鋼の錬金術師に登場するエンヴィーは”嫉妬”のホムンクルスで見た目は華奢ではありますが、楽観的で残忍な性格をし、大きな怪物になったり、賢者の石1個のみになると、小さい寄生虫のような姿になります。
作中ではいろんな人に化けてイシュヴァール人、エルリック兄弟、マスタング達などを翻弄していく人物です。
ここでは作中のエンヴィーの活躍や名言、名シーンを説明していきます。
エンヴィーの基本情報
名前 | エンヴィー |
生まれた順番 | 4番目 |
七つの大罪 | 嫉妬 |
性別 | ? |
初登場 | 原作2巻 |
声優 | 高山みなみ |
実写版 | 本郷奏多 |
いつも飄々とし軽い感じのノリではありますが、何かに化けて人々を翻弄していきます。
イシュヴァールとの戦いが過激になったきっかけを作ったり、コーネルに化けて民衆を煽ったり、時には暗殺を行うなど残忍な行為を行います。
また人間をクズだったり、下等だと見下してはいますが、人間の姿を解いたエンヴィーは醜い化物になります。
最期は見下していた人間のエドワードに心を見抜かれ、自ら命をたってしまいます。
エンヴィーの見た目や性格
服装はお腹と肩、腕や足が露出した変わった服装をしています。
頭はバンダナのような物をつけ髪の毛は長く、上半身は筋肉質だが下半身はすらっとしています。
中性的で性別不明で、自分のことをエンヴィーと名前で呼びます。
性格はホムンクルスの中では残酷、残忍でいつも飄々とし、軽い口調で人を見下し、挑発したりします。
また神経を逆立てるようなことを言ったり、怒らせるようなことを言って人を翻弄させたりするなど、よく口が回る、饒舌な人物です。
人間のことを下に見ていて、人間に出し抜かれたりすると怒り冷静さを失います。
基本的には人間の格好をしていますが、変身をよくし、足場が深く沈むことから重量はとても重いです。
実際中身は大きな怪物で、あちこちから人間の顔が出ています。
また賢者の石が1つだけになるとエンヴィー本体のみになりますが、その姿は爬虫類のような姿になります。
この姿になると力がないため、実際メイ・チャンを騙し抜くなど、上手いことを言って騙し騙しやっていきます。
とにかく口が上手いです。
エンヴィーの正体
いつもは見た目を気にして若者の姿でいるエンヴィーですが、正体は賢者の石となった人間達がそのまま体から現れる怪物の姿です。
その姿は醜く、足も何本も生え、体の表面から見える人々は魂がそこにあるため死にたい、殺してと言い続けています。
グラトニーのお腹に吸収された時、エンヴィーの賢者の石を使ってエドワード達はお腹から脱出することになります。
また賢者の石が残りエンヴィーの物だけになった時、爬虫類のような、哺乳類のような胚の形となります。
力はないものの、賢者の石を見つけたらそれらを吸収してまた大きくなることが可能です。
よく喋り、よく化ける
エンヴィーは本当によく喋ります。
喋ることで秘密をばらしそうになったりして、注意を受けることもしばしば。
また喋りすぎて、逆に火に油を注ぐような状況を作ってしまいます。
また誰かを追ったり、逃げる時、作戦を実行する時など人や動物に化けます。
通常の男の子のような姿も化けている姿ですが、何かに変身することで物語を進め、人々を翻弄していきます。
イシュヴァールの戦いの火種を作る
イシュヴァールの戦いが激化した火種を作ったのが、なんとエンヴィーでした。
アメストリスとイシュヴァール部族との衝突はあるものの、まだそれほど激しくはなかったのですが、エンヴィーがアメストリスの軍人に化け、イシュヴァールの子供を撃ち殺したことをきっかけにイシュヴァール殲滅戦へと事が運んでいきます。
明かされるヒューズ殺しの真相と犯人
エンヴィーは約束の日につながるアメストリスの秘密を知ってしまったヒューズを殺害しに行きます。
最初はマリア・ロスの姿で銃口を向けるも、ヒューズがマリア・ロスの顔にホクロがないことでマリア・ロスではないことに気づき、武器に手を取ります。
しかしヒューズが武器を振りかざそうとした瞬間、エンヴィーはヒューズの奥さんの姿に化けていたのです。
これにより、ヒューズは何もできず殺害されてしまいます。
エンヴィーはイシュヴァールの時などもですが、人の弱みを見つけるのが上手いです。
マスタングとの因縁
エンヴィーがヒューズを殺害した犯人だと分かり、マスタングは怒りに飲み込まれ、エンヴィーの賢者の石がなくなるまで燃やし続けます。
舌や目などピンポイントで攻撃し、反撃させないように集中砲火します。
しかしエンヴィーはその場から逃げて態勢を整えようと、ホークアイの前ではマスタング、マスタングの前ではヒューズに化けるなどして撹乱していきます。
しかし、怒りで我を忘れエンヴィーに対して憎しみしかないマスタングをホークアイやエドワード、傷の男によって止められ正気に戻ります。
エンヴィーの最期
マスタングに追い詰められたエンヴィーは傷の男とマスタング、ホークアイに挑発的な言葉を言い、お互いが争うように仕向けますが、誰一人として戦いません。
そして賢者の石が残り1つとなった際、エドワードにエンヴィーの本質的なことを言われ、自ら賢者の石を取り出し、涙を流しながら自害します。
エンヴィーの声優は高山みなみさん、実写版は本郷奏多さん
エンヴィーの声を担当している高山みなみさんは名探偵コナンの江戸川コナン役で有名で、他にも魔女の宅急便のキキ役、ゲゲゲの鬼太郎の鬼太郎役など多くの人気作品で活躍されています。
また実写版では若手人気俳優の本郷奏多さんがエンヴィーを演じられています。
エンヴィーの名言・名シーン
ここではエンヴィーの作中での名言、名シーンを紹介していきます。
名言①:「ニンゲンふぜいが見下してんじゃね!!」
いつも人間を騙す側にいて、人間達が憎しみや怒りで戦い始める姿を嬉々として見ることが好きです。
そんな人間のことを見下しゴミ虫や虫けらと言い貶しますが、自分が人間から見下されることを1番嫌います。
一回キレると怒りで感情的になり、攻撃し始めます。
名言②:「人側に嫉妬してるんだ」
マスタングにより賢者の石が残り1つになり、醜く力のない存在となったエンヴィーはエドワードに捕まります。
そこでエドワードはエンヴィーは人間を嫌いながらも、1番人間を羨み、嫉妬しているとエンヴィーの本質部分を言います。
エンヴィーは誰にも理解されなかったことを、1番嫌いな人間に理解されたことに屈辱と言い、自ら石を破壊し死んでしまいます。
いつもは”エドワード”のことを鋼のおチビさんと言うも、この時だけ”エドワード・エルリック“と呼びます。
またマスタングはエンヴィーが自害するのを見て”卑怯”と言うのでした。
エンヴィーは人間を見下し、人間を翻弄し、人間に嫉妬する
エンヴィーは人間を見下している分、人間の弱い部分を見つけ、そこを挑発したり自分自身できっかけを作り争いをさせます。
ひょうきんで相手を騙し、饒舌が災いして相手の神経を逆立てるなど恨みを買う部分も多いですが、飄々とした姿や子供っぽい姿、エドワードとのチビという言葉のやりとりを見ると完全に憎むことはできません。
人を貶すも、愛されるキャラクターです。