元王下七武海でスリラーパーク海賊団の船長であるゲッコー・モリア。
子供の頃は無邪気な笑顔を見せ、ロジャーが処刑された24年前はスマートな青年、ホグバックと出会った10年前はドラキュラ風のタキシード姿と年代によって大幅に容姿が変化するキャラクターです。
「スリラーパーク編」「マリンフォード編」「新世界編」「ワノ国編」と登場の多いゲッコー・モリアとはどんな人物なのか、モリアが持つ能力「カゲカゲの実」の能力とはどんなものなのか紹介します。
ゲッコー・モリアの基本情報
年齢
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48歳→50歳
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肩書
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元王下七武海
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所属
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スリラーパーク海賊団船長
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所属船
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スリラーパーク
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懸賞金
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3億2000万ベリー
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悪魔の実
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カゲカゲの実
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誕生日
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9月6日
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身長
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692㎝
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星座
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おとめ座
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血液型
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X型
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出身地
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西の海(ウェストブルー)
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好物
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キャビアのマリネ
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性格 | プライドが高い 好戦的 冷酷 |
容姿 |
悪魔のような風貌 異様な体型
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声優
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宝亀克寿
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ゲッコー・モリアとはどんな人物?
容姿
長い首に尖った耳を持つ、悪魔のような容姿をしています。ゴシック調の衣装に身を包んだ異様な体型の大男です。ロジャーの処刑を見物していた24年前の頃の体型は、痩せた体格だったようです。
性格
プライドが高く好戦的で冷酷な性格で、その凶暴さから他の海賊や多くの部下から恐れられる存在ですが、ホグバックやペローナのような側近の部下からは深い信頼を寄せられています。直接アブロサムの救援に向かうなど、部下思いな一面も持っているようです。
人物
かつては自力の過信と野心に満ちた人物だったようですが、新世界で仲間を失って以降、死なない兵士であるゾンビに執着するようになります。
「他力本願」をモットーとしており、他人の力で海賊王になることを目指しています。好きな言葉は「お前がやれ」。敵がやってきても基本的に部下に処理を押し付けて自分で動こうとはしません。
長年の他力本願がたたり、モリア自身の実力は衰えており、「本物の海賊には死さえ脅しにならない」という海賊としての自負ゆえにプライドが高い、激高したりすることも多いという欠点から正面きっての戦闘では、どこか粗のある挙動も見られます。
ゲッコー・モリアの能力
悪魔の実「カゲカゲの実」
自身の影を実体化させ、自由自在に操ることができます。影を人間が産まれた時から一生付き従う「もう一つの魂」とし、影を切り取ることで自分に服従させることができます。
自身の影を自在に操り、自分の影の位置を交換することができます。さらに、他人の影を取り込むことでパワーアップする力も持っています。影そのもので攻撃することも可能です。
影法師(ドッペルマン)
モリア自身の影を実体化させて操り、自在に戦闘を行わせることができます。質量はありますが、多様な形状を変化させることができ、痛覚などを持ち合わせていないことから、どんな攻撃も通じません。
モリア本体と「影法師」の居場所を自由に逆転させることができ、双方のいる場所への瞬間移動が可能です。
欠片蝙蝠(ブリックバット)
モリアの得意とする技で、「影法師」を多数の蝙蝠に変化させて相手にけしかけます。噛みつきでの攻撃が主で、圧倒的な数で相手を押し倒します。
影箱(ブラックボックス)
欠片蝙蝠で相手の周囲を囲み、「影法師」で立方体状の壁を作りだして閉じ込める技です。
影革命(かげかくめい)
「影法師」を対象の影に忍ばせ、それを通じて影そのものを自在に操ります。
実体と影は必ず同じ形状を取るという原理により、影の形状を変えることで実体の形状をも変化させることができます。
角刀影(つのとかげ)
「影法師」から作った欠片蝙蝠をひとつに束ね、巨大な槍状に変化させて相手を串刺しにします。先端がトカゲの形をしています。
影の集合地(シャドーズ・アスガルド)
自身の影を伸ばし、モリアの支配下にある全ての影を取り込むことで、パワーアップ「ナイトメア化」を行います。1000体の影を取り込んみ、巨大化した際の力はパンチ1発でスリラーパークを叩き割るほどです。しかし、過剰に影を取り込むことで意識が薄れてしまい、安全な制御が難しくなり、その状態で攻撃を受けると影を吐き出してしまい、その分の影が解放されモリアのパワーも低下します。
ゾンビ
「カゲカゲの実」の能力によって生み出された「動く死体」をモリア達は「ゾンビ」と呼び、モリアの指示がない限り、本体は肉体が動けなくなるほどの致命的ダメージを受けても影は解放されません。
新世界の航路で有能な部下を全て失ったことから、死んでも代えのきくゾンビである部下を求めるようになります。
天才外科医であるドクトル・ホグバックを部下に迎え入れて以降は、霧の海「魔の三角地帯」を拠点に、スリラーパークに迷い込んだ者から影を奪い取り、各地から集めた優れた遺体に影を入れた死者の軍団を形成していきます。その際、ブルックやローリング海賊団からも影を奪っています。
影を切り取られた者は「光に拒まれる存在」となり、直射日光を浴びると溶けるように消滅してしまいます。しかし、完全に消滅しきる前に影が戻れば消滅は避けられるようです。
また、影を入れられた死体や物は痛覚を持たないため、どんな攻撃を受けても戦い続ける無敵の兵士となりますが、悪魔の実の能力によるものであるため、一定量以上の塩分・海水を摂取すると、肉体と影が結合していられなくなり、元の持ち主に戻ってしまうようです。
ゲッコー・モリアの活躍
ローグタウンにて、24年前の海賊王ゴール・D・ロジャーの処刑と大海賊時代の幕開けを見届けています。
過去に、現在の四皇の一角である百獣のカイドウと互角に渡り合ったようですが、最終的に完敗したようです。
スリラーパーク編
強者から影を奪い、ゾンビ兵を増やすことでスリラーパークの勢力拡大を行っていました。
「魔の三角地帯」に入り込んだルフィらの影を奪ったことから、麦わらの一味と戦闘になります。
ルフィの影を使い、魔人・オーズのゾンビを復活させて一味を襲わせ、途中からは自らオーズの肉体に入ってオーズを操作して戦いますが、影を取り込んでパワーアップしたルフィによって、オーズごと殴り飛ばされ重傷を負わされます。
「ナイトメア化」し一味を抹殺しようとしますが、ルフィのギア2とギア3を併用した渾身の攻撃と共に崩れたスリラーパークの建物の下敷きになって倒されます。
その後、アブサロムとホグバックの手により気絶したまま密かにスリラーパークを脱出しています。
マリンフォード編
王下七武海として、世界政府・海軍本部の命令で招集され、ポートガス・D・エースを奪還しようと進撃してきた白ひげ海賊団を相手に戦います。
リトルオーズJr.を一撃で貫き瀕死に追い込み、白ひげ海賊団10番隊隊長であるクリエルと交戦して生き残り、海賊の死体で山を築くなどの強さを見せています。
ルフィの前にも立ち塞がり、戦争で倒れた者たちを利用して作り出したゾンビ兵を差し向けますが、ジンベエに海水を浴びせられたことで阻止されます。
戦争終結後は、世界政府上層部から抹殺命令を受けたドフラミンゴが率いるパシフィスタ軍団に襲撃され、重傷を負わされます。
しかし、止めを刺される寸前に突如消滅し、消息を絶ちます。世間では頂上戦争で戦死したという虚偽の報道がされており、七武海からは除名されています。
ワノ国編
黒ひげ海賊団の拠点である海賊島「ハチノス」で消息を絶ったアブロサムを心配したモリアは、ゾンビ軍団を率いてハチノスを襲撃します。抵抗する黒ひげ海賊団に容赦することなく、港を壊滅させ島の中心部まで進撃しますが、アブロサムの能力はシリュウに奪われており、デボンからアブロサムはが死亡したと知らされた上に、黒ひげが仲間に勧誘してきたことで、激しい怒りを露わにします。
ゲッコー・モリアの担当声優
ゲッコー・モリアの声優を担当されているのは、宝亀 克寿(ほうき かつひさ)さん。
ケンユウオフィスに所属されており、俳優・声優として活躍されています。
かつて、劇団東演、劇団百鬼座、シグマ・セブン、ぷろだくしょんバオバブに所属し、2004年からケンユウオフィスに所属しています。
2010年1月に急逝した郷里大輔から『ONEPIECE』のジンベエ役を引き継ぎ、同作での本来の役柄であるゲッコー・モリアとの二役を担当されています。
2014年には、病気療養のために長期入院することになった広瀬正志に代わり『ガンダムビルドファイターズトライ』5話からラルさん役を担当されています。
ゲッコー・モリアの名シーン・名台詞
ゲッコー・モリアの名シーン・名台詞にはどのようなものがあるのかいくつか紹介します。
影を乗っ取るゲッコー・モリア。大きな鋏を使うことが特徴的であることがわかります。
「仲間なんざ生きてるから失うんだ!!!
全員が始めから死んでいるゾンビならば何も失う物はねェ!!!
ゾンビなら不死身で!!浄化しても代えのきく無限の兵士!!!」
過去に仲間を失ったことから、ゾンビを作り出すことに執着するゲッコー・モリア。
仲間を失ったというのは可哀想ですが、やっていることは非情ですね。
1000体の影を取り込んで「ナイトメア化」したゲッコー・モリア。
ゴールド・D・ロジャーの処刑を見るゲッコー・モリア。
この当時、痩せていることがわかります。
ゲッコー・モリアのまとめ
ゲッコー・モリアは、その異様な見た目と他者の影を奪いゾンビを作りだすことから、人の命を弄ぶ悪いイメージの強い人物ですが、部下を全て失った過去を持つ悲しい人物であることもわかりました。
部下に面倒を押し付けはするものの、傷つけることを許さない、部下思いな一面も見せることから、仲間思いで情に厚い人物なのではないでしょうか?