グラマン中将はマスタング大佐が東方司令部にいた際の上司でもあり、東方司令部司令官という肩書も持ちます。年齢的には退役間近に思われますが、隙あらば、キング・ブラッドレイから大総統の地位を奪取しようとするかなりの野心家でもあります。
こちらの記事では、鋼の錬金術師の中でも変わり者で経験豊富な野心家グラマン中将について基本情報を踏まえつつ、彼の活躍や名言・名シーンご紹介したいと思います。
グラマン中将の基本情報
本名 | グラマン |
年齢 | 不明 |
階級 | 中将→大総統(約束の日以後) |
声優 | 塚田正昭 (2003年版)/ 納谷六郎(FA版) |
見た目 | 白髭、眼鏡、老人 |
性格 | スケベ、野心家 |
特技 | 女装 |
階級
グラマンの階級は中将ですが、「約束の日」以後は大総統の地位についています。マスタング大佐がイシュヴァールの復興の為、東部に赴任したことが大きいようです。
作中の最後でもマスタングはドクターマルコーが「目の回復」の条件としてイシュヴァールの復興をあげていましたから、中将であるグラマンが必然的に大総統になったといえます。
声優
塚田正昭 (2003年版)さんは「おじゃる丸」の小林茶<初代>で知られています。また、有名な野沢雅子さんの旦那さんでもあります。残念ながら2014年1月27日に亡くなってしまいましたが様々な役柄を演じ、活躍しました。
納谷六郎(FA版)さんは「聖闘士星矢」の水瓶座のカミュ役や「クレヨンしんちゃん」の園長先生<初代>役などで知られています。皆さんも一度は聞いたことがある声ではないでしょうか?
見た目と性格
見た目は白いひげの生えた老人で、どこにでもいそうな老人といった印象を受けます。しかし、性格の面で見ると非常に野心家でまだまだ若いものには負けていらないといった生涯現役タイプのように感じられます。
中央の軍上層部からホムンクルスの軍団に入るかという誘いに対しては「くだらない」と一蹴したため、東部に左遷されてしまいます。ただ、虎視眈々と自分が台頭できる機会を狙っており、内なる野望を掲げています。
東方部と北方部の合同演習ではグラマン中将のことを警戒し、キング・ブラッドレイが直接合同演習を視察するほどでした。しかもブラッドレイに対して、あからさまに敵対心を出し「大砲でうってしまおうか」と冗談なのか本気なのか判断が難しいことを言って部下を困らせます。ただ、その後はブラッドレイがのった列車が爆破され、グラマン中将は直接死体を確認するまでは安心できないと自ら捜索を指揮する用心深い人間でもあります。
さらに、グラマン中将は頭のキレもよくマスタングはチェスでほとんど勝つことができませんでした。マスタングが上司をたてたということも考えられますが、東部にいながら中央の様子を気にかけ準備を進めるなどかなりのキレものであることがわかります。
ちなみにマスタングが中央に行く際に、チェス盤と部下を餞別でプレゼントしており、そのチェス盤の中には非常時の連絡方法を入れておくなど用意周到で経験豊富なのもわかります。また自分の孫娘を紹介しようかとマスタングをかなり気に入っているようです。
そんな野心家の面が強く感じるグラマン中将ですが、スケベでもあります。マスタングも回線で話す際に様々な女性の名前を使ったりするところは、もしかしたら東部時代にグラマン中将にお世話になったことが大きいかもしれません。
特技
特技といるかどうかでは定かではないですが、マスタング大佐とヒューズ准将の墓で密会ををした際は、念には念を入れて変装(女装)をして会いに来ました。その変装の完璧さにマスタング大佐は最初気がつかず、とても驚いた表情をしています。
グラマン中将の名言・名シーン
ここからはグラマン中将の名言・名シーンについて紹介したいと思います。
①「この枯れたじじいの中で消えかかっていた野望の火種がまた燃え上がって来たわい」
こちらのシーンは16巻第63話「520センズの約束」のシーンになります。先ほど紹介した、グラマン中将の女装にマスタング大佐が驚いた後、情報交換を行います。その時に、マスタング大佐に焚きつけられこちらのセリフをいいます。
絵からみてわかるように目力がすごく、グラマン中将が野望に満ち溢れて煮えたぎっているのがよくわかります。
このシーンの後からのグラマンの活躍がマスタングたちの勝利に大きく貢献していくこともあり、このシーンはグラマンの中でもかなりの名シーンと言えます。
②「この枯れた年寄りにご指名だよ」
こちらも16巻の第62話「夢の先」のシーンになります。チェスの駒の中に連絡手段を入れておき、マスタングが自分を頼ってきてくれたことを知り、優しい笑みを浮かべています。
可愛がっていたマスタング大佐から頼られ、グラマン中将が作中の中で一番穏やかに笑っているシーンだと思われます。皆さんも可愛がっている人から頼られたら、うれしくてついつい笑顔になってしまうのではないでしょうか?
グラマン中将のまとめ
智将グラマンは部下をかわいがり、その豊富な経験からマスタングの立場ではできない部分で活躍しました。「亀の甲より年の劫」とは言ったもので、野心家のグラマンが最終的に大総統の地位に就くことができたのも彼が最後まで諦めなかったからだと思います。
彼のように、部下に頼られる上司というはマンガの中だけではなく実際にいてもかっこいいですよね!!