空島編では、貝(ダイアル)などを用いた登場人物たちが登場し、それまでとは一味違った戦闘シーンが繰り広げられました。
ブラハムは、かつて地上に存在した島(アッパーヤード)に住んでいた戦士たちの末裔、シャンディアの騎士のひとりです。空島では貴重な土が存在するアッパーヤードをめぐり、スカイピアの住民たちと400年の長きに渡り争いを続けていました。
作中では、貝(ダイアル)を使った戦闘法を披露する敵として登場しました。空島独特のアクションが見どころとなるとともに、それまで接近戦のみだったゾロの新技「一刀流”三十六煩悩鳳”」が初登場した人気の戦闘シーンのひとつでもあります。
今回は、シャンディアの騎士ブラハムの基本情報や名シーンをご紹介します。
ブラハムの基本情報
名前 | ブラハム |
性別 | 男性 |
所属 | シャンディアの騎士 |
種族/出身地 | スカイピア「雲隠れの村」出身 |
使用する技・術 | 閃光銃(フラッシュ・ガン) |
年齢/誕生日 | 22歳→24歳 / 10月10日生まれ |
身長 | 179㎝ |
声優 | 乃村健次 |
初登場 | 249話「雲隠れの村」 |
ブラハムの特徴
他の空島の登場人物たちと同様、背中に羽が付いています。
シャンディアの騎士の民族衣装であるポリネシアン風の腰ミノを付け、足元は白い布をまとっています。赤い文様の帯を長く垂らし、他の騎士たちと同じように民族風の衣装を身に付けていますが、ファーのついたジャケットと革手袋、目深に被ったニット帽はどことなく現代風の装いを感じさせます。
スケート靴のような履物と二丁拳銃も特徴的で、いずれも貝(ダイアル)が仕込まれており、戦闘中に光や風を自在に操ります。
ブラハムの性格
地上からやってきた青海人だからといってゾロを侮らず、閃光銃(フラッシュガン)、雲貝(ミルキーダイアル)、風貝(ブレスダイアル)を巧みに使いこなし全力でゾロを追い詰めました。ゾロのダメージを正確に分析しつつ諦めるように促すなど、戦闘中も冷静な様子が伺えます。抜け目のない優秀な戦士と言えるでしょう。
ゾロに敗れますが、後の宴では二人で飲み交わす姿も描かれていました。戦闘では冷静沈着なブラハムですが、普段は割と親しみやすい人柄なのかもしれませんね。
ブラハムの能力
空島に存在する貝(ダイアル)という道具を用いた戦闘方法が特徴です。
貝(ダイアル)は空島に生息する貝類で、貝殻にさまざまなエネルギーを蓄えたり取り出したりすることが出来ます。空島の戦闘員ではない住人たちも日常で使っている一般的な道具ですが、作中では戦闘にも用いられています。
ゾロとの戦闘の際には、「閃光銃(フラッシュ・ガン)」「風貝(ブレスダイアル)」「雲貝(ミルキーダイアル)を使用していました。
「閃光銃(フラッシュ・ガン)」は閃光貝(フラッシュダイアル)を仕込んだ二丁拳銃で、その名の通り閃光を発して姿をくらませます。当時接近戦を得意としていたゾロは、敵の姿を思うように捉えられず苦戦を強いられました。
「風貝(ブレスダイアル)」は、スケート靴のような形状の履物に仕込まれていました。風を取り込み一気に噴射することで、地上では見られない空中戦を可能にしました。また、踏み込みなしで飛躍することが出来るため、「間合い」を重視する剣士であるゾロには非常に戦いにくい敵となりました。
「雲貝(ミルキーダイアル)」は雲を取り込むことが出来ます。空中に足場を作ることができるため、風貝(ブレスダイアル)と併せて用いることで高度な空中戦を繰り広げました。
ブラハムの声優
ブラハムの声優は乃村健次さんです。岡山県出身の男性声優で、現在は青二プロダクションに所属しています。洋画や海外ドラマの吹き替えなども多くこなしており、アニメの代表作には「Fate/Apocrypha」獅子劫界離、「グラップラー刃牙」範馬勇次郎があります。安定した低音ボイスはまさに好敵手といった役柄にぴったりで、ブラハム役では冷静にゾロを追い詰める役割を好演しました。
ブラハムの名台詞・名シーン
「こういうモンをしってるか?!」
閃光銃(フラッシュガン)、風貝(ブレスダイアル)に続き雲貝(ミルキーダイアル)を使うシーンです。空中に足場を作り一気に間合いを詰めてゾロを追い詰めました。
次にどんな道具が出るのかハラハラさせつつ、次に続くゾロの新技を引き出す緊迫のアクションシーンです。
「…………なかなかしぶとい…悪ィな ナメてたよ 青海人」
なかなか仕留めることができないゾロに、ついにブラハムが本気を出したシーンです。
ゾロに敗北することになりますが、敵を侮らず実力を認める台詞にはブラハムの戦士としての誇りが感じられます。
ブラハムはゾロの新技を引き出した好敵手!
空島編では、そこに住む人々や貝(ダイアル)などの特殊な文化が登場し、ワンピースの世界の広さ・奥深さを実感させられました。
ブラハムは、ゾロを追い詰め新技を引き出すほかにも、読者に「空島の戦い方」を示す重要な役割を担っていたと言えるでしょう。戦闘シーンのみで終わるのではなく、宴会で打ち解けた姿を見せるあたりもキャラクターとして魅力的でした。
空島編以降の登場はなかなか見られそうにありませんが、他のキャラクターたちとともに扉絵などでの再登場を期待したいですね。