鋼の錬金術師に登場するノックスはイシュヴァール殲滅戦をきっかけに検死専門医となります。
またマスタングのことを”共犯者”とも言います。
ここでは作中でのノックスの活躍や名言、名シーンを解説していきます。
ノックスの基本情報
名前 | ノックス |
年齢 | ? |
前職 | 軍医 |
前職 | 検死専門 鑑定医 |
家族 | 妻、成人した子供1人(別々に住んでいる) |
初登場 | 原作9巻 |
声優 | 有本欽隆 |
ノックスは作中ではノックス先生と呼ばれ、今は検死を行う鑑定医です。
イシュヴァール殲滅戦の時は、マスタングが焼いたイシュヴァール人を検死することを行っていたので、マスタングとは中が良く、”共犯者”と読んでいます。
この殲滅戦以降、不眠症や悪夢に悩まされるなどして家族と一緒に住むことができず別居していたが、ランファンやメイチャンの治療を通して家族関係も少しですが修復されていっています。
ノックスの見た目と性格
黒髪短髪で髭を生やし、眼鏡をかけた中年男性。
家族が出て行ってしまった後は、誰も掃除してないせいかキノコが生えるほど汚いです。
イシュヴァール殲滅戦で人体実験に関与したことに罪悪感を感じ、不眠症や悪夢などPTSDのような症状に苛まれていました。
また家族を想って自分のそういった症状で迷惑をかけてしまうことと、家族に人体実験をしていたことを知られるのを恐れ別居します。
医者としての責任感が強いせいか、殲滅戦後は人を治療することをやめ検死専門になりました。
そういった経緯もあり、メイチャンとランファンが戦うことを止めるなど、とても正義感と責任感があり、優しい男性です。
自分は医者なのに
イシュヴァール殲滅戦の時、裏ではマスタングが焼いて、ノックスが解剖するという人体実験を行っていました。
それとは反対にイシュヴァールから撤退命令があっても医者として治療し続けているロックベル夫妻の話。
同じ医者という職業につき、同じ場所にいながらもやっていることは反対。
ノックスはこのことをきっかけに解剖専門となり、生きている人を相手にするのではなく、死んでいる人を相手にすることを選びます。
ランファンとメイチャンへ
ブラッドレイにより腕を失うことになったランファンと、同時期にお父様との戦いで負傷したメイチャンがノックスにより治療を受けることになります。
ただヤオ家とチャン家は敵対しており、ノックスの家で殺し合いを始めようとします。
しかしノックスが現れ戦いを止めます。止めるも隙あれば再開しようとする2人を叱り、ランファン、メイチャンそしてアルフォンスも震え上がります。
イシュヴァール殲滅戦のことを話した上で殺し合い、ましてや子供同士の殺し合いなんて見たくないと言います。
この言葉により2人は戦うことを止めます。
治療を通し幸せになる一歩を踏み出す
ランファンとメイチャンを通して久しぶりに生きた人間を相手にし、医者として治療します。
その後、妻と子供が家に久しぶりにやってきて子供も医者を目指していることを伝えます。
家族とも疎遠でしたが、このことをきっかけにイシュヴァールでの人体実験に関わっていたことから逃げていた自分から立ち向かうきっかけとなります。
人体実験に関わった自分はどこかもう幸せになってはいけないと思っていたノックスが幸せになることを少し許し、家族関係が少しずつ修復していくことになります。
マリア・ロスの検死解剖担当
作中ではマスタングにより、マリア・ロスをヒューズ殺害容疑で脱走した彼女を殺害したと見せかけるためにダミー人形を作ります。
その死体解剖、判定をノックスが担当することになります。
しかし、ノックスはイシュヴァールでの経験から焼死体ではないことを分かりつつも、わざと本物と言います。
イシュヴァールで共に人体実験をしたマスタングとの間柄だからこそ、そういった判断を下したと思われます。
ノックスの声優は有本欽隆さん
ノックスの声を担当した有本欽隆さんはONE PIECEの白髭ことエドワード・ニューゲート役として知られ、他にもPSYCHO-PASSの征陸智己役など様々な有名なアニメに携わってきておられます。
しかし2019年2月1日に亡くなられております。
ノックスの名言・名シーン
ここでは作中のノックスの名言・名シーンを紹介していきます。
名言①:「なんで俺は医者なのに人殺ししてんだ?」
イシュヴァール殲滅戦の時、マルコーとの会話でロックベル夫妻の話が出てきます。
マルコーは逃げないロックベル夫妻をバカだと言いますが、同じ医者で、医者として正しいことをしているのはロックベル夫妻なのに、なぜ自分は医者とは逆のことをしているのか。
マルコーもこの言葉で見ないようにしていた現実を突きつけられます。
名言②:「家族だからだよ」
ノックスは殲滅戦により不眠症や悪夢などで妻を殺そうとしたりしてしまいます。
家族を想い別々に暮らし、また検死専門医となります。
ランファンとメイチャンを通して久しぶりに医師として治療した後、久しぶりに家にやって来た妻と息子に動揺します。
最初は息子も父のように医者を志したという言葉にイシュヴァールでの話をして反対するも、息子は逃げずに向き合うように伝えます。
なぜ自分にそこまでしてくれるのか、その理由は家族だから。
息子の熱い想いにノックスは涙するのでした。
ノックスは違う立場の殲滅戦の被害者
権力により医者ではあるが医者の本分を全うできず、戦いが終わってからずっと良心の呵責に苦しみ、心も、また家族関係も悪くなってしまいました。
しかし、医者としての仕事をすることでそれらが回復傾向になっています。
ノックスを通して、紛争の被害者は単に攻められる側のみならず、関わる全ての人の心が被害に合うことが分かります。