大きな体にモヒカン姿と独特なヒゲが特徴のバッカニア。
アメストリス軍の軍人でブリッグズ要塞に配属されており、階級は大尉です。
ブリッグズ要塞を統括するオリヴィエ・ミラ・アームストロングの側近であり、彼女の右腕として作中で活躍します。
また右腕がオートメイルとなっており、寒冷地仕様に改造された戦闘用機械鎧「クロコダイル」と「マッド・ベアG」などを武装しています。
作中では豪快な性格ですが、仲間と認める人物には情が厚いこともあり、ブリッグズ要塞では絶大な信頼を得ています。
名前の由来はジェット艦上攻撃機の「バッカニア」から来ているそうです。
この記事ではバッカニアの作中での活躍と名シーン、名言について解説していきます。
バッカニアの基本情報
性別 | 男 |
年齢 | 不明 |
階級 | 大尉 |
見た目 | 巨体にモヒカン、右腕にオートメイル |
性格 | 豪気・忠誠心が高い |
初登場 | 16巻 |
声優 | 大友龍三郎 |
階級
バッカニアの階級は大尉となっており、軍法会議所勤務のフォッカーと同じ階級です。
見た目
バッカニアの見た目は大きな体です。
作中で初めてエドワード・エルリックの前に現れたときも、その大きな体からクマと勘違いしています。
髪型は頭頂部だけ残した所謂モヒカン姿で襟足だけ長く伸ばし三編みにするという奇抜な髪型をしています。
三編みの先にリボンを付けているのが謎のチャームポイントですね。
長く伸ばした口髭も彼の特徴のひとつです。
性格
バッカニアの性格は豪快そのもので「細かいことは気にするな」精神が顕著に表れています。
しかし一度仲間だと認めると情が厚い性格で、作中ではエドワード・エルリックがブリッグズ要塞の兵隊を助けたことを目撃し、エドワード・エルリックを信頼し仲間だと認識しました。
武器
バッカニアの武器は右手に装着されている機械鎧(オートメイル)です。
チェーンソーの組み込まれた「クロコダイル」と爪先が硬質のダイヤモンド素材で出来た「マッド・ベアG」という2つのオートメイルを使い分けています。
ブリッグズ要塞は極北に位置し、冬は極寒の地に変わるためオートメイルも寒冷地仕様にしなければなりません。
ジェラルミン炭素繊維とニッケル銅などを組み合わせた「クロコダイル」「マッド・ベアG」は極寒の地、ブリッグズでも不自由なく使用できる特注品のオートメイルなのです。
声優
バッカニアの声優は大友龍三郎さんです。
「ワンピース」のクロコダイル役でも有名ですね。
バッカニアの名シーン・名台詞
名シーン①:ブリッグズの峰よりすこし高い所へ先に・・・行ってるぞ・・・
バッカニアの最期の名シーン。
「鋼の錬金術師」屈指の名言の一つでもあります。
大総統のキング・ブラッドレイとの戦いで惜しくも戦死する間際の一言です。
笑顔で敬礼するその姿は、最期の最期まで軍人であり続けた男の生き様を映していますね。
名シーン②:じいさん、地獄への道行き付き合ってやるぜ
同じくキング・ブラッドレイとの戦闘シーンより。
キング・ブラッドレイはどこからの攻撃も最強の眼によって察知できますが、フーの背後から、フーの体ごと貫く剣には察知できず、バッカニアはキング・ブラッドレイに致命傷を与えることが出来ました。
最後の力を振り絞り、キング・ブラッドレイの盲点を突いたこの攻撃がなければ、キング・ブラッドレイは生き延びてしまったかもしれません。
名シーン③:奴が笑って逝ったのなら、我らが泣く訳にはいかん。進もう
バッカニアの死をオリヴィエ・ミラ・アームストロングが知ったときのシーン。
彼は最期に敬礼をし、笑って亡くなりました。そのことで残された者たちに勇気を与え、前に進む力を与えました。
オリヴィエ・ミラ・アームストロングの右腕としてブリッグズ要塞を支えてきた忠誠心に感服する名シーンです。
名シーン④頬を染めるバッカニア
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」よりバッカニアの頬が染まる名【迷】シーンです。
中央司令部を占拠する場面で戦闘要員ではない女性職員に逃げるようにとバッカニアは促すと、女性職員は感謝の言葉を述べ避難しますが、その後にバッカニアの頬が少し赤く染まっています。
若い女性職員の感謝の言葉が嬉しかったのか、これまでに見たことがない珍しい表情ですね。
ちなみにバッカニアは独身だそうで、良い女性が見つかるといいんですけどね。
最期まで忠誠心を忘れなかったバッカニア大尉
バッカニアはアメストリス軍ブリッグズ要塞の軍人であり、最期まで忠誠心を捨てなかった偉大な男でした。
彼のラストシーンに感動した読者も多いと思われます。
オリヴィエ・ミラ・アームストロングを筆頭としたブリッグズ要塞の兵隊たちからも絶大な信頼を得ている理由も分かりますね。
階級が大尉なのが少々疑問点で、バッカニアの戦闘能力ならもっと高い階級でも良かったのではないかとも思われます。
バッカニアは死後もブリッグズ峰より少し高いところで皆を見ていることでしょう。