【借りぐらしのアリエッティ】翔(しょう)の名シーン!病気の正体とその後

2010年7月に公開された「借りぐらしのアリエッティ」は、小人から見る壮大な世界観と、病弱な少年「翔」との交流を描いた作品になっています。

声優のキャスティングも志田未来さんや、神木隆之介さん、藤原竜也さんなど豪華なメンバーが揃っており宮崎駿監督、高畑勲監督などが携わっていない作品としても話題になりました。

この記事ではそんな「借りぐらしのアリエッティ」に登場する「翔」という少年のモデルや名セリフや都市伝説などについてご紹介していきたいと思います。

翔の基本情報

【借りぐらしのアリエッティ】翔(しょう)の名シーン!病気の正体とその後

翔の基本情報についてまとめていきます。

性別 男性
年齢 12歳
声優 神木隆之介
翔が読んでいた本 秘密の花園(実在)
両親 離婚し父とは別居、母方に引き取られる。

翔の性格と病気

翔は幼い頃から心臓に病気を抱えており、過度の運動が出来ず小走りすることも難しい状態になっているほど深刻なものでした。

本編では手術前の療養として大叔母の家で1週間過ごす事になりました。

翔の性格は12歳にしては大人びている感性の持ち主だが、病気との関係もあり悲観的な面もあり「小人は滅びゆく運命だ」と話した後に「死ぬのは僕の方だ」と発言している。

しかし、基本的には穏やかで心優しい少年で、小人を見たことは秘密にし、アリエッティが落とした角砂糖を届けに行ったり病気で運動を制限される身でありながらアリエッティの母親救済に協力してあげています。

翔の手術は成功した?

【借りぐらしのアリエッティ】翔(しょう)の名シーン!病気の正体とその後

物語のエンディングを迎えても翔のその後どうなったかは作中で語られることはありませんでした。

そんな結末に、ネット上では様々な憶測が飛び交うようになっています。そうして、その後のストーリーを想像したり考えたりすることもとても楽しいんですけどね。

しかひ、ここでは少し根拠に基づいた結末、翔のその後手術は成功したのか?という事にスポットライトを当てて、紹介していきたいと思います。

結論から言えば、翔の手術は成功しています。

それは、物語の序盤のモノローグでの描写にあると思います。

翔は「僕はあの年の夏、母の育った古い屋敷で、一週間だけ過ごした」と、過去についての回想をする形で物語は始まります。

この言葉から「借りぐらしのアリエッティ」の物語は、翔が過去を振り返る物語であることがわかります。もし手術が成功しなかったり病の進行により亡くなっていた場合にはこのような描写にはならないと思います。

しかし、これはあくまでもアニメの世界での事なので、霊や亡くなった存在だとしても語り部として言葉を述べる事も出来そうですが、このストーリー上その可能性は低く、翔の手術は成功している、と考える方が自然です。

翔の名シーン・名セリフ

翔の名シーンや名セリフについて解説させていただきます。

作中の準主人公と言っても過言ではないキャラクターの「翔」です、病に伏せている彼の心情はセリフとして表れてきています。そんな翔の名セリフは映画を見た人ならかなり印象に残るものではないでしょうか?

「君たちは滅びゆく種族なんだよ」

【借りぐらしのアリエッティ】翔(しょう)の名シーン!病気の正体とその後

心優しいもの静かないで立ちの少年から発せられたこの言葉は、観ている人やアリエッティ本人にも強烈なインパクトを与えました。

実は、宮崎駿と共に脚本を手掛けていた丹羽圭子は、このセリフに関して「ちょっと唐突な印象があるので流れを作るのが難しかった」と語っています。

そういうのも、原作となる小説「床下の小人たち」にも似た意味合いのセリフがあり、宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーからそのセリフは入れてほしいという注文があり、どうにかして入れ込まなければならないという状況になったからというものでした。

ストーリーとしては翔の言い放った言葉は、健康体で過ごすたくさんの人の中で自分だけが心臓の病や手術で命を落とすかもしれない、という自分の運命に対する怒りそのものであるかのように伝えられています。

その怒りがアリエッティへ当てつけのように出てしまったセリフとなっています。翔はこのあと、すぐに我に返り「ごめん死ぬのは僕の方だ」といった事も、その暗い感情があったことを裏付けています。

「アリエッティ、君は僕の心臓の一部だ。忘れないよ、ずっと。」

【借りぐらしのアリエッティ】翔(しょう)の名シーン!病気の正体とその後

去って行ったアリエッティにかける翔の言葉になります。

心臓の手術を控えた翔は、どこか生きることに投げやりになってしまっていました。しかし、自分よりも小さく弱くてもたくましく生きる小人たちの存在を知り、生きる気力、手術に向き合う気力が湧いてきたことを表現する言葉になります。

翔(しょう)はアリエッティとの出会いにより病気を克服する

「借りぐらしのアリエッティ」のキャラクター翔に関しての記事を書かせていただきました。

翔はこの映画の中でもとても重要な役割を持ったキャラクターで、小さく弱いアリエッティたち持つ強さをとても引き立ててくれる存在になっていると思います。

裏のテーマとして挙げられる「滅亡」と「繁栄」、とりわけ翔は「滅亡の象徴」と言える存在だったと思います、未来への不安や絶望を抱え込んだ翔はアリエッティたちと出会うことで救われていきます。

アリエッティたちのその後も立ち直った翔のように「繁栄」へと変換し、小さくても力強く生き続けてほしいと思いますね。