「天空の城ラピュタ」といえば、ジブリ作品の中でも名言が多く、特に「バルス!」はテレビで放映されるたびにインターネット上でトレンド入りしています。
個性的なキャラクターも多く、飛行機や銃を使った戦闘もあるため女性だけではなく男性からも人気の高い作品です。
この記事では、天空の城ラピュタに登場する主人公のパズーの性格や名シーンについて紹介していきます。
明るいだけではなく正義感が強いしっかり者のパズーについて振り返っていきましょう。
パズーの基本情報
パズーの基本情報についてまとめていきます。
性別 | 男性 |
年齢 | 10代前半 |
性格 | 元気で正義感がある |
職業 | 見習い機械工 |
声優 | 田中真弓 |
パズーのそれぞれの項目について解説していきます。
パズーの見た目
ブラウンの髪色にゴーグルの付いた帽子を被っています。常に肩から下げている緑色のポシェットには見かけによらず食料や飲み物がたくさん入っており、シータも驚くほどです。
服装も白シャツにブラウンのベスト、青色のズボンでカッチリしていて尚且つ動きやすい格好をしています。ズボンには右足部分に当て布がされていることからかなりの年数愛用していることが分かります。
他の大人たちに比べて若く見えるのは、まだパズーが10代だからです。詳しい年齢は作中で明らかになっていませんが、後の設定資料集で、13歳と言われています。
シータのために身体を張ることが多く言動がかっこいいことから、ジブリ作品に登場する男性キャラクターの中でも高い人気を誇っています。
パズーの性格
パズーは明るく元気な性格をしています。また、毎朝の日課として鳩たちの世話もしていますが、シータ救出のために一時的にドーラ一家に入る際は、鳩たちの面倒が出来なくなってしまうとのことで、今までお世話していた鳩たちを逃がすという心優しい一面もあります。
それだけではなく行動力もあり、ドーラの操縦する飛行機に乗りながらも、自分が落ちそうになるギリギリのところまでシータに手を伸ばす姿も見せており、どんなことにも物おじせず果敢に立ち向かっていく姿勢に正義感も伝わってきます。
お父さんが見たというラピュタを見ることと、自作の鳥型飛行機を完成させるために、周りから何と言われようと前向きに取り組んでいます。
パズーの職業
パズーの職業は見習いの機械工です。物語の前半部分でしかその部分は描かれていませんが、厳しい親方にも負けずに日々楽しそうに働いています。
まだ10代でありながらも働いているのには理由があり、10代にして両親は他界しているからです。現在、亡くなった両親が残してくれた家に1人で住みながら、力仕事で若くても働ける機械工での仕事をしているのです。
ラピュタの騒動のあとは、一時的に仲間に入れてもらっていたドーラ一家から抜け、機械工の仕事に戻っています。
パズーとシータのその後
映画本編ではラピュタが崩壊し、シータとパズーの無事を喜ぶドーラ一家で終わっていますが、実はこの続きがあることをご存知でしょうか。映画本編の後日談として小説が発売されており、ラピュタ崩壊から半年後の世界が描かれています。
シータはゴンドアの谷、パズーはスラッグ渓谷で生活を送っています。シータとパズーは手紙での交流を続けており、ドーラ一家はまた海賊としてあちこちを飛び回っていること、前々からパズーが製作している飛行機がもうすぐ完成しそうなことなど、近況報告が書かれており、平和な生活を送っていることが分かります。
そして、気になるシータとパズーの関係ですが、後日談にも詳しく書かれていないのですが、完成した飛行機で会いにきたパズーがシータに花束を持ってくる挿絵があり、恋人もしくは結婚関係になったのではないかと受け取る側の想像次第でどんな結末も作れるのです。
パズーの声優
パズーの声優を担当したのは、現在も多くのアニメ作品で主役を演じている声優の田中真弓(たなかまゆみ)さんです。
「ドラゴンボール」や「ワンピース」など国民的アニメ作品に出演し、声優界でも重鎮として名前が挙げられる田中さんですが本業は女優です。声優としての活動は1978年からで、元々地声が低かったことから男の子役をメインに担当しています。
若手声優の中でも田中さんのことを憧れの存在として挙げている方も多く、2017年に放送された「声優総選挙」では6位にランクインし、主役脇役なんでもこなすアニメ業界にいなくてはならない存在の1人です。
パズーの名シーン
パズーの名セリフや名シーンについて解説していきます。
主人公であるパズーはもちろんほとんどのシーンで登場していますが、持ち前の明るさや行動力でなんどもピンチを乗り越えていきます。そんな勇気と優しさにあふれた名セリフを紹介していきます。
親方!そ、空から女の子が!
空からシータが降ってきたことに気付いたパズーが、親方に報告するシーンでのセリフです。パズーの初めてのセリフとも言えます。
パズーの目はとても良く、遠く離れた場所にいたのにも関わらずシータの存在に気付き、仕事をしている最中でありながらも真っ先に駆けつけ、シータのことをキャッチします。
このときの状況を後にパズーは「天使だと思った」と話しており、純粋な性格をしていることが分かります。このシータとの出会いからパズーは今までに経験のない冒険を繰り広げるのです。
僕ら2人とも親なしなんだね
シータとともに追ってから逃げているときの休憩中にお互いの生い立ちや出身がどこかなど話していたときにパズーが言ったセリフです。
パズーもシータも両親がおらずそれぞれ1人暮らしをしています。周りに頼れる大人や仲良しの動物たちがいても両親がいない孤独を2人は知っています。
そんな似たような境遇である2人がひょんなことから出会い、ともに過ごす時間が増えていくことで仲もグッと深まります。
シータ、落ち着いてよく聞くんだ。あの言葉を教えて。僕も一緒に言う
ムスカに捕らわれていたシータの救出に来たパズーが脱出するために選んだ選択肢です。このセリフのあとに2人で言う「バルス!」も名セリフではありますが、このセリフも大事なセリフです。
シータとしてはパズーを巻き込みたくないがために自分1人で解決しようとしますが、パズーは2人一緒に助かるためにはシータが言っていた滅びの魔法を使うしかないと考えます。
バスルを使うことでどんな結末になるかパズー自身も想像がついていませんが、「僕も一緒に言う」とのセリフから絶対にシータは死なせないという気持ちが伝わってきます。
まとめ
パズーは子供でありながらも両親はおらず1人で生活するという見ていて切ない境遇ですが、それを感じさせないくらい明るい性格をしています。親方やおかみさん、ポムじいさん、ドーラなど周りに家族のように接してくれる大人がいるのもパズーにとって大切な存在です。
お父さんが見たというラピュタを見たいこと、飛行機を完成させることなど、自分の目標をしっかり持っており、精神年齢も非常に高いことが分かります。
また、同年代で同じような境遇のシータに対しても優しく接し、助け合いながらもシータのことを真っ先に考えて行動をするパズーにキュンとした方も多いのではないでしょうか。