「ワンピース」24巻〜32巻までが空島編としてファンには人気を誇っています。唯一神エネルが君臨していたスカイピアでエネルに次いで強いとされるのがオームです。今回オームの名前の由来に迫りながらその強さの秘密とは何なのか、名台詞・名シーンを交えながらご紹介します。
オームの基本情報
名前 | オーム |
性別 | 男 |
所属 | 元スカイピア四神官 |
種族/出身地 | 空島 ビルカ |
懸賞金 | 不明 |
悪魔の実 | 不明 |
使用する技・術 | 鉄の鞭・鉄の堤防・鉄の扇・白荊 |
覇気 | 見聞色 |
身長/体重 | 189cm |
血液型 | XF型 |
声優 | 竹本英志 |
好物 | 空ひじきと空大豆の煮物 |
オームの特徴
空島スカイピアの神エネルの部下で四神官の一人。罪人を裁く試練のうち鉄の試練を担っています。見た目はスキンヘッドにサングラス、ヒゲ面の強面な容姿です。突起のある独特なサングラスをかけていることからゾロには「ツノサングラス」と呼ばれていました。ビジュアル的にもどこかヴェルゴを連想させるような強そうなイメーシです。
巨大な愛犬ホーリーを連れており移動手段かつ戦闘をともにします。スカイブリーダーとの異名がありますが空の畜産家を意味し動物の飼育に長けた人物のようです。
このシーンからも分かるようにしっかりとしつけがされていますね。第270話『小夜曲』ホーリー!ダッシュもできるんかい!二足歩行で!俺も犬飼ったらしつけお願いしたいと言われているところもありました。
性格
敵が自らの命を散らせてしまうことに涙を流しなげき悲しんでいるシーンもあり一見人格者のようですがそんなことはないようです。救いの道として「みんな死んだらいい」と持論を押し付けるように抜刀する戦っ早い性格です。266話『海賊チョッパーVS神官オーム』では初めて相対したチョッパーに躊躇なく斬りかかっています。
名前の由来
オームの名前の由来についてはファンの間でも意見が分かれているようです。挙げられている意見としては以下の2つが有力視されています。
・エネルが雷なので電気抵抗のオーム(Ω)が由来している。
・インドの諸宗教において神聖視される呪文が由来している。
オームは神官の中でもエネルに近い存在なので雷→電気→Ωと連想させてもおかしくはないかもしれません。
バラモン教をはじめとするインドの諸宗教において祈り文句のように唱えられ瞑想の手段として用いられたそうです。
どちらが由来となっているかは定かではありませんがどちらから由来していてもおかしくないでしょう。
能力
空島では貝(ダイアル)と呼ばれる様々な能力を貝の中に取り込みその特性を生かした攻撃をします。その中でもオームは鉄の試練を担い雲貝(ミルキーダイアル)を使っていました。試練のエリア至る所に貝(ダイアル)を仕組んでおり敵が踏んでしまうと発動し有刺鉄線のように細い鉄雲が射出されます。そしてオーム本人も武器として背格好あるほどの剣を使用し麦わらの一味の前に立ち塞がります。この剣の刀身は鉄雲でできているため自在に変形させて攻撃が可能なため攻め、守りどちらも強く遠距離の敵へも自在に攻撃してきます。
「生存率0%」と侵入者を罰する最後の砦。
愛犬のホーリーはオームの指示に的確に動くコンビネーション攻撃が可能で拳闘を得意とします。あの大きさからの殴打はもらえばひとたまりもないことでしょう。
技
・鉄の鞭(アイゼンウィップ)
剣の刀身を鞭のように伸ばし遠距離をも斬り伏せます。威力も石壁などを一瞬で破壊でき見聞色の覇気(心網)と組み合わせれば、たとえ岩陰に隠れた敵でさえ見つけ出し攻撃ができるため弱い敵ならこの技だけでも瞬殺されるのではないでしょうか。
・鉄の堤防(アイゼンバック)
剣を雲のように変形させ前方に盾をつくります。剣は銃に弱いという概念はこの武器にはありません。
・鉄の扇(アイゼンファン)
剣を扇のように変形させ、なぎ払いの斬撃を繰り出します。鉄の鞭(アイゼンウィップ)よりは射程距離は短いようです。
・白荊(シロイバラ)デスマッチ
エリア内に仕込まれた雲貝(ミルキーダイアル)を次々に発動させ範囲内の敵味方をドーム状に囲い閉じ込めます。いわば鳥籠状態でオーム・ホーリーとの戦いを余儀なくされます。これがデスマッチと呼ばれる所以で「生存率0%」の実績をつくっています。
オームの最後
エネルが開催したサバイバルで麦わらの一味の前に立ちはだかり、最初に出会ったチョッパーには重症を負わせました。
その後ゾロ・ワイパーと闘います。ホーリーとの連携や自身の武器から放たれる独特の攻撃、見聞色(心網)を使い追い詰めますが最後はゾロの飛ぶ斬撃「百八煩脳鳳」によって倒されてしまいました。
オームの声優
オームの声優は竹本英史さんです。1997年3月7日生まれ、山口県出身。青二プロダクションに所属しています。ファンからは「タケポン」との愛称で親しまれています。
代表作は『ハンターハンター』のウボォーギン、『テニスの王子様』の柳蓮二、『ドラゴンボール』のベルガモ、『ワンピース』のオーム他Xドレークも担当しています。
オームの名台詞・名シーン
「幸福になろうと生まれ幸福を欲し戦いに死す。ならば最初から何もせずともよかろうて抜き差しならない人の性だ。哀しいな。だが救いの道は一つあるみんな死んだらいい。」
初めてあったチョッパーに投げかけた台詞です。チョッパーもツッコミをいれていますがオームの性格、持論が分かるようなシーンでこの世界が哀しみから救われない嘆きのようにも聞こえます。
「とにかく静かにしろ。おれは今人間の脆さを憂いている。」
ここだけ見ると関係のない人間のために涙を流せる感情深い人物でオームなりに世界を良くしようと考えていたのだと思います。
オームの強さの秘密は自分の正義を貫く姿勢
危険思想として知られるオームですが「じゃあみんな死ねばいい」という結論ではなく違った答えが出ていたなら、もしかするとエネルの部下としてではなくスカイピアを守るために戦えたのかもしれません。もしオームがこの強さに加え悪魔の実を食べていたらと考えると恐ろしくなります。
いろんな角度から考えると『空島編』また違った面白さがあるのではないでしょうか。