鋼の錬金術師に登場するフーはシン国第十二皇子のリンに仕える護衛であり、ランファンの祖父でもあります。
義理堅く、錬金術も使わずも強い戦闘能力を持つお爺さんキャラです。
この記事ではフーの活躍と名言と名シーンについて解説していきます。
フーの基本情報
| 名前 | フー |
| 年齢 | ？ |
| 家族 | ランファン(孫娘) |
| 初登場 | 原作8巻 |
| 声優 | 堀勝之祐 |
フーは東の国シン国のヤオ家に代々仕え、今は第十二皇子リン・ヤオに仕える護衛兼お目付け役です。
孫娘のランファンと共にリンを護衛しており、基本的にはランファンに対しても護衛役として対等に接しますが、時折”孫娘”として孫を想う場面も出てきて人情味がある人物です。
武器は薄刃刀や手榴弾、閃光弾、煙幕等使いますが、優れた体術も持ち合わせておりいます。錬金術を使わない人物の中ではとても強い人物の中の1人になります。
フーの見た目や性格
基本的には普段、仮面をつけてリンを護衛しています。服装は忍者の様な黒色の服を着用しています。
年をとっていて白髭を伸ばしてますが、目つきは鋭く、また動きは俊敏で衰えが見えません。
性格は真面目で理知的、頭の回転も速く、優秀なお目付け役ですが、リンがよく姿を消すのでリンには手を焼いているようです。仕事はしっかり実行するのでリンからも絶大な信頼を得ています。またランファンの腕を治療してくれた医師のノックスにも手を合わせ感謝するという義理堅く、律儀なところもあります。
優秀な護衛として「約束の日」にキング・ブラッドレイとの戦いで命を落としてしまいますが、最後まで自分の使命を全うし、リンの未来を想う素晴らしい人物です。
リンとフー
代々ヤオ家に仕えており、次期皇子候補としてのリンの護衛とお目付け役として基本的には常に見守っていますが、リンは姿を消すのがうまくよく見失ってしまいます。しかし、リンの気配を探してすぐ見つけて影から見守ります。
優秀な護衛、そしてずっと一緒にいたということもありリンとフーの信頼関係はとても強いものです。
「約束の日」でブラッドレイとの戦いで命を落とした際、リンはフーに対し自分の持つ賢者の石を使おうとします。
今回アメストリスに来た目的だったものをフーに使おうとした場面からも、リンにとってフーはとても大切な人物だったということがわかります。
孫娘ランファンとの関係
孫娘ランファンと共にリンに仕え、ランファンにとってはフーは師匠のような関係でもあります。
いつもは護衛としてリンの側にいるので、ランファンへの言動も全て護衛に関することになります。
なのでランファンがキング・ブラッドレイに腕を切られた時、最初は同じ護衛をする者として、リンを守るという任務を全うできず、腕までとられたランファンにビンタし叱責します。
しかしその後切られた腕を想い”祖父”の顔になり、腕を失くした孫娘を思いやります。
そしてキング・ブラッドレイと対面した時はランファンの腕のことを思い出し、戦いに挑むという孫想いの一面も持ち合わせています。
フーの最期
「約束の日」、フーはキング・ブラッドレイと戦い、ブラッドレイの圧倒的な強さに太刀打ちできず、お腹に爆弾を巻きつけブラッドレイに立ち向かっていき、自爆を試みますが、ブラッドレイが火元と共にフーのお腹を切ります。
しかし、その背後からバッカニア大尉がフーごと後ろからブラッドレイを刺し、ブラッドレイに致命傷を与えます。
ブラッドレイに切られた時は無念と絶望を感じ、このまま生き絶えるのかと思われた時、バッカニアも最後の力を振り絞りフーの気持ちと共にブラッドレイに一撃をくらわせます。
フーはバッカニアに感謝し亡くなってしまい、作中ではとても涙を流す場面になります。
フーの声優さんは堀勝之祐さん
フーの声を担当した堀勝之祐さんはパプリカの島寅太郎やめぞん一刻の三越善次郎などのアニメ作品のみならず、NHKやバラエティ、洋画の吹き替え等幅広く活動されているベテランさんです。
フーの名シーン・名言
フーの名シーンや名言についてまとめます。
名シーン①:「今からあまり水分を浪費するナ」
ヒューズを殺害した容疑で濡れ衣を着せられたロス少尉をシン国への亡命に手助けする場面です。マスタングから依頼され砂漠を越える中、フーなりに彼女を励まそうとしているこの言葉がフーらしいです。
またマスタングからロス少尉を任せるという部分からもフーが信頼に足る男だということもわかります。
名シーン②:「若、王になりなされよ。この老いぼれは、ここで永遠のいとま…頂戴いたす！！！」
ブラッドレイの強さに対抗できず、しかしなんとかここでこの男を倒そうとしブラッドレイと共に死のうと決心した時の場面です。
王となったリンを見ることができないと悔いを残しながらも立ち向かって行くときの名シーンですね。
フーの命を持ってでもリンに対する忠誠心が感じられる感動的なところでもあります。
そして全ての戦いが終わった後、リン、ランファン、メイと共にシン国へ遺体が持っていかれることになります。
長きに渡りヤオ家に仕えて来たフーの遺体が故郷に埋められるということで、うるっと来る場面にもなります。
フーはリンに忠誠を尽くした素晴らしい男
フーはリンと共に登場してから最期の「約束の日」までリン、そしてエルリック兄弟、マスタング達等、幅広く主要人物達と関わり、またキーパーソンになる人物でもあります。
リンの護衛という顔と、ランファンに見せる祖父としての顔。
とても魅力的な人物であって、また最期の戦いもとても感動的で涙を流した人は多いのではないのでしょうか？
