鋼の錬金術師に登場するラストは色欲のホムンクルスであり、グラトニーやエンヴィーと共に行動し、お父様に報告するなどまとめ役でもあります。
最後はマスタングによって殺されてしまいますが、それまではホムンクロスの中心人物として行動します。
ここではラストの作中における活躍や名言、名シーンを紹介していきます。
ラストの基本情報
名前 | ラスト |
生まれた順 | 2番目 |
七つの大罪 | 色欲 |
武器 | 最強の矛 |
初登場 | 原作1巻 |
声優 | 井上喜久子 |
実写版 | 松雪泰子 |
ホムンクルスの中でただ1人の女性キャラクターで、お父様から2番目に生まれた”色欲”のラストは、見た目はナイスバディで冷静沈着な性格です。
自らの手が最強の矛になり、どんな相手でも物でも貫き攻撃していきます。
お父様の指示でホムンクルスの中で中心的に動くも、マスタングとの戦いで命を落としてしまいます。
ラストの見た目と性格
黒髪ロングでウェーブがかかった髪の毛に、ボンキュボンのナイススタイルで、いつも黒色のドレスを着ています。
胸の部分が露わになっている服から見える胸元にはホムンクルスの紋章が刻まれていて、妖艶な雰囲気を醸し出しています。
性格は冷静で、計画を立てるなどホムンクルスの中でも頭脳派タイプ。
人間を見下し、自身らを誇り高く思う部分もあります。
ハボックと付き合う時は胸元を隠しておしとやかな人間になり、またタバコが嫌いということも分かっています。
最強の矛
ラストは”最強の矛”を持ち、どんな物でも突き倒します。
通常は人間と同じような手ですが矛になる瞬間、指が鋭利な刃物のように変形、変幻自在、収縮してコンクリートや鎧など裂いたり、突き通して破壊します。
冷静沈着にグラトニーに指示
ラストは情報収集など1人で動く以外はグラトニーと共に行動することが多いようです。
グラトニーは何でも食べたがるので、食べるか食べないかの判断をいつもラストがします。
またお父様への報告や作戦を立てるなど、ホムンクルスの中での頭脳的な一員です。
スパイ活動もし、かつ仕事も早い
ラストは軍の情報を得るため、中央にやって来たハボックと”ソラリス”という名前で付き合います。
しかし公私混同しないハボックからは情報を得ることができませんでした。
それ以外でもエルリック兄弟がリゼンブールへ向かう際、動向を探るべく尾行したり、その途中偶然マルコーを見つけた時は、マルコーに釘を差し脅迫し、中央国立図書館に火を放つなど臨機応変に対処していきます。
ホムンクルスとしてのプライド
マスタングから化け物と言われた時や、他にも人間を下に見たり、愚かだと罵ったりとホムンクルスとしての自分にプライドを持っているようです。
マスタングとの戦いで命を落とす
バリーを追って研究所にやってきたマスタング達は、そこでラストと対面します。
最初ハボックとマスタングは激しい攻防の末、ラストはハボックとマスタングに重傷を与えます。
マスタングはラストの胸の中にある賢者の石を使ってハボックの治療をしようとするも、石を抜き取られても再生するラストに倒されます。
しかしもう動けなくなったと思ったマスタングと再度戦うことになり、何度も再生するラストに死ぬまで炎を浴びせ続けるマスタングにより、ついに死なないはずのホムンクルスが生命を落としてしまいます。
賢者の石の再生能力を過信し、人間を見下した結果、自らの死を招いてしまうことになりました。
ラストの声優は井上喜久子さん、実写版は松雪泰子さん
ラストの声を担当された井上喜久子さんはらんま1/2の天道かすみ役をはじめ、はたらく細胞のマクロファージ役、ああっ女神さまっのベルダンディー役など多くの人気作品に出られているベテランさんです。
また実写版では女優の松雪泰子さんが、ラストの妖艶さをたっぷりと表現しております。
ラストの名言・名シーン
ここではラストの作中での名言、名シーンを解説していきます。
名言①:「人間は愚かで悲しい生き物だわ」
ホムンクルスとしてのプライドを持ち、長きに渡り人間を見続けたラスト。
イシュヴァール殲滅戦にしろ、何度となく繰り返す歴史を見て人間を見下すようになります。
研究所でマスタングとハボックとの戦いに勝ち、アルフォンスとホークアイの元にやって来た時、ホークアイにマスタングの死を伝えます。
今まで攻撃の手を緩めなかったホークアイもマスタングが死んだことを知らされると、打つことを辞めてしまいます。
この姿もラストの目には、”本当に”愚かで悲しい生き物と映るのでした。
名言②:「貴方みたいな男に殺られるのも悪くない」
ラストに致命傷を与えられたマスタングだが、自ら傷口を火で炙り、戦意を失ったホークアイの元にやって来たマスタング。
彼は一騎討ちでラストの賢者の石の再生が尽きるまで彼女を燃やし続けます。
何度も殺されるラストでしたが、反撃しようとするもあと一歩のところで最強の矛が届きませんでした。
最後の最後にいつも見下していた人間の中にある部分を認めているかのようです。
また炎で焼かれ生命尽きる中、マスタングの目を見て、マスタングの目が苦痛に歪むことを言います。
これは約束の日に起こるマスタングの目についての暗示かと思われます。
ラストは物語の裏で動く妖艶なホムンクルス
1巻から登場し死ぬ10巻まで、中心的に動くホムンクルスでした。
物語の裏で暗躍し物語を進めていく人物でもありましたが、最後はマスタングの手により死んでしまいます。
人間の愚かさを嘆き頭脳派で、冷酷な判断と攻撃を繰り出すも、妖艶な美女ということで魅力的なキャラクターでもありました。
作中早めの退場は、とても悲しまれた人物ではないかと思われます。