写輪眼に翻弄されて敗北します。しかし、付き人のが追忍を装って再不斬を仮死状態にしたまま連れ去ったことで九死に一生を得ます。

再戦時は初戦時からの経験を基にして前回よりも更に濃い霧隠れの術で写輪眼を封じました。無音殺人術でカカシをじりじりと追い詰めたものの、忍犬を口寄せして匂いを辿ることで捕縛されてしまいます。そして、カカシの雷切を食らいそうになったところを1度は白による犠牲でかわしますが、結局はカカシに完全な敗北をします。

再不斬の死

カカシとの対決の直後に、手下を連れた雇い主のガトーから裏切りを宣言されます。挙句に白の死体を足蹴にして愚弄するガトーに、激昴した再不斬はナルトのクナイを借りて決死の特攻を行います。ガトーの部下の攻撃を全く避けずにその身に受けながら、ガトーと相打ちになって殺害します。

そのまま力尽きていきますが、再不斬の望みを聞き入れたカカシに白の隣に運ばんでもらい、白の隣で涙を流しながら最後は安らかに息を引き取りました。再不斬の遺体は白と共に波の国に葬られ、首切り包丁も同じ場所に残されました。

再不斬の過去

再不斬がいた頃の昔の霧隠れの里では、忍の卒業試験で生徒同士に殺し合いをさせていたこともありました。再不斬が卒業する年とは100人以上の受験者を殺戮しました。忍刀7人衆の1人として名を上げることとなります。

波の国編の数年前に水影暗殺とクーデターを試みるものの失敗し、数人の部下と共に抜忍となります。情報の外部流出を防ぐ為に里の暗部により抹殺されるのを避け、再不斬は海運会社の大富豪ガトーの裏の仕事に協力する代わりとして隠れ家の提供を受け、依頼をこなしていたのでしょう。

第4次忍界大戦

第4次忍界大戦ではカブトの穢土転生で白と蘇生されたことで、戦場でカカシとサクラとの再会を果たします。波の国以降のナルトの大きな成長をカカシから聞かされ、術に意識を制御される前に既に人として死亡した自分を止めるよう頼みました。

カカシの雷切を受けそうになるが、身代わりにした白ごと斬るがカカシを切断しきることは敵わず、逆に左腕を砕かれ雷切を受けて敗北します。最終的には、布縛りの術で拘束封印されました。

白との関係

再不斬は腹心の部下である白のことをまるで道具のように扱っていました。2人の出会いは道ですれ違った時に再不斬が孤児だった白に言葉を掛けた事であり、白が血継限界の血族ということを含めて利用する為に拾いました。純粋に自分のことを疑わずに慕い続ける白への情がどうしても出てしまい、苦悩していました。

波の国の戦いで再不斬がカカシに敗北した理由は、再不斬自身の気付かないところで白の死に動揺してしまいカカシの動きについていけなかったからだと、第4次忍界大戦時にカカシが明かしました。

再不斬の声優

桃地再不斬の声を担当したのは、石塚運昇さんです。残念ながら67歳となった2018年に死去されましたが、それまでに多くの有名キャラクターを演じました。代表作は、「ポケットモンスター」シリーズのオーキド博士やナレーション、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」のジョセフ・ジョースター、「名探偵コナン」及び「まじっく快斗」の中森銀三などです。

桃地再不斬の名台詞・名シーン

「小僧……それ以上は……何も言うな……」

【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

白が今までどんな想いを持って再不斬の元にいたのかということを、ほんのわずかしか話していないナルトに諭され、再不斬は涙します。白の本当の想いを知りながらも道具として対応してきた再不斬にとっては、分かっていても素直には認めることができませんでした。

「もう……さよならだ白……今までありがとう……悪かったなあ……」

【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

これまであまり良い扱いをしてきた訳ではない白は、再不斬の為といってカカシの雷切を受けて命を落としてまで、再不斬のことを庇いました。そんな白に対して無礼を働いたガトーを死に追りながらも力を使い切った再不斬は、これまで自身に尽くしてきた白に心底感謝すると共に再不斬の方も白を慕っていました。

しかし、既に死亡しているので再不斬の本当の気持ちは白に伝えることはできませんが、それでも言わずにはいられなかったという名シーンでした。

「カ、カシ……容赦……するな。オレを……どんな手を……使っても……止めろ……オレは……もう……死んだ……人間として死んだんだ!」

【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

波の国で裏切ったガトーへの報復を成し、白との横で死んだ自身を受け入れていた再不斬にとっては、穢土転生による復活は望まぬものでした。カブトによって意識さえも奪われそうになる中で、最後の尊厳として生前にトドメを刺したカカシに再び自身を止めるように頼むシーンでした。

手強い強敵だった再不斬

【NARUTO】鬼人・桃地再不斬の襲来!カカシとの対決の行方は?

『NARUTO -ナルト-』(C)岸本斉史/集英社

再不斬は、下忍になったはがりでまだまだ未熟だったナルトやサスケにとっては簡単に倒せない敵でした。写輪眼のカカシと言われた先生と互角に渡り合える忍でしたが、この敵の存在によってナルトは敵に立ち向かう心の強さを、サスケは仲間と強力することを学び、大きな成長を得ることができた敵でもありました。

また、再不斬と白の関係はナルトには過去を想起させるものがあり、2人とも死んでしまうという悲しい結末にはなったものの、経験としては価値あるものになりました。今後、再不斬が登場することはもうないと思いますが、それでも再不斬は十分に読者の心に残る素晴らしい最初の敵でした。