女王・レグラヴァリマに仕える武士、ドッザは元・ギーラン家家臣将軍でした。彼はなぜ、ギーラン一家を裏切ったのでしょうか。その真実と能力についてご紹介します。
ドッザの基本情報
名前 | ドッザ |
性別 | 不明 |
所属 | ギーラン家 |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 不明 |
初登場 | 第147話 積怨(単行本17巻) |
ドッザの性格
ドッザは非常に真面目でありながら、リスクは回避したいと言う性格です。事実、耳元で自分に有益となる情報を囁かれれば、敵であろうが簡単に掌を返します。基本的に弱い立場でいることを避けるため、最初は五摂家であるギーラン家に寄生していました。
努力家でもあるドッザは、ギーラン卿に認めてもらうために真面目に仕事を行い、評価されました。女王に寝返った後も、五摂家だからと胡座をかくこともせずにより一層、武人として絶え間ない努力を重ねていきます。その結果、武力だけであれば陛下の次に相当した実力だと評価されるくらいに、真面目に努めてきたのでした。
ドッザの能力
ドッザは頭は良くなさそうですが、戦闘能力は非常に高い将軍です。ドッザが一撃で死んでしまったことに驚きを隠せないほどに強かったのです。また、嘘をつくのも上手でまんまとギーラン卿を嵌めてしまいます。イヴェルク公には見え透いた嘘でしたが、それでも問題ないことをドッザは理解した上での嘘でした。
ドッザの所属していたギーラン一家
ギーラン家は、700年前に無実ながらも謀反の罪で野良落ちの刑を受けました。野良落ちの刑は、ギーラン一家が対象であり、ギーラン卿は部下だけでも救いたいと自分の元から離れるように話ます。しかし、当時の部下たちは離れれば罪を認めたことになるからついていくと宣言します。残念ながらその結果、全員野良落ちとなってしまいました。
野良落ちの過程で死んだものも多く存在しました。民のために一生懸命尽くしてきたギーラン卿は、民にも非常に好かれていたので、生き残りの民がこのままではいけないからと自らの命を差し出します。元領民たちの犠牲によって、ギーラン家は生き繋いできたのでした。
ドッザとギーラン卿
700年前、鬼の世界でギーラン卿は五摂家でした。当時、下級農園の生産が追いついておらず各地で他民たちが飢えに苦しんでいるとギーラン卿は問題視しており、女王レグラヴァリマに対して対策を願い申し出ました。ギーラン卿はこのままだと民が滅びてしまう為、国庫を開き貴族の食糧備蓄を一部解放しようと提案しました。
しかし、他の五摂家は自分たちの食料が減ってしまうことから猛反対します。唯一、一部ならばいいかと同調してくれたのは先代のバイヨン卿だけでした。どれだけ反対されてもギーラン卿は既に民が野良化していること、共食いしていること、そのせいで朽ち滅びている村が沢山存在することについて事実を話していきます。
そしてギーラン卿は、治めてくれる民がいるからこその統治であることを忘れてはいけないと主張しました。しかし、五摂家であるイヴェルク公からラートリーと組んで下級肉の量産を何度も見直している最中だから結果が出るまで待つべきだと話を締めくくりました。
誰よりも民のために行動してきたギーラン卿でしたが、理解してもらえない苦しみを抱え込んでしまいます。そこに、ギーラン家家臣将軍のドッザが現れて、これほど民・家臣に慕われている領主はいないのだと励まし支えるのでした。
ドッザが裏切ったワケ
ある日、民の飢えを解決できるかもしれない情報をギーラン卿は入手します。その真偽を確かめるため、ドッザに頼みました。ギーラン卿はこの情報が真実ならば、民だけではなく農園の役に立てるかもしれないと希望を持ちます。
しかし、その捜索によりギーラン卿が逮捕され謀反の廉に問われてしまうのでした。その対象はあまりにも残酷でギーラン一家全てでした。ギーラン卿は、王政の転覆を企てた大罪扱いになってしまうのですが、この情報が漏れたのは家臣将軍であるドッザの裏切りによるものでした。
女王レグラヴァリマは民が減ることの何が問題なのか理解できませんでした。増えすぎた民が死ぬことで食料が足りると言う考えだったのです。そして、ギーラン卿に最も近い存在のドッザを渡り船として利用したのでした。
ドッザの名シーン・名セリフ
元・ギーラン家家臣将軍だった裏切り者、ドッザの名シーンをご紹介します。女王の下についてからもその戦闘力の高さは評価され続けていました。
「私もどこまでもお支え申し上げます」
ギーラン卿が最初に女王と五摂家に対して、民を救いたいから力を貸してほしいと訴えるが見事に失敗してしまいます。どうして理解してくれないんだと苦しんでいると、ドッザが近くに歩み寄り、私はついていくと意思を伝えたシーンです。ドッザの励ましにより、ギーラン卿はもう一度立ち上がるのでした。
俺はこの700年武人として一層に力を高めてきた
ドッザは自分の地位を確立して終わるのではなく、努力を怠ることもせずに真面目に仕えてきました。裏切ってここまでたどり着いたからこそ、ギーラン家の復讐には負けられないと闘志が垣間見えた瞬間でした。
裏切り者のドッザの悲しい生き様
ギーラン家を裏切り、五摂家の地位を獲得するも運命は残酷なものでギーラン家の復讐の際に一撃で殺害されてしまいます。ドッザの身勝手な裏切りは許されるものではありませんが、それでもギーラン卿の元で仕えていた日々はかけがえのないものだったことでしょう。