【もののけ姫】牛飼いはどんな人たち?食事が有名?名言や名シーンを紹介!

【もののけ姫】は日本の長編アニメ映画に確かな革新をもたらしてくれました、勧善懲悪に囚われない設定や、インパクト抜群なリアルな表現など、当時とても新鮮でした。

そして、その結果20世紀の日本の長編アニメ映画の興行収入の記録を塗り替えるほどの反響を呼び、スタジオジブリの作品の中でも指折りの名作へとなっています。

そんな【もののけ姫】のストーリーには数々の個性的でインパクトのある登場人物が多数登場する中、少し地味ながら確かなインパクトを残す存在「牛飼い」がいます。

今回はそんな「牛飼い」についてあらゆる情報をご紹介させていただきたいと思います。

「牛飼い」の基本情報

「牛飼い」の基本情報をご紹介していきたいと思います。

【もののけ姫】牛飼いはどんな人たち?食事が有名?名言や名シーンを紹介!

(C)スタジオジブリ

「牛飼い」の性格や見た目

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(C)スタジオジブリ

もののけ姫の作中、男衆の役割である「牛飼い」、その牛飼いの長はとても器の大きい優しい男性です。

もののけ姫のストーリーの舞台となっているタタラ場はエボシ御前が統治しているのもあってか女性がとても強いです(男に物怖じしない、尻に敷くタイプ)。

その背景には常識的な時代背景に囚われない自由な設定を望んだ制作スタッフの意図が込められています。

そんな中で、女性の意見に対しても否定するでもなく押さえつけるでもない「聞く耳」を持っている男性です。

さらには、「牛飼い」の仲間を助けてもらった恩のあるアシタカに客人として迎え入れられたというのもありますが過剰なまでに気遣いのできる一面を見せています。

見た目はぶっきらぼうで強面、常に不機嫌そうな表情をして近寄りがたい存在ですが根は優しく気遣いのできる男なんです。

特に、アシタカをいろいろ案内したというだけの縁で石火矢を受け血が滴るアシタカの命を引き止めようとし声をかけます。この時声をかけたのは門番の二人とこの「牛飼い」の長のみです。

タタラ場では男が弱い?

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(C)スタジオジブリ

タタラ場ではエボシ御前が統治する村が存在しています、その背景もあってかとても女性が力強く、活気があります。

アシタカ曰く、女性が元気なのは良い村の証拠だということです。そんな中で、「牛飼い(男衆)」は少し肩身の狭い思いをしながらも楽しく、日々仕事をし夜になれば男衆で寄り合い、酒を酌み交わしていました。

同じ牛飼いの甲六も妻のトキにどやされてしおれてしまっていたところをみるとやはり男が少し弱く肩身の狭い印象を受けますが実はそうではありません。

この村は、鉄を精製するためにどんどん山を開拓しています、そして山を傷付けるたびに山の動物たちの怒りから報復を受け続けています。

いつ何時でも見張り、村というよりはもはや城のような建物の中で住み込み迎え撃たんとする男たちが弱いわけでは決してないと思います。

サンやエボシ御前、タタラ場の女衆たちが常識的な女性像から少し外れてしまっているだけなのです。

「牛飼い」の仕事

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(C)スタジオジブリ

主に男性の職業で牛を馴らし、牛に荷物を載せて米や鉄の運搬を行う仕事です。石火矢衆のように武器を携えた純粋な戦闘員という訳ではありませんが村が攻められれば守るために戦います。

そして、運搬の為山を通らなければならないという危険な仕事で山犬に襲われてしまう事もあり死傷者が多数出てしまう勇気のいる役職です。

「牛飼い」の名シーン・名セリフ

「牛飼い」の名シーンや名セリフをご紹介していきます。

「旦那、腕が痛むんでぇ?」

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(C)スタジオジブリ

牛飼いの甲六を助け、タタラ場へ送り届けた恩で村へ客人として迎え入れられたアシタカは、昼は活気のある女衆の踏み鞴を見学し、夜は男衆と食事をしていました。

そこで、エボシ御前の功績としてナゴの守りを討伐した話を聞き、アシタカの右腕(ナゴの守がタタリ神になった際の呪い)が怒りにうずき始めます。

怒りにうずくその右腕を抑えて制するアシタカを見て「牛飼い」の長が言い放った言葉になります。

客人であるアシタカの身を案ずる気配り、アシタカのとなりにいるお爺さんの顔に米粒が付いていた時も注意していることからも普段からそういう優しさをもって接する事ができている証拠だと思います。

「旦那いけねぇ、死んじまう!」

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(C)スタジオジブリ

山犬を率いて山からやってきたサンの襲撃を受けたタタラ場の村ですが、サンとエボシ御前の一騎打ちをアシタカが制します。

成り行きとはいえ人の村にも甚大な被害をもたらした山犬を連れ出そうとするアシタカに山犬にうらみのある女性からの石火矢が腹部を直撃します。

血がしたたり落ちるほどの傷を負いながらもそのまま立ち止まることなく歩みを進め、タタラ場の門を開けようとするアシタカに「牛飼い」の長がかけた言葉になります。

山犬の襲撃を収めるためとはいえエボシ御前を傷付け、恨みのある山犬の娘サンを逃がそうとするアシタカにこの気遣いや言葉はなかなかかけられないと思います。

上記で紹介したシーンもあったためか、けが人を案ずるあたりまえの行動にもこの「牛飼い」の長の優しさがにじめ出てきているのがわかるシーンになります。

「牛飼い」のまとめ

なかなかマニアックな立ち位置にいるこの「牛飼い」ですが、それぞれがとても個性的でこういった脇役たちの存在なくしてこの【もののけ姫】という映画は成り立たないと思います。