鋼の錬金術師に登場するグリードは”強欲”のホムンクルスで、お父様の元から離れ単独で行動していました。
途中ブラッドレイに捕まり、一回賢者の石のみになりますか、ヤオ・リンの体の中に入り、リンの意識の中で過ごすことになります。
ここではグリードの活躍や名言、名シーンを紹介していきます。
グリードの基本情報
名前 | グリード |
生まれた順番 | 3番目 |
七つの大罪 | 強欲 |
武器/能力 | 炭素硬化 |
同化した人物 | ヤオ・リン |
初登場 | 原作6巻 |
声優 | 中村悠一 |
お父様から3番目に生まれ、欲が満たされないということで100年以上前お父様の元から離れ、アメストリス南部でキメラ達と一緒に酒場デビルズネストの下にアジトを構えていました。
しかしイズミ・カーティスの元に訪れていたエルリック兄弟との闘争やブラッドレイによる討伐でデビルズネストにいた仲間達は殺され、自身は捕まりリン・ヤオの中で共存します。
それ以降はリンと共に行動し、時にエルリック兄弟達と一緒にいるなどして約束の日を迎えます。
最期は自身が本当に欲しかった物を見つけ、炭素硬化を1番ぼろぼろの炭にしてお父様に噛み砕かれて死んでしまいます。
グリードの見た目と性格
デビルズネストにいた時は黒髪短髪で、サングラスを着用し、右手の甲にホムンクルスの紋章があります。
性格は強欲をそのままで、金も女も名誉も何もかも全て欲しいと考え、エルリック兄弟に接触したのは”永遠の命”を得るため、約束の日にお父様に接触したのは、お父様の欲する’神”を得るためでした。
ただ強欲ながらも女は殴らない、嘘つかないなどの心情を持ち合わせており、また仲間も全て自分のものということで、仲間想いな面もあり、デビルズネストの人たちからは信頼されていたようです。
また自分の欲には忠実すぎて、お父様に対しては何かと反抗期的な部分がありました。
最強の盾
ホムンクルスとしての能力で、体内皮膚の炭素を硬化することで1番硬いダイアモンド並にすることで”最強の盾”となり、その硬さで攻撃してきます。
ただ硬化と再生は一気にできません。
また硬化とは反対に脆くすることもでき、この能力のおかげで約束の日にエドワードがお父様を攻撃することができるようになった勝因にもなります。
デビルズネストのグリードからリンへ
デビルズネストにいた人たちは、グリードを尊敬し敬う人や、負傷した元アメストリスの軍人達で軍により人体実験でキメラに強制的にされた人達の集まりでした。
グリードはその酒場デビルズネストで元締めのような役割をし、イズミ・カーティスの元に訪れたエルリック兄弟はグリードらデビルズネストに”真の不老不死”の手がかりとして捕らえます。
この時、エドワードと交戦するもダブリスに来ていたブラッドレイら軍に急襲を受けデビルズネストにいた人たちは皆殺されて壊滅してしまいます。
そしてブラッドレイに捕縛されたグリードは、お父様の一部になってしまいます。
またお父様と交戦したリンをただ殺すのではなく、体を活用できればとグリードの核、賢者の石をリンの体に注入するのでした。
グリード+リン=グリリンの誕生
リンの体に注入されたグリードはリンの不老不死を求める強欲さと意気投合し、リンの精神に入り込みます。
それ以降基本的にはグリードとして現れ、グリードの時はホムンクルスの能力をそのまま使えるので炭素硬化も再生能力も使うことができます。
ただ意識下ではリンもいるので、意識の中でどっちが出て行くかとか、お互いの考えなど話し合ったりします。
なので時にはリンに戻るなど、1つの体で2つの精神を共にすることになり、エドワードはこのリンをグリードと合わせて最初グリリンと呼ぶことにしました。
しかし、普通にグリードの時はグリード、リンの時はリンと呼びます。
思い出す”前の”グリードの記憶
デビルズネスト壊滅後、生きていた1人のキメラは容姿は違うもリンがグリードだと気づきます。
しかし、グリードはデビルズネストにいた頃の記憶がなく当時仲間だった合成獣人間を殺してしまいます。
その時、何かの記憶がフラッシュバックされます。
フラッシュバックで思い出してくる記憶に戸惑う中、意識下にいたリンに、”仲間に手をかけるとはどういう了見だ”と言われ、覚えてない存在を仲間と言われ、また過去のグリードとは関係ないと否定し続けます。
しかし、過去を否定し続けるリンがグリードに怒り、”強欲なのに過去をも受け入れることができないなんて聞いて呆れる”など言われることで、前のグリードの時の記憶の1部が蘇って来ます。
その時、自分には思い当たる節がない思い出が頭の中に出てきて困惑してしまい、その中にはブラッドレイが襲撃して来た場面も思い出してきます。
グリードはブラッドレイの家を襲撃し、このことをきっかけに袂を別れ、再度お父様達とは別行動をするようになるのでした。
味方になると心強い存在
グリードはリンの願いや要求も聞き入れながら、自身の目的達成も視野に入れながら行動します。
なのでグリードの精神ではありつつもランファンやフーを助けたりしてくれます。
またリンの力となり、攻撃されそうになった時はグリードになって体を硬化したり、約束の日には最前線に立って銃撃や砲撃などあらゆる攻撃を跳ね除けていきます。
ブラッドレイに窮地に追い込まれていたブリッグズ兵の前に私事と言いつつも助太刀をしてくれるなど、全てをやってくれる訳ではないですが、結構聞き入れてくれる存在です。
グリードの最期
約束の日、お父様の”神”を横取りしようと現れたグリードでしたが、魂の消耗によりお父様に吸収されてしまいます。
この時リンは何とかグリードが吸収されまいと抵抗しますが、このままだと一緒に吸収されると考え、油断させてリンと切り離します。
お父様の中に入ったグリードは、”遅めの反抗期”として自身の炭素能力で”1番脆いボロ炭”にしてお父様の体をぼろぼろにして行きますが、噛み砕かれてしまうのでした。
グリードの声優は中村悠一さん
グリードの声を担当した中村悠一さんは、おそ松さんの松野カラ松役や、甘々と稲妻の犬塚公平役など多くの人気アニメ作品で活躍されています。
グリードの名言・名シーン
ここでは作中のグリードの名言、名シーンについて解説していきます。
名言①:「『ありえない』なんて事はありえない」
デビルズネストに捕まったアルフォンスは、合成獣人間の存在を初めて知り、最初受け入れることができませんでした。
しかし自身も魂のみの人間ということを指摘され、世間一般で表にあることが全てではないというグリードの言葉で彼らの存在を認めることになります。
名言②:「だから俺は俺の所有物を見捨てねぇ!!」
強欲のグリードは全てを手に入れたいと思い、手に入れた物は自分の物だから、それが人だろうが見捨てないと言います。
デビルズネストで共に過ごした人達も所有物として言われますが、自分が手に入れた物は守ってくれます。
欲深いのはいけないと思いつつも、こういう部分を見ると、グリードはいい奴だと思ってしまいます。
名言③:「ああ、そうだ… 俺が欲しかったのは… こいつらみたいな仲間だったんだ」
グリードはデビルズネストにいた人たちを殺されたことに執着し、また忘れてしまってはいたとはいえ、当時の仲間を殺してしまうなど、自身も知らず知らず1番欲していたのは”仲間”でした。
物語を通して、この仲間という言葉が彼の中に響くも認めることはしませんでした。
しかし、最後の最後にリンに認めてしまえとい言われ、自分が本当に求めていたことは仲間だったと呟きます。
グリードは全てを手に入れたい強欲の男
序盤から強欲の名の元に行動しているグリードでしたが、リンと一緒にいることで本当に欲しかった物に気付くことができます。
しかしそれまでのグリードは敵ながらも、リン同様全て受け入れるという欲で仲間想いだったり、人情味がある部分を見せるなどして、とても好感度の高いキャラクターでした。