キラーは、キッド海賊団の戦闘員で、船長キッドに物申せる数少ないキャラクターの一人です。
自らも「最悪の世代」と称される実力者ながらも、戦闘シーンが少なさゆえあまり存在感があるとは言えませんでした。しかしながら、その後印象的な再登場を果たしたこともあり、最近になってその話題性が上がってきています。
今回は、キラーの基本情報とともに、声優や現在の姿などをご紹介します。
キラーの基本情報
名前 | キラー |
性別 | 男性 |
所属 | キッド海賊団 |
出身地 | 南の海 |
懸賞金 | 1億6200万ベリー→2億ベリー |
年齢/誕生日 | 25歳→27歳 / 2月2日 |
身長/体重 | 195㎝ |
声優 | 浜田賢二 |
初登場 | 第498話「11人の超新星」 |
キラーの特徴
金色の長髪にストライプ柄のマスク、ドット柄のシャツを着た男性です。マスクには小さな穴がいくつも開いており視界は狭いと考えられますが、戦闘には支障はないようです。食事の際はこの穴からパスタをすすっていました。不便とも思われるマスク姿ですが、再登場後その理由が明らかにされました。
シャボンディ諸島での初登場時は細身でしたが、2年後に再登場した際は筋肉質でより大きな体になっており、顎髭も蓄えられていました。ドット柄のシャツも、青いTシャツになるというマイナーチェンジを行っていました。
キラーの性格
マスクのため表情が読めず、口数も少ない様です。寡黙で感情を表に出さないためミステリアスなキャラクターにも思えますが、キッド、スクラッチメン・アプー、バジル・ホーキンスの三人を同時に叱責するシーンもあり、しっかりとした性格であることが伺えます。
読者からの質問コーナーSBSでは、キッドとキラーは幼い頃からの幼馴染であることが明らかにされました。普段の会話からでもキッドと対等に会話できる関係であることが分かります。マリンフォード頂上決戦後の「16点鐘事件」についてもキッドに詳細を説明しており、キッドの頭脳役ともいえる頭が切れるキャラクターかもしれません。
キラーの能力
回転する大きな鎌のついた籠手を装着しており、パンチと同時に敵を切り裂く戦闘スタイルです。戦闘シーンは多くなく、能力の全貌は明らかになっていませんが、キッドとともに最悪の世代に数えられていることからもその戦闘力は高いと思われます。シャボンディ諸島では、仲間とともにパシフィスタを倒したり、ウルージと互角の戦いを繰り広げるなど、その一端が伺われました。
2年前の時点では細身であったこともあり、鎌を自在に操る軽やかさが特徴でしたが、身体的に大きくなった2年後の戦闘力にも注目したいですね。
キラーの現在の姿
キッド海賊団は2年後の新世界編でカイドウに惨敗し、ワノ国に連行されます。ワノ国の囚人強制労働所「兎丼(うどん)」にて、海楼石の錠を嵌められ労働するキッドが登場しますが、キラーの消息はしばらく不明でした。
キッドは一度「兎丼」から脱獄を果たしますが、間もなく再連行されてしまいます。実力者のキッドがあっけなく再連行されたのには理由がありました。実は、ともに連行されていた「人斬り鎌ぞう」が、変わり果てた姿となったキラーだったのです。
キラーは、キッドとは別のルートで痛めつけられていたと見え、全身包帯、SMILEの失敗作を食べさせられ笑うこと以外の感情を失っていました。洗脳されている様子で、ワノ国で人斬り(実は将軍オロチの依頼で邪魔者の抹殺)を行っていたのでした。
長い金髪や鎌で戦うスタイルには確かに共通点はありますが、マスクの下の素顔が明かされていなかったこともあり正体に気付いていた読者は少なかったのではないでしょうか。ネット上でも、キラーの素顔や正体について様々な推測が流れていましたが、予想外の再登場は読者に衝撃を与えました。
キラーの声優
キラーの声優は浜田賢二さんです。福岡県出身の男性声優で、マウスプロモーションに所属しています。代表作に「鋼の錬金術師FA」ヴァトー・ファルマン、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」片桐安十郎、「銀魂」北大路斎などがあります。幅広く役柄をこなす演技力が特徴で、ワンピースではキラーを演じましたが、その後大きく変貌を遂げることになるキャラクターを演じるため、その実力が買われたと考えられるでしょう。
キラーの名セリフ・名シーン
「おれ達の標的は「四皇」”赤髪のシャンクス”だ!!!」
シャボンディ諸島での初登場後はしばらく登場がありませんでしたが、2年後に再登場した際にはキッド海賊団の目標が明らかになりました。シャンクスを倒すことを目標としているようですが、おそらくキッドの左腕が奪われたことと関係があるのでしょう。
ホーキンスらと同盟を組む理由、およびその後の展開に強い動機付けをする大切なシーンでしたが、同時にキラーの食事の仕方が印象にのこったシーンでもありました。
「お前らいい加減にしろ!!!…我々3つの海賊団で”同盟”を組もうって話だ!!!
話し合いもできねェのかお前ら!!!」
打倒シャンクスのため、同じく「最悪の世代」と称されるスクラッチメン・アプー、バジル・ホーキンスたちと同盟を組むため話し合うシーンです。いずれも曲者ぞろいの海賊団であるため話し合いは難航しますが、キラーの一喝が契機となり、結果同盟は成立することとなりました。
自らも「最悪の世代」である実力と、普段はキッドの側に控えながらも大事なシーンでは存在感を示すことのできる有能さを読者に印象付けたシーンです。
キラーの活躍もありまとまった三者同盟ですが、その後偶然カイドウと遭遇したことにより事態は一変します。カイドウの圧倒的実力を前に、早々に降伏したアプー、ホーキンスの二者ですが、キッドとキラーは最後まで戦い続けました。彼らの克己心を気に入ったカイドウは、徹底的に服従させるためワノ国に連行することにしたのでした。
「ファッファッ」
ワノ国では、変わり果てた姿となって再登場します。SMILEを食べさせられ笑う以外の感情を失くしたキラーは、将軍オロチの邪魔者を抹殺する「人斬り鎌ぞう」となっていたのです。オロチの命令でトコを抹殺するため、おいはぎ橋にてトコと小紫を襲いますが、ゾロに敗れ兎丼に連行されたのでした。
ともに連行されたキッドは、かつての相棒に向かって確かめるように語り掛けます。キッドによると、キラーは「ファッファッファッ」という特徴的な笑い方がコンプレックスで、そのうちに笑わなくなりマスクまで着けるようになったのだそうです。しかし鎌ぞうはキッドの語り掛けに答えることなく、ただ笑いながら涙を流しました。
変わり果てた姿でもキラーだと見破ったキッドに二人の絆を感じるとともに、コンプレックスを晒しながら笑うしかないキラーの姿に、SMILEに蹂躙されたワノ国の悲劇を垣間見るシーンでした。
キラーとキッドの絆が圧巻!仲間を救うため共に再出発
その後、兎丼にビッグ・マムが襲来したこともあり大混乱の中で二人は解放され、未だ行方不明となっているキッド海賊団の面々を探しに向かうこととなりました。
それまでキッドの右腕という以上の印象のなかったキラーですが、ワノ国で悲劇的な再登場を果たし一層存在感を放つキャラクターとなりました。
素顔に関しても、大きな口と細めの目元は公開されましたが、包帯を巻かれていたためまだ全貌は明らかになっていません。その後、キラーがSMILEの後遺症から解放されるかは分かりませんが、キッドとともに再び活躍することを願うばかりです。