天才と称される医者というのは創作世界にはお馴染みの存在です。
自分自身の信念を持ち、奇跡的な施術で人々を救う姿は我々読者にとって好ましいものだからです。
しかし、そんな天才たちの中でもどうしようもない破綻者として描かれた人物が、ワンピース世界には存在します。
彼の名前は「ドクトル・ホグバック」。世界最高の医術を自分自身の私利私欲のために使った男。
今回はそんなドクトル・ホグバックを基本情報や名シーンからご紹介していきます。
ドクトル・ホグバックの基本情報
名前 | ホグバック |
性別 | 男 |
所属 | スリラーバーク海賊団 |
種族 | 人間 |
懸賞金 | なし |
悪魔の実 | 非能力者 |
使用する技・術 | 奇跡と称される医療技術 |
年齢/誕生日 | 47歳/12月19日 |
身長/体重 | 223㎝/不明 |
声優 | 岩崎ひろし |
初登場 | 446話 ドクトル・ホグバック |
その他 | 部下・ビクトリア・シンドリー |
ドクトル・ホグバックはスリラーバーグ海賊団の幹部です。海賊になる前は名高い名医でもあり、チョッパーですらドクトル・ホグバックに憧れを抱いていたほど。
本性は非常に傲慢。医者というイメージから想像も出来ないほど自分勝手な人物です。
ドクトル・ホグバックの登場シーン
ドクトル・ホグバックの初登場はスリラーバーグ編。
カゲを取り戻しスリラーバーグの脱出を試みる一味の前に立ちふさがります。
登場時こそコミカルな描写やチョッパーの憧れもあり善人のように扱われましたが、すぐに化けの皮が剝がれることに。
ドクトル・ホグバックの本性が死体すら弄ぶ下劣なものと知りチョッパーが激怒。そのままロビンとチョッパーコンビとの戦闘に突入します。
最終的には部下のシンドリーの裏切りに会い敗北。
スリラーバーグ編の後は先程の激戦で傷ついたモリアの体を治すなどしてサポート。実は頂上戦争にモリアが参戦できたのはドクトル・ホグバックのおかげだったりもします。
世界一の外科医!!ただし性格に難あり?
作中で何度も言われている通り外科手術に関してはドクトル・ホグバックは確かに世界一の名医です。
例えばスリラーバーグのゾンビ。島(船)中に闊歩しているゾンビ達ですが、そのほとんどがドクトル・ホグバックの手によって改造され強化されています。
その数は1000ともいわれており膨大な量の施術を行っている辺りやはり単純な技量に関しては疑う余地がありません。
またドクトル・ホグバックの一連の施術で特に注目したいのがオーズの右腕です。
知っての通りオーズの死因は凍傷。この時右腕もなくなってしまいました。
この右腕をドクトル・ホグバックはなんと復元。そのままオーズに移植するなどの離れ業を何気なく披露しています。
この技術は世界の強豪が欲する能力ではないでしょうか?体の一部を欠損したクザンやペロスペローのようになったとしてもドクトル・ホグバックさえいれば元に戻る可能性があるのですから。
やはりドクトル・ホグバックの世界一の外科医という称号は間違いないでしょう。
その一方人間性はお世辞にもいいとは言えません。
確かに技術こそ世界一ですが俗物的な性格で、医者をやっていた理由も「金になるからと」これまた俗物的な理由です。
加えて人命を軽視している節があり、他人の死体を弄ることになんの抵抗もない部分にそれが表れています。
ですが人間性がよくないとはいえその程度で、生きている患者に毒りんごを食べさせるドクQに比べれば金さえ支払えば治療をする分、健全に医者をしていました。
実際ドクトル・ホグバックが犯した罪の内明らかにまずそうなのは死体を勝手に弄ることくらいで、その死体弄りも死体の大半が元海賊。罪に問われるものではないでしょう。
またシンドリーを(形はどうであれ)生き返してくれた恩義からかモリアに対する忠誠心は高く、ルフィに敗れたモリアを見捨てることは決してしませんでした。
悪人扱いされることが多いドクトル・ホグバックですが、倫理観がおかしいだけでどこまでも人間臭い凡人だったとも見れるかもしれませんね。
声優は岩崎ひろしさん
ドクトル・ホグバックの声優は岩崎ひろしさん。ワンピース内だとペローナに付き従うクマシーの声もこの人だったりします。
ドクトル・ホグバックの名シーン・名言
-
- そして紹介が遅れた!この俺は!世にも名高きドクトルホグバック!!
- 通称”天才”だ!!
ドクトル・ホグバック初登場の一コマ。
自分から世にも名高きと言い始める辺りにプライドの高さが見て取れますね。
ドクトル・ホグバックの場合は実力だけならこの発言の通りというのが何とも言えません。
- 金の為に手術はやったが診たくもねぇ患者達が次から次へとひっきりなしに世界中からやってきやがる!!
ドクトル・ホグバックの本性を端的に表している一コマです。
優れた技術と優れた人格は必ずしも両立しないというのは現実でもよくある話。
自分の欲の為に優れた医術を使いその上、死者を冒涜する行いまでやってのけたドクトル・ホグバック。
最後に自分の思い通りにしていたはずのシンドリーに裏切られたのも当然なのかもしれませんね。
- (迫る頂上戦争に対し)モリア様はこんなところでひっくり返ってる場合じゃねェんだよ!
スリラーバーグ編後の一コマ。
この時ドクトル・ホグバックは傷だらけだったモリアを戦争編までには全快させています。
今まで積み上げたものをすべて失ったモリアに対しても変わらぬ忠誠を見せる意外なシーンでした。
他の4怪人であるペローナやアブサロムもモリアに対してはかなり思うところがある様でしたので、意外とスリラーバーグ海賊団の結束は固いのかもしれませんね。
ドクトル・ホグバックは死者を冒涜した天才ドクター!現在はまさかの黒ひげ海賊団に!?
ドクトル・ホグバックは優秀な医療技術を持ちながら、その技術を死者の冒涜に使った悪人です。
しかし船長のモリアには固い忠誠を誓う一面も持っています。
現在そのモリアが黒ひげ海賊団に単独で乗り込み襲撃。以後生死不明となっています。
モリアは生死不明になる以前黒ひげ海賊団の仲間になるように誘われていました。
もしモリアがその提案に乗っていたらドクトル・ホグバックは黒ひげ海賊団にいる可能性が高いです。
あのティーチがドクトル・ホグバックほどの優秀な人材をみすみす逃すとは思えませんしね。
今のところモリアおよびスリラーバーグ海賊団の面々の動向は分かっていない部分も多いので次の登場に期待です。