鋼の錬金術師に登場するティム・マルコーは元国家錬金術師であり、お医者さんでもあり、賢者の石の研究に携わっていた人物です。
エルリック兄弟にとっても賢者の石に関して重大な事実を知るきっかけを与えたり、途中スカー達と行動を共にするなど最後まで物語を進めるキーパーソンでもあります。
ここではティム・マルコーの作中での活躍、名言・名シーンを解説していきます。
ティム・マルコーの基本情報
名前 | ティム・マルコー |
年齢 | ? |
職業 | 元国家錬金術師
医療研究者・生態系錬金術師 |
二つ名 | 結晶 |
初登場 | 原作2巻 |
声優 | 小室正幸 |
実写版 | 國村隼 |
ティム・マルコーは元国家錬金術師でありながらも、賢者の石研究の第一人者でもありました。
イシュヴァール殲滅戦後、自ら研究所を全て処分して軍から消息を消した後はある町で町医者マウロという名前で暮らしていました。
しかし、エルリック兄弟との出会いにより再び賢者の石に深く関わって行く人物です。
途中ホムンクロス達に幽閉されたり、スカー達と行動を共にしたりと物語を進めていく人物でもあります。
ティム・マルコーの見た目と性格
見た目は白髪が目立ち始めた小柄な男性で、温和で優しそうな雰囲気を醸し出します。
しかし、スカーにより顔がバレないよう皮膚を破壊されてしまいます。
性格は気弱で脅しやハッタリをかます性格ではないが、自分の中にある想いを決意したら勇気に変え行動に移す人物です。
またスカーと出会った際、イシュヴァール殲滅戦により自ら作り出した賢者の石により多くの人が亡くなったことを気にしており、スカーに自分を殺してと言ったり、スカー達とは贖罪のため共に行動するなど、元々悪事が出来ない性格です。
またイシュヴァール殲滅戦後消息をくらますことになりますが、約束の日の人柱候補としてホムンクロス達から追われる身でもありました。
研究者としてまた医者としても凄腕ですが、錬金術師としても腕が良いので頭も良く、腕も立ち、優しい性格ということもあり素晴らしい人物ではないかと思われます。
イシュヴァール殲滅戦、そしてその後
イシュヴァール殲滅戦時、マルコーは研究者として賢者の石研究、開発に携わっておりました。
殲滅戦が終わった後、ある町で町医者マウロとして名前を変え医者として穏やかに暮らしていました。
しかし、リゼンブールに向かうエルリック兄弟とアームストロング少佐に見つかり、賢者の石について話を聞きたいとのことで石の作り方を尋ねられます。
最初は拒みますがエドワードの言葉に心揺れ、国立中央図書館第一分館に向かうよう伝えます。
しかしエルリック兄弟を追跡していたラストによりマルコーの住処が知られ、国立中央図書館は焼かれてしまいます。
スカーとの出会い
ラストがマスタング大佐により殺されたとこにより、マルコーはエンヴィーにより拉致されます。
ホムンクロスのアジトに幽閉されますが、そこに侵入してきたスカーにより発見されます。
マルコーはその人物がスカーと知り、自分とイシュヴァール殲滅戦との関係や何が行われていたのか話し、自分を殺すよう頼みます。
しかしスカーは怒りを抑え彼を生き証人として生かし、ダミー人形でマルコーを殺したように見せかけ、その後は共に行動することになります。
その際顔の皮膚を破壊され、メイチャンによって修復されます。
石の壊し方と逆錬成陣
スカー達と行動を共にしながらも、マルコーはなんとかホムンクロス達の企みを阻止できる方法がないか模索します。
キンブリーの追跡をかわしながら、スカーの兄が残した研究内容と、メイチャンの機転により約束の日を阻止する方法を見つけます。
その間マルコーを追ってくるエンヴィーを自分をお取りにし、エンヴィーを捕まえるなどスカー達と旅をしながら信頼を得ていきます。
マルコーの願い
約束の日が終わり、マルコーは賢者の石を持ってマスタング大佐の元へ行きます。
マスタング大佐は人柱として無理矢理扉を開けさせられ、視力を失っていました。
マルコーは大佐の視力を賢者の石を使って戻すことと引き換えに、イシュヴァール地区解放とそこで自分が医者として働く条件を提示します。
ティム・マルコーの声優は小室正幸さん、実写版では國村隼さん
ティム・マルコーの声を担当した小室正幸さんは洋画アルマゲドンのピート・シェルビー役や馬医のシン・ビョンハ役など海外の映画の吹き替えから海外ドラマ、アニメの吹き替え、またナレーションなど幅広く活躍されています。
実写版では俳優國村隼さんが演じられてます。
國村隼さんも数多くの映画やドラマに出演され、韓国の映画にも出演するなど国を超えて活動されている素晴らしい俳優さんです。
ティム・マルコーの名言・名シーン
ここでは作中のティム・マルコーの活躍と名言・名シーンを紹介します。
名言①:「賢者の石の材料は…生きた人間だ!!」
エドワードの言葉に絶対に賢者の石の作り方を教えなかったマルコーですが、国立中央図書館にあることと、「真実の奥にある真実」としてエドワードに助言します。
図書館は燃えてしまい賢者の石の生成からまた遠ざかったと思われますが、そこで働いていたシェスカのおかげでマルコーが書いたのが「今日の献立1000種」ということが分かりますが、解読が困難で時間がかかります。
しかし、自分達が追い求めていたものが人間が材料ということを知ることになります。
名言②:「なんで俺は医者なのに人殺ししてんだ?」
このセリフはイシュヴァール殲滅戦時代、同じ医者として働くノックスの言葉です。
医者なのに人体実験を繰り返し、人を殺しているノックスの言葉と医者なのに人を使って賢者の石を作り出す自分。
この矛盾によりマルコーは消息をたち、約束の日が終わってからも医者として暮らすことを強く望むことになります。
名言③:「作り方を知っているという事は壊し方も知っているという事だ!!!」
マルコーはエンヴィーなの捕まり締め上げられます。
石の研究に携わって来た彼だからこそ、壊し方も知っているということでエンヴィーを捕まえる活躍をします。
賢者の石を作り出した男のケジメは医者として暮らすこと
ティム・マルコーは最初イシュヴァール殲滅戦で自分がやったことから逃げ、静かに医者として暮らしていましたが、再度賢者の石に関わっていくことになります。
最終的にはマルコーは約束の日の阻止と医師として暮らしていくことが贖罪として作中での活躍は素晴らしいものになります。
マルコーは優しく責任感の強いからこそ、エルリック兄弟とスカーとの出会いから逃げずに立ち向かった勇気のある人物ですね。