言わずと知れた人気作、「ONE PIECE(ワンピース)」。主人公ルフィの波乱万丈な冒険と魅力あふれるキャラクターたちで読者を魅了し、20年以上連載を続ける大ヒット作です。
今回は、数あるキャラクターたちの中でも絶大な人気を誇る女帝ボア・ハンコック……ではなく、彼女の妹の一人、ボア・サンダーソニアをご紹介していこうと思います。女ケ島編の重要人物として、その特徴的なルックスを覚えている方も多いのではないのでしょうか。実は、辛い過去を持ちながらも姉への忠誠心と独特の魅力で人気のキャラクターの一人なのです。
彼女の性格や過去、能力を振り返ってその人気の秘密を探ってみましょう。
ボア・サンダーソニアの基本情報
名前 | ボア・サンダーソニア |
性別 | 女性 |
所属 | 九蛇海賊団 |
種族/出身地 | アマゾン・リリー |
懸賞金 | 元4000万ベリー |
悪魔の実 | ヘビヘビの実 モデルアナコンダ |
使用する技・術 | 蛇(ヘビー)スラム、蛇(スネーク)ダンス、蛇神憑き 八岐大蛇 |
年齢/誕生日 | 28歳→30歳/9月3日生まれ |
身長 | 身長453cm |
声優 | 斎藤千和(幼少期は金田朋子) |
初登場 | 516話 「海賊女帝ボア・ハンコック」 |
姉妹 | ボア・ハンコック(姉)、ボア・マリーゴールド(妹) |
ボア・サンダーソニアの特徴
豊かにウェーブする緑色の長い髪を持ち、九蛇族の戦闘服である水着のようなコスチュームに白いマントを羽織っています。姉にボア・ハンコック、妹にボア・マリーゴールドを持つ、三人姉妹の真ん中娘です。
何より目をひくのはその巨大な体躯と大きな顔でしょう。切れ長の目と、大きく裂けた口から覗く長い舌は、彼女の能力である蛇を彷彿とさせます。
絶世の美女であるボア・ハンコックの妹とは思えない、人間離れしたルックスを持つ彼女ですが、一部のファンの間では「かわいい!」「ハンコックより好き」と絶賛されています。一方で「何が良いのかわからない」「どう見てもハンコックの方が美人」と否定的なコメントもあり、独特の人気を集めているようです。
ボア・サンダーソニアの登場シーン
シャボンディ諸島での戦闘の際、麦わらの一味はバーソロミュー・くまにより仲間と引き離されバラバラの土地に飛ばされてしまいます。ルフィが飛ばされたのは島民のすべてが女性の「女ケ島」。男子禁制の地に足を踏み入れた罪で、ルフィは女性だけの国「アマゾン・リリー」の戦士たちに捕らえられてしまいます。
アマゾン・リリーの皇帝は、九蛇海賊団の船長であり王下七武海の一角を担う「海賊女帝」ボア・ハンコックでした。絶世の美貌でその名をとどろかせる彼女には二人の妹がおり、彼女たちは全員悪魔の実の能力者でした。
ボア・サンダーソニアの性格
ボア・ハンコックの妹であるとともに、忠実な腹心の部下でもあります。
ルフィの処刑の際には、ルフィを助けた罪で戦士マーガレットを躊躇なく処刑しようとするなど、姉のためであれば残酷な所業もいとわないようです。しかしながら、戦闘の最中あらわになってしまった背中の刻印をルフィにかばってもらった後には「ありがと」とお礼を言うなど素直で誠実な面も見られます。
ボア・サンダーソニアの能力
ボア・ハンコックの食した悪魔の実は「ヘビヘビの実」。モデルはアナコンダです。能力を発動すると巨大な蛇の姿となり、髪を操ったり、その巨大な体躯で締め付けたりして敵を攻撃します。
主要な技としては、蛇と化した髪の先端で敵を締め付け地面に叩きつける蛇(ヘビー)スラム、蛇化した体で巧みに敵の攻撃をかわす蛇(スネーク)ダンスがあります。必殺技である蛇神縛り・八岐大蛇(ヤマタノオロチ)では、髪を七匹の大蛇に変化させ敵を追い詰めます。その威力は、ルフィとの戦闘の際、闘技場の石造りの床をやすやすと破壊したことからも見て取れます。
ボア・サンダーソニアの過去
彼女たち三人姉妹は、少女時代、航海の最中に誘拐され天龍人の奴隷となっていた過去があります。
それからタイガー・フィッシャーによって解放されるまでの四年間の間、想像を絶する苦痛と屈辱を味わったようです。彼女たちは天龍人の奴隷である証として、背中に焼き印を押されていました。そして余興として悪魔の実をそれぞれ食べさせられ、能力を得ることとなったのだといいます。
長い髪とマントは、辛く屈辱的な過去を他人に知られないよう背中の刻印を隠すものだったのでしょう。
ボア・サンダーソニアの声優
少女時代を金田朋子さん、大人になってからは斎藤千和さんが担当しております。
少女時代を演じる金田朋子さんは、アクロスエンタテイメントに所属する横浜市出身の女性声優です。ナレーター、タレントとしても活躍されており、バラエティ番組などでご本人をご覧になった方も多いかと思います。ボア・サンダーソニア役としては二言三言の出演ではありますが、はつらつとした少女だった頃のボア・サンダーソニアを演じました。
斎藤千和さんは、アイムエンタープライズに所属する埼玉県出身の女性声優です。代表作として「ケロロ軍曹」の日向夏美、「魔法少女まどか☆マギカ」の暁美ほむらを演じています。「Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2011」にて声優助演女優賞、暁美ほむら役でキャラクター部門女性賞を受賞するなど、人気声優として活躍されています。少女役の多い斎藤千和さんですが、ボア・サンダーソニア役では蛇の能力を持つ大人の女性としてのクールさに加えて、キャラクター独特のかわいらしさを見事に表現しています。
ボア・サンダーソニアの名台詞・名シーン
では次に、ボア・サンダーソニアの名台詞・名シーンを見ていきましょう。
「姉様が受けた心の傷はこんなものではないわ!」
戦士マーガレットを処刑する際、ハンコックを罵倒したルフィに投げつけたセリフです。
姉のためであれば残酷な行為もいとわない、彼女の冷酷さを表した一言ですね。
「………あなたにはお礼を言わなきゃね……ありがと」
戦闘シーンでの冷酷さとは一転、素直な様子を見せルフィにお礼を言うシーンです。
過激な言動はあくまで姉への忠誠心の裏返しであったことが伺えます。
個性的なルックス、ギャップのある性格が魅力!
ボア・サンダーソニアは、ボア・ハンコックの妹として存在感を放つキャラクターではありますが、その登場シーンは女ケ島の舞台のみにとどまっています。しかしながら個性的な外見が癖になってしまったファンも多いのか、登場数の割には人気のあるキャラクターと言えます。
ルフィが女ケ島を出てからは登場シーンのない彼女ですが、人気キャラクターボア・ハンコックの妹でもありますし、今後も活躍してほしいキャラクターですね。