【崖の上のポニョ】宗介の性格や両親との関係は?名セリフや名シーンを紹介

「崖の上のポニョ」は覚えやすい主題歌で公開当時一大ブームを築き上げたスタジオジブリの作品です。

分かりやすい内容ととっつきやすい作風でありながらも子供の冒険をメインに描いていることから、大人だけではなく子供たちからも人気の高い作品の1つです。

この記事では、崖の上のポニョに登場する主人公宗介の性格や名シーンについて紹介していきます。

しっかり者でみんなから愛される宗介について振り返っていきましょう。

宗介の基本情報

宗介の基本情報についてまとめていきます。

【崖の上のポニョ】宗介の性格や両親との関係は?名セリフや名シーンを紹介

(C)スタジオジブリ

宗介のそれぞれの項目について解説していきます。

宗介の見た目

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(C)スタジオジブリ

宗介の見た目は、子供らしく丸いほっぺに刈り上げヘアーです。服装は保育園児らしくいつも黄色のTシャツ短パンで、雨の日には傘ではなくカッパを着用しています。

父親である耕一の仕事が船乗りであるからか、宗介自身も船のおもちゃを大切にしています。特に帽子がお気に入りなのか、耕一とモールス信号で会話するときやポニョと一緒にリサを捜索する際には、船乗りらしい帽子を着用しています。

リサ以外の大人からは「宗ちゃん」と呼ばれており、誰に対しても笑顔で接し可愛らしい見た目から、年齢に関係なく作中に登場する女性キャラクターから愛されています。

宗介の性格

5歳でありながらも、歳相当の性格というよりも、あまりわがままを言わずどこか大人びた性格をしています。それどころか母親のリサがふてくされているときなどは宗介がリサのことを慰める様子もあり、精神年齢が高いことが分かります。

見ただけで古代魚の名前が言えたり、父親の耕一とモールス信号で会話ができるなど、他の子とは少し違った趣味を持っています。

しかし、大雨の中老人ホームの様子を見に車で向かったリサをポニョと一緒に探しに行った際、リサの車を見つけたときには泣きじゃくりながら周囲にリサがいないか探す場面があり、作中で初めて5歳らしい宗介の姿が描かれています。

老人ホーム入居者との関係

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(C)スタジオジブリ

宗介の通っている保育園はリサの勤務先である老人ホーム「ひまわりの家」に隣接しています。

リサと一緒に通っているため、保育園が終わった後はひまわりの家の入居者であるトキやヨシエの話相手となっています。トキやヨシエも宗介のことを自分の孫のように可愛がっています。

作中序盤のシーンで、内緒で連れてきたポニョのことをリサ以外の人物に見せたのもトキやヨシエたちなので、宗介の中でも秘密ごとを共有できる人物であることが分かります。

両親との関係

宗介といえば、両親であるリサと耕一のことを呼び捨てで呼んでいることが印象的です。作中の中で一度も「お母さん」「お父さん」と呼んでいませんが、両親を呼び捨てすることに違和感を感じた方もいたのではないでしょうか。

最初から最後まで宗介はリサと耕一を呼び捨てにしているので、実は宗介は血が繋がっていない?と思ってしまいそうですが、ちゃんと実の親子です。

スタジオジブリのプロデューサーを務めている鈴木敏夫さんは「リサがそう呼ぶように育てている設定」「家族とはいえ個人として自立を促している」「将来の日本での家族のあり方として捉えられる」とインタビューで語っています。

実際に両親のことを呼び捨てにしている方もいますし、5歳の子供に対して自立とは少し考えにくいですが、宗介も馬鹿にしたような感じではなくごく普通に「リサ」「耕一」と呼んでいます。

鈴木敏夫プロデューサーの言う通り、新たな家族のあり方として作品を見るとまた違った見方ができるのです。

宗介の声優

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(C)スタジオジブリ

宗介の声優を担当したのは、子役として活動していた土井洋輝(どいひろき)さんです。

「崖の上のポニョ」に出演する前から舞台やドラマでの演技経験があったからか、ポニョで声優初挑戦だったのにも関わらずしっかりとした演技で知名度が上がり、その後もCMや2時間ドラマへ出演していました。

現在は目立った芸能活動をしておらず、もしかしたら引退している可能性もあります。

宗介の名シーン

宗介の名セリフや名シーンについて解説していきます。

主人公であるため他のキャラクターよりもセリフの多い宗介は、ポニョやリサを思って行動する優しいシーンが多いです。

僕が守ってあげるからね

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(C)スタジオジブリ

空っぽの瓶に挟まっていたポニョを救出し、水を張ったバケツに入れたまま保育園へ連れて行く車の中での、リサとのやりとりで言った宗介のセリフです。

保育園に着き先生に挨拶を済ませたあと、ポニョを隠すためにこっそり茂みへ向かいます。そのとき後をつけてきた同じ保育園のクミコ「関係のないものは持って来ちゃダメ!」と言われますが、そのときも宗介はポニョのことを第一に考え行動しています。

5歳ながらにこのセリフには相当な責任を感じており、フジモトがポニョを連れ去った時にはリサに制止されるまで海の中に入っていき追いかけていました。

リサ、泣かないの。僕も泣かないから

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(C)スタジオジブリ

ポニョが海に連れ去られてしまったあと、父親である耕一が帰ってこれないことにふてくされてしまったリサを慰めるときに言った言葉です。

ポニョを守ると約束したのに目の前で連れ去られてしまい、ショックを受けていた宗介ですか、自分の居場所が分かるように宗介は目印としてバケツを置いておきます。

お互いに辛い思いをしているけれど、帰ってくるのを笑顔で待っていようという気持ちが伝わってきます。

お魚のポニョも、半魚人のポニョも、人間のポニョもみんな好きだよ

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(C)スタジオジブリ

ストーリー終盤で、ポニョの母親であるグランマンマーレから最後の試練を与えられた宗介の回答です。

最後の試練とは、どんな姿のポニョも愛せるかという質問でした。その問いに魚の姿、半魚人の姿、人間の姿を見てきた宗介は「どんな姿でも好き」だと答えます。

この「好き」という答えが果たして恋愛感情なのかまでは描かれていませんが、宗介の優しい性格とポニョがどんな姿であっても共に行動してきた結果として、ポニョは人間になることができました。

宗介のまとめ

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(C)スタジオジブリ

「崖の上のポニョ」では子供がメインキャラクターというジブリ作品の中でも珍しい作品ですが、宗介は実年齢よりも精神年齢が高く、親であるリサのことを慰めるほどのしっかり者です。

素直で純粋な性格から誰に対しても優しく接する宗介は理想の息子とも言えます。

子供ながらにポニョのことを一番に考える宗介の男らしさが所々で描かれていることから、女性人気が高いキャラクターです。