2008年に公開され、主題歌も記録的大ヒットとなった「崖の上のポニョ」。
可愛らしい絵のタッチから家族の大切さを学ぶことができ、今でもポニョは人気の高い作品です。
この記事では、崖の上のポニョに登場する宗介の母親であるリサの性格や名セリフについて紹介していきます。
裏表のないハッキリとした女性であるリサについて振り返っていきましょう。
リサの基本情報
リサの基本情報についてまとめていきます。
性別 | 女性 |
年齢 | 25歳 |
性格 | 芯が強い |
職業 | 老人ホームのヘルパー |
声優 | 山口智子 |
リサのそれぞれの項目について解説していきます。
リサの見た目
リサは仕事でもプライベートでもよく動くからなのかネイビーのTシャツと白いパンツというラフな格好に、ショートカットが特徴的です。元の性格なのか育児と仕事で忙しいからなのか、おしゃれに興味がある描写がありません。
仕事の時はピンクのエプロンを着用していますが、家で料理をするときも同じエプロンを付けています。
細身の体系ながらも実は力持ちで、体力勝負の介護職を難なくこなし、毎回スーパーで食品などを買い込み軽々と持ち上げていることから、体力はしっかりあることが証明されています。
リサの性格
リサの性格は自分の芯をぶらすことなくサバサバした性格です。宗介が5歳で自身が25歳であることから、20歳という若くして宗介を出産していることが分かりますが、普段家にいない夫の耕一の代わりに母親兼父親として宗介のこと、家のことどちらも手を抜いていません。
冒頭シーンで、ポニョを保護した宗介の気配を感じたフジモトが、家の周りで水を撒いているところに「除草剤を撒くのは辞めてください」と見ず知らずの相手であろうと毅然とした態度で話しかけにいっています。
夫である耕一とは離れて暮らしていても仲が良く、普段は頼れるリサですが耕一に対しては年下らしく様々な感情をぶつけています。
リサの職業
リサの職業は、介護施設「ひまわりの家」でヘルパーとして勤務しています。持ち前の明るさと面倒見のいい性格から他の職員や入居者たちからも「リサさん」と呼ばれ、信頼が厚いのが分かります。
ひまわりの家は宗介の通う保育園の隣にあるので、宗介もリサを待つときは入居者たちと話しながら待ちます。
大雨で街が浸水しかけているときでも、宗介を残していくことに躊躇いを見せていますが、「職場が心配だから」と安全そうな道を車を飛ばしていきます。
ひまわりの家がポニョの母親であるグランマンマーレによってクラゲドームに覆われたときも、リサは入居者たちといることから全員無事が確認され、後に合流した宗介との再会をみんなで喜んでいるシーンがあります。
耕一との関係
夫の耕一とはどのような経緯で知り合ったのか作中では描かれていませんが、耕一が30歳であることからリサと5歳の年齢差があることが分かります。普段家にいないため、夜になると宗介とともにモールス信号でコミュニケーションをとっています。
耕一の仕事も理解はしていますが、帰ってくる予定だったのに急遽帰れなくなったとモールス信号で伝えられた時には「BAKABAKA!」とモールス信号で返事をし、やけ酒を開始。しまいには宗介に慰められる事態に。
しかし、いつまでも引きずるわけではなく、少し不貞腐れてすぐに立ち直るいい性格をしています。
リサの声優
リサの声優を担当したのは、女優として活動している山口智子(やまぐちともこ)さんです。
ドラマや映画での女優業の他にも、ナレーターや洋画の吹き替えとしても活動している山口さんは、リサの強い女性というのをしっかりと表現されています。俳優の唐沢寿明さんと結婚しており、女優業も行いながら家庭を優先している山口さんとリサはそっくりです。
リサのイメージが強い山口さんは声優としての仕事はポニョを最後に行っていませんが、また違った役どころの声のお仕事を見てみたいと思うほど、優しい声が特徴です。
リサの名シーン
リサの名セリフや名シーンについて解説していきます。
宗介のことを一番に考え、かっこいい女性であるリサは多くの名セリフと名シーンを残しています。
大雨の中で車を飛ばすシーン
リサと言えば、このシーンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ポニョの連れた魚の津波が宗介とリサを追いかけ、車を飛ばしながら逃げるシーンです。
急カーブも減速することなく見事なハンドルさばきで進んでいくリサですが、職場を出たときからひどい大雨で道路も冠水状態。しかしリサは、崖の上に位置する家に真っ先に帰ることを選択し、進めないと言われた踏切もすさまじいスピードで突き進んでいくのです。
助手席にいる宗介はしっかりとシートベルトをしていますが、いつ事故が起きてもおかしくない状況に視聴者からも「リサの運転は危なすぎる」とまで言われていました。
今この家は嵐の中の灯台なの。真っ暗な中にいる人はみんなこの光に励まされているわ
大雨の中職場の様子を見に行く選択をしたリサに宗介は心配から引き留めるシーンでの、リサが宗介に優しく伝えたセリフです。
リサ自身も宗介は心配だけれども、足の悪い入居者が多いひまわりの家も心配。夜勤勤務の職員たちだけでは人手が足りないのでは?と考えたリサは唯一電気が付いている自宅を宗介に託します。
自慢の息子である宗介を信じ、また、人間の姿のポニョも一緒にいるため、2人一緒なら大丈夫だとリサは宗介に伝えるのです。
リサのまとめ
新しい親子の在り方を教えてくれた「崖の上のポニョ」は、親子で楽しめる作品になっています。
どんなことにも全力で取り組むリサは、自分のことよりも他人を優先する優しいお母さんです。そのリサが育てた宗介も心優しい性格をしており、親子は似るんだと教えてくれました。
女性にとってもリサの裏表のない性格は見習いたい部分ですし、リサのように宗介のような子供を育てたいと思った方も多いのではないでしょうか。