鋼の錬金術師に登場するマース・ヒューズは、登場期間こそ短いものの作中屈指の人気キャラクターです。
グレイシアとエリシアという妻子がおり、軍でもかなりの惚気家として認知されています。
この記事ではマース・ヒューズの作中での活躍と名シーン、名言について解説していきます。
マース・ヒューズの基本情報
フルネーム | マース・ヒューズ |
年齢 | 29 |
階級 | 大尉(イシュヴァール殲滅戦時)⇛少佐⇛中佐(本編)⇛准将(特進後) |
親友 | ロイ・マスタング |
家族 | グレイシア・ヒューズ・・・妻 エリシア・ヒューズ・・・娘 |
初登場 | 原作2巻 |
声優 | 藤原啓治 |
マース・ヒューズは鋼の錬金術師に登場する軍人で、初登場時の階級は中佐です。
軍の回線を用いて業務中に親友であるロイ・マスタングに家族ののろけ話をするなどかなりの愛妻家で子煩悩でありながら、作中では最も早く黒幕の陰謀に気づくなどの頭のキレも持ち合わせる、ダンディーな男性となっています。
武器はナイフを使用し、イシュヴァール戦を生き残った生粋の軍人です。
ヒューズの見た目や性格
ヒューズはメガネと顎にはやした髭が特徴で、作中では20代であるものの、その落ち着き具合からも30代半ばだと思っていた読者も多いのではないでしょうか。
性格は子煩悩な一面を見せるなど非常に情に厚く、主人公であるエドワード・エルリックに対しても何かと面倒を見ようとしたり、初対面であるウィンリィを自宅に招待するなど、かなり面倒見の良い人物です。
その一方で全27巻の本作において4巻時点で黒幕の狙っていた国土錬成陣の存在や企みに気づくなど作中屈指の頭の良さを誇るなどの一面を見せます。
しかし、その企みに気づいてしまったがゆえにラストやエンヴィーなどのホムンクルスを差し向けられ、29歳という若さで作中を退場してしまいます。
親友はロイ・マスタング
ヒューズ中佐の親友といえば、言うまでもなくロイ・マスタング大佐です。
階級的にはヒューズの方が下ですが、2人が士官学校時代の同級生ということもあり、「ロイ」「ヒューズ」と名前で呼び合う関係です。(ヒューズはファーストネームですが。)
作中でも、ヒューズの殉職はマスタングの中に大きな影を落とし、マスタングはエンヴィーとの再戦時には自分を失うほどの復讐の鬼と化してしまうほどでした。
妻子にグレイシア、エリシアを持つ
妻にグレイシア・ヒューズをもち、娘にエリシア・ヒューズをもちます。
エリシアはイシュヴァール殲滅戦の直前に誕生し、作中では「もう少しで娘が3歳になる」とヒューズが発言するなど、非常に愛されて育っていました。
ヒューズの没後もグレイシア、エリシアは作中に幾度か登場し、エルリック兄弟に対してアドバイスをする場面も見受けられます。
ヒューズの最期
エドから賢者の石の錬成陣の話を聞いていたヒューズは、お父様たちホムンクルスの目的に作中で最も速くたどり着くことになります。
その情報を伝えようとした矢先にホムンクルスであるラストに襲撃され、ナイフを用いて重傷を追いながらも撃退します。
この中で軍とホムンクルスの結びつき(グル)に気づき、一般回線を親友であるマスタングに真実を伝えようとした矢先に、マリア・ロスに変身したエンヴィーに襲撃されます。
エンヴィーは最終的に妻であるグレイシアに変身し、ヒューズはエンヴィーだとわかっていながらも撃つことが出来ず殉職してしまいます。
彼の死は最愛の妻と子どもにとってのみならず、作中の登場人物ほとんどに大きな影響を与えることとなります。
旧アニメでの活躍
ヒューズは2003年版の旧アニメでも同じく登場しています。
基本的な登場から死亡までの流れは同一なものの、作中での設定が一部異なるため、口封じされた理由が若干異なる。(大総統秘書官の正体に気づいた。)
また、2003年版のアニメでは原作を引き伸ばしていたため、アニメ25話まで登場しており、その死はより衝撃的に映ることになりました。
ヒューズの声優は藤原啓治さん
ヒューズの声優は、クレヨンしんちゃんのひろしなどで有名な藤原啓治さんが担当されています。
ダンディーな声とヒューズは非常にあっており、かなりのはまり役と言えるでしょう。
ヒューズの名シーン・名言
ヒューズの作中での名シーンや名言についてまとめます。
名シーン①:「奇遇だな、俺も仕事中だ」
親友であるマスタングに対して電話をかけているヒューズですが、この回線は軍用回線となっています。
一見何気ないシーンに見えますが、仕事中に娘が3歳になったことを報告するなど、ヒューズの良い意味での不真面目さや、マスタングとの友情、妻子に対する愛情などを表現している名シーンです。
基本的にはボケ役にまわることの多いマスタングですが、ヒューズに対してはツッコミ役にまわることが多いなど、2人の良好な関係が伺えます。
名シーン②:「いいや、雨だよ」
ヒューズの殉職後、お葬式でのマスタング大佐の発言です。
作中でマスタング大佐が唯一涙を流したシーンで、それほどまでにヒューズの大佐の中での役割は大きかったことを示唆しています。
マスタングの階級が大佐であるのに対して、ヒューズが殉職による二階級特進によって准将となり、マスタングよりも上の階級になっており、それに対する恨み言を言っているシーンも合わせて涙を誘います。
ヒューズは短い登場ながらも作中屈指の人気キャラ
マース・ヒューズは作中では2巻から4巻からという短い期間でありながら、作中屈指での人気キャラクターです。
ただの子煩悩なオジサン風でありながら、作中では最も速く真実にたどり着く昼行灯振りと、それでいて奥さん(の姿をしたエンヴィー)を撃てないという人情家な側面があり、非常に魅力的なキャラです。
イシュヴァールの回想編などでも登場するなど、作者からも愛されている存在ですね。