かつて、ゴア王国のグレイ・ターミナルにて、エースやルフィと共に幼少期を過ごしたルフィのもう一人の義兄である革命軍のサボ。その素性と強さを紹介していきます。
サボの基本情報
名前 | サボ |
性別 | 男 |
所属 | 革命軍 |
種族/出身地 | 東の海 ゴーン島 ゴア王国 |
懸賞金 | 6億200万ベリー |
悪魔の実 | メラメラの実 |
使用する技・術 | 竜爪拳 |
年齢/誕生日 | 3月20日 |
身長/体重 | 187cm |
声優 | 古谷徹 |
初登場 | コミックス第59巻 |
その他 | ステリー(義弟)エース(義弟)ルフィ(義弟) |
サボの特徴
ゴーグル付のシルクハットや青い上着をトレードマークとしており、少年の頃は短髪で欠けた歯も特徴的でしたが2年後編では髪を伸ばしており、左目の辺りに傷痕が付いています。
傷跡を隠すように左寄りに前髪が伸びており作者曰く「勲章と呼べる傷ではない」と解説されていますがその真相はまだ謎に包まれています。
ある一件で長い間消息不明であったことから幼少期の彼を知る者からはすでに死亡したと思われていたが、現在はルフィの父・モンキー・D・ドラゴンが率いる革命軍の参謀総長を務めています。周囲から革命軍のNo.2と呼ばれていることから、若くして実質的にドラゴンに次ぐ立場に上り詰めたサボの優秀さが窺えます。その為、懸賞金も高く『ONE PIECE MAGAZINE vol.3』の付録として配布された手配書によると6億200万ベリーと、三将星や災害といった四皇の海賊団の大幹部に次ぐほどで戦闘能力も極めて高いです。
サボの性格
幼少の頃から仲間内にはとても優しく、ルフィに対してもエースより甘く接していました。エースとルフィの仲裁に入ったり、頭に血が上ったエースを止めたりする冷静さも併せ持つ一方で、彼らに似た自由人ぶりも見られます。
現在でいうと例えば自分の用件だけ話して相手側の話を聞かずに通信を切ったり、立場をかなぐり捨てて感情だけで行動に出たり、その点で部下であるコアラやハックからはしばしば指摘を受けています。記憶喪失だった影響で何もできずにエースを失った悲しみがトラウマになっており、そのせいで元々優しかったルフィへの態度は一層甘くなっており、少々過保護に見える場面も見られます。ルフィに助けを求められれば、それこそ自分の立場も捨てて駆けつける所存であると藤虎に語っていました。
敵対者に対しては普段の優しさは全く見せず、一転して恐ろしい表情と淡々とした態度で容赦なく攻撃を仕掛け、特に前述の理由からルフィに危害を加えようとする者は徹底的に叩き潰します。
しかし戦う理由を失ってもなお暴れるほど好戦的な性格ではなく、ルフィが絡まなければ引く時は素直に引き、相手にも過度な追撃はしないスタンスです。どんな相手でも戦う際には一切手を抜かないのは、本人曰く「おれは“差別”はしねェ」からと言う理由から。
ゴア王国の貴族という裕福な出自ではありましたが、両親をはじめとする貴族の差別意識や残忍さに嫌気が差しており、海賊になることに強い憧れを持っていました。「エゴイストの両親」「ブルージャムの一件」「ゴミ山の火事」で貴族への失望感は限界を超え、最早魂に刻み込まれるレベルで嫌悪しています。
記憶を失い、義兄弟の顔や自分の名前さえ思い出せなくなってしまっても、ゴア王国に戻される事だけは強く拒絶していました。
壮絶な過去
ゴア王国の貴族の生まれであるが、エゴイストの両親によって全てが親の都合で決められた人生を送ることに嫌気が差し、自由を求めて家出をし「不確かな物の終着駅」で暮らすようになります。海賊に憧れ、5歳の頃にエースと出会い、将来海賊船を手に入れる為海賊貯金を始め、5年かけてチンピラや悪党から金品を奪ったり、宝物を探したりして、中間の森の隠し場所に保管していました。
「貴族の男は18歳で本当の貴族」と呼ばれるようになる事から、17歳で国を出るつもりでいたサボですが12年前にブルージャム海賊団の手下の金を奪ってしまうことで、手下のポルシェーミにルフィを捕縛されて凄絶な拷問に遭わされます。エースと共にルフィを救出してポルシェーミを倒すサボですが、この一件で本格的にブルージャム海賊団から命を狙われることになり、サボは山賊「ダダン一家」の所で住まわせてもらうことになります。その後海賊になる為にエース、ルフィとの共同生活を過ごす中で、彼らと盃を交わし義兄弟となる場面が描かれています。エースと出会った頃から共に毎日鍛え込み、荒くれ者や野獣相手に常に喧嘩をしていたことから、喧嘩の腕はエースと伯仲しており、ルフィは2人に全く歯が立たない状態でした。
ある日、中心街に忍び込んだ際に父親に発見され、エースとルフィが父親に買収されたブルージャムに痛め付けられた事から止むを得ず家に戻ルことになりました。そこでサボが貴族の出身であり、5歳の時に家出をし、今まで5年間ずっと家に帰っていなかったことが判明します。家に戻されたサボを表向きは心配する両親でしたが、何れも貴族の目線であり、さらに実子のサボを差し置いて既にステリーと言う名の養子まで引き取っていました。
その後、ステリーからグレイ・ターミナルが焼き払われることを知ったサボはその事実を確認しようと高町の貴族達に話しかけますが、グレイ・ターミナルが焼き払われる事を知りながら平然として普段と変わらない生活を送る貴族たちに恐怖すら感じ、この事実をエースとルフィに伝えようとグレイ・ターミナルの城壁まで駆けて行きますが、兵士たちに止められてしまいます。国や貴族が放火を命じた側であることを知り、貴族に生まれたことを心底から恥じ、その時遭遇したドラゴンに自分の心情を打ち明けました。
ゴア王国で暮らし続けることで自身の人格を変えられてしまうことを恐れたサボは、翌日海に出る決意を固めて単身で小舟に海賊旗を掲げて海へ出港することを決意し出ていきますが、その矢先にゴア王国の視察に訪れた天龍人の船を知らず横切ったために砲撃を受け、船を沈められて生死不明となります。この事件を伝えられたエースとルフィはサボが死んだものと思っていました。
サボの声優
アニメでの声優を務めているのは、青二プロダクションに所属している声優の古谷徹さんです。
主な代表作は「機動戦士ガンダムシリーズ」アムロ・レイ役、「巨人の星」星飛雄馬役、「聖闘士星矢シリーズ」ペガサス星矢役、「ドラゴンボール」ヤムチャ役、「美少女戦士セーラームーン」タキシード仮面役、「名探偵コナン」安室透役など、ヒーローや主役が多い中メインで登場するキャラクターも多く演じています。
神奈川県の出身で実家は豆腐屋さんだと公式で発表されています。聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
サボの名シーン・名台詞
重要な場所での登場が多いサボですが、その強さと人柄がよく分かる名シーンを紹介していきます。
おれは革命軍のサボ…!! “麦わらのルフィ”はおれの弟だ。以後、ルフィのバックにはおれがついてる!!よく覚えとけ……!!
部下のコアラやハックとドレスローザに侵入し、戦争を助長するドレスローザの武器製造工場を破壊することを目的としていましたが、その際コリーダコロシアムにて義弟であるルフィと涙ながらの再会を果たしたサボ。再会後はルフィに代わり、ルーシーとしてメラメラの実をかけた闘技大会の決勝戦に参加し、ディアマンテやジーザス・バージェスなどと交戦していましたが、シュガーが気絶し国中のおもちゃ達が一斉に元の姿に戻り大混乱に陥ると、本来の目的を達成するためリングを破壊し優勝しました。
優勝後、優勝商品であるエースのメラメラの実を食べ、その能力で闘技場の地面を壊し地下交易港に侵入しましたが、ルフィ達がドフラミンゴと戦いを始めている事を知ると武器製造工場の件を差し置いて弟の加勢に動き出し、ルフィ達を捕らえようとする藤虎が率いる海軍の足止めを行いました。
幼少期から変わらず、弟思いの良きお兄さんだということが分かるシーンです。
おれは…貴族に生まれて恥ずかしい!!!
記憶を失ってもゴア王国に戻ることを拒絶していたサボは貴族に対して強い憎しみを幼い頃から持っています。死んだと思われていたサボですが、実は天竜人の式典の後にドラゴンによって救出されていました。
顔の左側に大きな火傷が残る程の重傷を負ったことが原因で記憶喪失となり、ルフィやエースと過ごした日々はおろか、自分の名前すら忘れていました。自分の持ち物に名前が書かれていたため身元が判明するが、両親の元に帰りたくない思いだけは残り、故郷に帰ることを拒否し自ら志願して革命軍に加わります。
現在ではルフィの活躍が載った新聞を見て顔がつるほどにやけもしていましたが、世界会議で革命軍が計画している天龍人への宣戦布告には真剣で、ステリーの護衛に扮してマリージョアに侵入します。
マリージョアに侵入した後はモーリーの能力を使って隠密行動をするも、同士であったかつての「くま」の面影がない姿に激昂しその後カラスやリンドバーグとの会話で落ち着きを取り戻し、より一層の決意を固めました。
サボの活躍がルフィを救う!今後の展開は!?
エース亡き今、エースの形見であるメラメラの実を手に入れますます強さに磨きがかかっているサボ。ルフィの活躍を陰ながら応援し、全力で支えてくれる素敵な兄弟愛をまだまだこれからも見せてくれるのでしょうか。
麦わらの一味同様、まだ謎が解明されていない革命軍のこれからの展開にも期待したいですね。