「BLEACH」の作品に登場するチルッチ・サンダーウィッチは、登場回数は少ないものの人気のあるキャラクターですが、チルッチ・サンダーウィッチとはどんな人物なのでしょうか?
チルッチ・サンダーウィッチの強さや戦闘シーン、破面のナンバーの意味などを今回は紹介していきたいと思います。
チルッチ・サンダーウィッチの基本情報
名前 | チルッチ・サンダーウィッチ |
性別 | 女 |
所属 | 十刃(エスパーダ) |
階級 | 破面Nо.105 |
使用する斬魄刀 | 帰刃:車輪鉄蒸(ゴロンドリーナ) |
能力 | 刃物攻撃と尾による霊圧の攻撃 |
誕生日 | 2月27日 |
身長/体重 | 158㎝/47㎏ |
声優 | 桑原法子 |
初登場 | 29巻255話 |
チルッチ・サンダーウィッチの特徴・性格
ミニスカートに大きい羽根がついたゴスロリのような服を着ていて、左頭部に髪飾のような形をした仮面のカケラが付いています。
可愛らしい容姿ですが、その見た目とは反対に好戦的で、口調も乱暴な話し方をしているのが特徴です。一人称は「私」。
チルッチ・サンダーウィッチの登場シーン
チルッチ・サンダーウィッチの初登場はBLEACH単行本29巻の255話です。
破面(アランカル)を率いる元五番隊隊長の愛染惣右介に井上織姫を誘拐され、黒崎一護達は井上織姫を助けるために虚圏(ウェコムンド)へと乗り込みます。虚圏とは現世と尸魂界(ソウル・ソサエティ)のはざまにある空間です。
虚圏内にある、愛染惣右介や破面たちの城でもある虚夜宮(ラス・ノーチェス)へと侵入し破面たちと戦闘を繰り広げていきます。チルッチ・サンダーウィッチは巨大な柱だらけの部屋で、黒崎一護の同級生である石田雨竜と対決します。
戦いの途中、偶然そこにたどり着いたネルの従属官であるペッシュが出した「無限の滑走」というヌルヌルの粘液で転倒し、怒りをあらわにした後、斬魄刀である帰刃『車輪鉄蒸(ゴロンドリーナ)』を開放し石田雨竜を追い込みます。
チルッチ・サンダーウィッチの能力
チルッチ・サンダーウィッチの能力は、斬魄刀の解放前と解放後は異なっており、解放前は普通の刀とは違い、チャクラムのような形状をしています。そのチャクラムを遠くに飛ばし、相手を切り刻むことができます。
解放後は両腕が鳥の前脚のように巨大化し刃状の翼と長い尻尾を持つ姿になります。翼に関しては常に高速振動しており、多少の攻撃は弾いてしまうそうです。技は全部で4つあり、翼を捨てることで尻尾から極大の霊圧を放ち、霊圧で剣を作り出すこともできてしまいます。
チルッチ・サンダーウィッチの技4つ
「断翼(アラ・コルタドーラ)」 | 翼の刃で相手を斬りつける技です。 |
「断翼«散»(アラ・コルタドーラ«ディスペルシオン»)」 | 翼から刃を飛ばして攻撃する技です。 |
「断人«大斧»(ラ・コルタドーラ«アチャドール»)」 | 翼を排除し。尻尾から扇状の霊圧の刃を作り出します。 |
「断人«剣士»(ラ・コルタドーラ«グラディアトール»)」 | 尻尾から剣状の霊圧の刃を作り出します。 |
チルッチ・サンダーウィッチの強さ
チルッチ・サンダーウィッチは破面のメンバーです。破面(アランカル)とは死神の能力を手に入れた人型の虚(ホロウ)のことで、圧倒的な戦闘力を誇ります。死神と同じように斬魄刀を帯刀していることが特徴です。
破面の中でも殺戮能力の高い10体のことを十刃(エスパーダ)といいます。体に刻まれる番号とは何を表しているのでしょうか?
1から10までの番号は1から戦闘力が強い順に刻まれているようで、この1から10までの番号を刻まれているのが十刃になります。それ以降の番号も戦闘力が強い順なのですが、産まれた順で番号が刻まれている破面もいます。
では、チルッチ・サンダーウィッチの番号は何番なのでしょうか!
チルッチ・サンダーウィッチはNо.105です。Nо.105だとそんなに強くないと思いますよね。ですがチルッチ・サンダーウィッチはただの破面ではなく、十刃落ち(プリバロン・エスパーダ)という破面です。
十刃落ちとは、十刃の称号を剥奪され、3桁の番号を体に刻まれた破面のこと、愛染惣右介が虚圏にくるまでは十刃だったということです。十刃だった時の中での強さが何番なのかは本編では知らされていませんが、一時的とはいえ石田雨竜を追い込んだということは上のほうだったんじゃないかということが考えられます。
チルッチ・サンダーウィッチのその後
滅却師(クインシー)の石田雨竜の武器は弓ですが、念のための切り札だった滅却師ただ一つの刃を持った武器「魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)」によってチルッチ・サンダーウィッチは破れてしまいます。息はあったものの敵に敗れてしまい、愛染惣右介の部下である破面達によって処刑されてしまいます。
チルッチ・サンダーウィッチの登場シーンはこれで終わりかと思いきや、単行本55巻から始まる千年血戦編で十二番隊隊長兼技術開発局局長である涅マユリによって改造・再生され、ゾンビとなって再登場します!千年血戦編では、生殺与奪権を握るマユリの命令によって、星十字騎士団と対決します。
チルッチ・サンダーウィッチの声優
チルッチ・サンダーウィッチの声優さんは桑島法子さんです。桑島法子さんは他にも犬夜叉の珊瑚役などもしており、人間の声だけではなくワンピースのメリー号の声もやられていらっしゃるのですね!
チルッチ・サンダーウィッチの名台詞・名シーン
チルッチ・サンダーウィッチの名台詞・名シーンを紹介します。
「自在じゃないわよ、棄てたの。二度と元には戻れないわ」
ペッシュが出したヌルヌルの粘液で転倒しそして怒り、斬魄刀を開放したチルッチ・サンダーウィッチ。大きい羽根で切り刻み、そして石田雨竜の弓も弾き返していました。追い込まれた雨竜は戦いながらチルッチ・サンダーウィッチの攻撃を分析し、切り札である「魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)」という武器を使います。
チルッチ・サンダーウィッチの羽は高速振動で攻撃したり弾いたりしているのですが高速振動は更なる高速振動で破壊ができ、石田雨竜の切り札の武器はチルッチ・サンダーウィッチの羽の2倍以上も高速振動でチェーンソーに近い武器です。チルッチ・サンダーウィッチは自分の羽では通用しないと理解したときに放ったセリフです。
つかえないなら棄ててその分の霊圧を尻尾に1コにまとめるという、チルッチ・サンダーウィッチも覚悟を決めたようなセリフですね。
「破面は兵士よ。十刃はその頭領。敵を殺し勝つ為に生まれた、赦された敗北なんて無いのよ!何処にもね!!」
石田雨竜に自分の体の一部(羽)を失ってでも自分と戦わないといけないのかと問われ、その問いに対しチルッチ・サンダーウィッチは勝たなくていいなら最初から戦争なんて起きないと答えた時の最後のセリフです。その言葉を聞いた石田雨竜は一瞬目を見開き、戦いに勝利したあとはペッシュの、いいのか?あいつ死んでないぞという発言に命の選択権は勝者にある。彼等の流儀に合わせる気は無いと答えその場を去っていきます。
たとえ腕や足や体をなくしたとしても訪れる戦いには勝たなければならない、負けて生きて帰ってくるのはありえないような、敗北=死を連想させるようなこのセリフに哀しさや残酷さが少し含まれているような気がします。
チルッチ・サンダーウィッチが心の底からそう思っているのならばすごくかっこいい女性ですね。
チルッチ・サンダーウィッチとは心に芯の強さを持った破面
十刃落ちになりながらも愛染惣右介に忠誠を誓い戦うチルッチ・サンダーウィッチ。最後はその忠誠を誓ったはずの愛染惣右介の指示で処刑されてしまいました。
マユリの手でゾンビとして生き返ったとはいえ、チルッチ・サンダーウィッチの気持ちを考えると何とも言えない気持ちになるとともに、名作「BLEACH」をいろんな人物の視点から読み返してみたいです。