【もののけ姫】エボシ御前の過去とは?腕はどうなった?かっこいい名セリフと名シーン

タタラ場を仕切る長と言えるエボシ御前は、どのような性格をしたどんな人なのでしょうか?

今回はエボシ御前の性格、特徴、名台詞・名シーンについてご紹介していきたいと思います。

エボシ御前の基本情報

【もののけ姫】エボシ御前の過去とは?腕はどうなった?かっこいい名セリフと名シーン

(C)スタジオジブリ

エボシ御前の仕事

タタラ場をしきる女亭主であり、基本的には鉄を汚すといって嫌われていて女人禁制であるタタラ場に売られてしまった女達を雇って、賃金を与えています。

しかし、時には生きていく為に森を荒らすこともあります。実際にエボシ御前は、山の木を削って薪を作ったり、川から得た砂鉄で石火矢を作ったりします。その上、山の犬の森を奪って猪を石火矢で撃ったことでタタリ神にまでさする呪いを与えてしまっています。

エボシ御前の性格

エボシ御前はとても物分りが良く恩義を感じることができる人物です。谷底に落ちた甲六を救ってきたとは言え、余所者であるアシタカを無下にはせずに客人として迎えいれます。

喧嘩をする甲六とトキを上手く宥めることができるなど、指導者としで優れていることが分かります。作らせた武器も女達が使うことを前提として見て、使う立場で考えます。

また、皆が避けるというエボシ御前の庭には病に侵されて伏せってしまっている病人を置き、病を恐れずに新しい包帯を巻いてあげるという優しさを持って、病人の世話をします。

エボシ御前の特徴

エボシ御前は紅い口紅の似合う美人な女性になります。髪型はとても特殊で後頭部は丸みを帯びていて、その上に後ろ髪をまとめられた髪が乗っかっています。恐らくポニーテールの様に少し高い位置でまとめられた髪を、後頭部で折り返して頭頂部で結っている髪型だと思われます。その毛先が前髪の代わりとなっていて、前髪は完全に左右に流されて頬にかかる触角となります。

服装は、黄色い扇子模様の赤地の着物を着ており、その上に藍色の羽織りをしています。下には羽織りと似たような色の袴を履いています。

エボシ御前の裏設定

「もののけ姫」の本編では明かされませんが、エボシ御前には裏設定とも言えるタタラ場に来る前の過去があります。

これは宮崎駿監督の頭の中にあり、『「もののけ姫」はこうして生まれた。』に載せられています。エボシ御前は、辛苦の過去より抜け出した女性でした。海外に売られてしまい倭寇の頭目の妻となりますが、そこで頭角を現して頭目を殺し、自由を手に入れます。この時に金品と当時に最新だった武器の石火矢を持って、故郷に帰ってきたというものになります。

そして、エボシ御前の支配から脱した強大で理想な自分の国を作ろうとしているようです。このような過去があると考えると、売られた女達をタタラ場に匿う理由も自身がそうであったことから頷けます。

エボシ御前の声優

エボシ御前の声を担当したのは、田中裕子さんになります。歌手、俳優である沢田研二さんを夫に持つ女優さんです。主にテレビドラマ、映画や舞台やCMにも出演していました。

代表作は、「天城越え」「いつか読書する日」「はじまりの日」「火火」などがあり、それらの演技が高く評価され、以下の賞を受賞しています。日本アカデミー賞では最優秀助演女優賞、新人俳優賞をとっています。

他にも1983年と2005年には毎日映画コンクールの女優主演賞とキネマ旬報賞の主演女優賞や、ブルーリボン賞、モントリオール世界映画祭においては最優秀女優賞を受賞しています。「もののけ姫」のエボシ御前以外には、2006年には「ゲド戦記」では敵であるクモの声を演じています。

エボシ御前の名台詞・名シーン

エボシ御前の名セリフと名シーンについて解説していきます。

「皆よく見とどけよ! 神殺しがいかなるものなのか」


「皆よく見とどけよ! 神殺しがいかなるものなのかシシ神は死をもつかさどる神だ! おびえておくれをとるな!」

【もののけ姫】エボシ御前の過去とは?腕はどうなった?かっこいい名セリフと名シーン

(C)スタジオジブリ

シシ神を倒す為にシシ神の首を狙って森に入っていきますが、巨大化によってディタラボッチになったシシ神に怯む男達を見て、エボシ御前が喝を入れた名台詞です。

周りがシシ神に臆する中で、1人で堂々している姿はとても勇ましいです。タタラ場で多くの人々に慕われ尊敬される理由がよく分かる場面でした。

「みんなはじめからやり直しだ。ここをいい村にしよう」

【もののけ姫】エボシ御前の過去とは?腕はどうなった?かっこいい名セリフと名シーン

(C)スタジオジブリ

片腕をモロに食いちぎられたばかりでなく、人を集めて自分の理想郷にしようとして苦労しながらも作ったタタラ場を壊滅させられてしまいます。欲をかいてシシ神を倒そうとした報いを受けてしまって、完全にボロボロと化したエボシ御前が最後に言った台詞になります。

今までのエボシ御前は森に住む主や山犬達と対立しながら森の資源を食いつくそうとしていました。しかし、蘇っていく自然の様子を見て、これからは人と森の共存できる方法を模索して、争わないで新しいタタラ場を立て直そうと考えます。

タタラ場の長、エボシ御前

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(C)スタジオジブリ

タタラ場や村全体を管理してエボシ様と人々から慕われる、自分の為ではなく人の為に動くことのできるさ優秀な指導者でした。

それ故に時には行き過ぎていると思われる行動もとることがありましたが、全ては村で生活する人々の為であったと思うと、簡単にはエボシ御前を責めることはできないですね。