「となりのトトロ」に登場する2人姉妹のサツキとメイ。お母さんの病院の為に、お父さんと引越してきた先で不思議な出会いをします。
妹のメイはまだ4歳で幼く、物語の展開のきっかけになるようなお転婆な子です。それに対してお姉さんのサツキは一体、どんな子なのでしょうか。
今回はサツキのプロフィールから名台詞まで紹介していきたいと思います。
サツキの基本情報
名前 | 草壁サツキ |
性別 | 女の子 |
年齢 | 12歳 |
声優 | 日高のり子 |
サツキの家族
サツキは草壁家の長女で、12歳の小学校6年生の一般的な女の子です。ショートヘアが特徴で、とても明るく活発的です。
4歳の妹のメイとお父さんと引越してきた大きな家に住んでおり、病気で入院しているお母さんを含めた4人家族です。
一家の大黒柱であるお父さんは、非常勤講師ですが大学で考古学を教えています。名前は草壁タツオとなっています。朝寝坊をしてしまうといった少し頼りのないところがあります。トトロと会ったことはないのですが、トトロと会ったという娘達を否定しません。
お母さんは草壁靖子という名前で、七国山病院に入院していますが、具体的な病名は不明です。見舞いに来たサツキやメイの髪を梳かしたり、結ったりしてくれます。また、家で家事やメイの面倒を見てくれるサツキを褒めてくれる良いお母さんとして描かれます。
サツキとメイ
姉妹の名前の由来がサツキは昔の暦の「皐月」から、メイは英語の「May」からと2人とも5月が由来になっています。しかし、誕生日はどちらも公開されていません。
「となりのトトロ」は、2人の姉妹を視点に物語が進行しますが、元々は姉妹の設定ではなく主人公は女の子1人だけの予定でした。
ところが、宮崎駿監督は途中で主人公を姉妹にすることを思いついて悩みました。その時、同時上映の決まっていた「火垂るの墓」の尺が30分伸びた90分になることが決まり、トトロも尺を伸ばすことになりました。
そこで姉妹の設定を使い、物語を膨らまそうとしました。そうして生まれたのがメイなのです。
サツキの性格
サツキは小学生でありながらメイの面倒を見たり家事をしたりと、真面目で頼もしいしっかり者です。
お母さん不在の草壁家では、サツキは欠かせない存在です。仕事の忙しいお父さんに代わって、サツキが朝ご飯やお弁当の支度や洗濯や掃除をします。
トトロやネコバスに初めて出会った時には、一切物怖じしませんでした。
しかし、母の容態悪化の電報を受けた時や迷子になったメイを探している時には泣き出してしまうという、年齢相応の繊細さも持ち合わせています。
サツキのクラスメイト
引越してきたばかりのサツキでしたが、転校してからすぐに友達ができています。
朝の登校する前に、家まで来てサツキを呼びに来てくれるミッちゃんです。教室では隣の席にいます。
また、家のことを悪く言ってしまった為に当初はサツキと険悪だった、カンタという男の子がいます。
しかし、サツキに親切にしてくれたことから和解し、その後もサツキとメイを助けてくれるようになります。サツキの素直で優しい一面を理解してくれたのではないでしょうか。
サツキの声優
サツキの声を担当したのは日高のり子さんです。「タッチ」の浅倉南や「らんま1/2」の天童あかねが代表作です。
他には「ふじきの海のナディア」のジャンのような少年や「名探偵コナン」の世良真純のような男の子っぽい女の子も演じています。
可愛らしいヒロインから少年まで演じ、意外なことにPanasonic製のETC車載機の音声も担当しています。今もなお様々なお仕事をされている方です。
サツキの名台詞・名シーン
「となりのトトロ」と言えば数々の名シーンがありますが、今回はサツキの関わる名台詞や名シーンをとり挙げていきます。
「メイのバカっ!!!もう知らない!!」
お母さんの容態が悪化し、一時帰宅ができなくなりましたが、それでもメイはお母さんに会いに行くと言って聞きません。サツキも同じ気持ちはありましたが、あまりに聞き分けのないメイについ言ってしまった、そんな名台詞です。
どんな時でも最後までメイの面倒を見る優しいお姉さんのサツキも、たまには怒ってしまう珍しい1シーンになります。
「夢だけど、夢じゃなかった!!」
トトロに貰った木の実を庭に植えますが、待てども待てども芽は出ません。ある夜にトトロ達が庭にやって来て不思議な踊りをすると木の実はあっという間に大樹になります。
また、サツキとメイはコマに乗ったトトロと共に空を飛ぶといった奇妙な体験をします。この空を飛ぶシーンも、「となりのトトロ」屈指の名シーンです。
次の日、庭に大樹はなく、代わりにずっと待ち望んでいた小さな芽が出ていました。
大樹が生えたことや空を飛んだことは夢だったかもしれませんが、芽が生えたことだけは本当だったと心から喜んだシーンでした。
しっかり者のお姉ちゃん
転校した学校ではすぐに友達を作り、メイの面倒を見て家事をこなしながらも明るく元気に過ごすサツキでも、時にはメイに怒ってしまったり不安になって泣き出してしまうことがあります。
それでも、やはり最後にはメイを見捨てることはしません。ちゃんとメイを探しに行くことのできる、しっかり者のお姉ちゃんでした。