[鋼の錬金術師]に登場するプライドはホムンクルスではありますが、ブラッドレイ夫妻の養子セリム・ブラッドレイとしてでも登場します。
見た目は可愛らしい子供の姿ですが、人間達を裏から操り、頭脳とかつ攻撃力も高いホムンクルスです。
ここではプライドの作中での名言、名シーン等を解説していきます。
プライドの基本情報
名前 | プライド(セリム・ブラッドレイ) |
年齢 | ? |
七つの大罪 | 傲慢 |
生まれた順番 | 1番目 |
家族 | 父 キング・ブラッドレイ 母 ブラッドレイ夫人 |
初登場 | 原作8巻 |
声優 | 三瓶由布子 |
プライドことセリム・ブラッドレイはお父様から生まれた1番最初のホムンクルスで、見た目は幼い子供の姿ですが、1番長く生きており、また他のホムンクルスからも少し恐れられています。
また他のホムンクルス同様、人間を下に見て、容赦ない攻撃だったり判断をしますが、一緒に住んでいるブラッドレイ夫人に対しては他の人間とは違う想いを持っているようです。
裏で暗躍し続けるも、約束の日にはエドワードとの戦いで思わぬ姿で終結します。
プライドの見た目と性格
見た目は10歳前後の子供で、口調は敬語で礼儀正しいです。
セリム・ブラッドレイの時は、親想いで、父を尊敬し、勉強熱心。またエドワード・エルリックに対しては、最年少で国家錬金術師になったとことに感動し、愛嬌のある無邪気で純粋な子供ですが、プライドとして現れる時は、傲慢の名の通り傲慢で、冷静でかつ残虐です。
また人間のことを下等生物と言うも、キング・ブラッドレイと同じく、ブラッドレイ夫人に対しては違う想いを持っています。
始まりのホムンクルス
お父様から1番最初に創られたホムンクルスで長男。
他のホムンクルス達とは違い、プライドの名前が出るだけで萎縮することもあり、またお父様の指示、命令に忠実で忠誠を待ち合わせています。
しかし、ヴァン・ホーエンハイムから「名は体を表す」と言われ、またお父様が1番最初に切り離した傲慢は父親の本質だと言われています。
プライドの強さ
プライドは無数の目と口を持つ影を操り、影は伸縮また強度にも優れており、影を相手の影とシンクロしたり、様々な物を切り、食べて吸収してしまいます。
その影は見た目はお父様同様のものになり、子供の姿なので体術や武器は使えませんが、影を操ることでその子供の姿という弱点をカバーし、ホムンクルスの中ではトップの攻撃力を持ちます。
また人間の姿ではあるものの、これはお出かけ用の入れ物なので賢者の石を持っているということですが、なかなかプライドには傷をつけることができません。
どんなに強い相手からだろうと基本的には大怪我を負わないので、襲われていても冷静でいられます。
ただ影を操るということなので、閃光弾のような影を出せない状況や完全な闇では攻撃力はゼロになり、捕獲することができます。
兄弟にも容赦ないお兄ちゃん
ホムンクルスの長男ということであり、ブラッドレイを除くホムンクルス達はプライドの強さと冷酷さ等に萎縮し、お父様の次に絶対的権力を持ちます。
なのでプライドからの命令は絶対になります。
また、お父様から離れて行ったグリードに容赦なく襲い掛かったり、賢者の石を補うためにグラトニーを食べてしまうなど兄弟間でも縦社会があります。
家族ごっこ
キング・ブラッドレイの遠縁の子として、ブラッドレイ夫妻の養子として育てられています。
養子ではあるも、父のキング・ブラッドレイを尊敬し、父について作文を書いて賞を貰うことも。
しかし、プライドにとってはこれは「家族ごっこ」でした。
父として敬うときは純粋無垢な子供ですが、家族として接しない時は、セリムではなくプライドとして接しますので、口調は同じく敬語ですが、上から目線になります。
ただ人間を下等生物と見て、お父様の命令に対しては絶対で、かつグラトニーを食べたり、ブラッドレイ以外のホムンクルスからは恐れられる存在であっても、同じホムンクルスのブラッドレイと夫人に対しては違う想いを持っていました。
ブラッドレイの反逆とも言える発言を無視したり、無償の愛を与えてくれる母・ブラッドレイ夫人は事故に遭いそうなセリムを体を張って守る姿に驚くなどして、この2人にだけは特別な想いと同時に、
人間は大切なものを守るためなら、自分の命をも厭わないと考えるきっかけともなりました。
約束の日 エドワードVSプライド
約束の日、同じチビ同士の対決になります。
プライドはいつも自分より大きい人相手に戦うので、小さい自分であれば優位に立てると踏んだプライドでしたが、エドワードは同じチビだから考えていることが分かると言って攻めていきます。
追い詰められたプライドはついに人間の姿である器が壊れて、中から影が漏れて来てしまいます。
お父様の後を追うエドワードを止めようとした時、お父様は傷ついたプライドに見向きもしないことをエドワードに指摘され怒り、回復伴いエドワードを吸収しようとします。
そこに割って入って来たのはなんと、キンブリーでした。
プライド曰く、普通なら自分を保つことができないはずなのに、キンブリーは自我を保ちながらプライドを叱責します。
人間を下等生物だと下に見ているのにも関わらず、ピンチになったらその人間を手に入れようとするのは美学とは違うということで、エドワードに再度攻撃する隙を与えてしまいます。
エドワードは飲み込もうとしたプライドに逆に自ら入り込むことで、プライドの本体を掴むことができ、戦いは終結します。
プライドの正体とその後
エドワードが自分の中に入って来たことで現れたのが、手のひらよりも小さい赤ちゃん姿のプライドでした。
このプライドは約束の日の戦いが終わった後、ブラッドレイ夫人の元に返されます。
ブラッドレイ夫人はプライドの正体を知りながらも、愛情を注ぎ立派に育てあげます。
プライドは以前の記憶がないながらも、夫人からの愛情を惜しみなく受け継ぎ、すくすくと成長していきます。
ホムンクルスの中では、たった1人の生き残りとなりました。
プライドの声優は三瓶由布子さん
プライドの声を担当した三瓶由布子さんはBORUTOのボルト役や銀魂の晴太役など、他のアニメでも少年時代の声を担当したりするなど男の子の声をすることが多く、またアニメだけでなくナレーションなど幅広く活動されています。
プライドの名言・名シーン
ここでは作中でのプライドの名言や名シーンを紹介していきます。
名言①:「気づいちゃいました?困りましたね うちのお義母さんおしゃべりが好きで」
ここまではキング・ブラッドレイがホムンクルスだということが分かっていました。
しかし、ホークアイがブラッドレイの補佐をするようになってからブラッドレイ夫人やセリムとの交流も多くなります。
そこで夫人からセリムはブラッドレイの遠縁の親戚の子というのを聞き、セリムの正体に感づいてしまいます。
ホークアイが分かった瞬間、セリムもすぐに脅迫するのでした。
ちなみに、ホークアイはマスタングには暗号でこのことを伝えております。
名言②:「…やめろ…私の中に入ってくるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
エドワードに逆にプライドの中に侵入された時、最後にプライドの頭の中に思い浮かんだのは父としてのキング・ブラッドレイとブラッドレイ夫人の2人でした。
それは本当の生みの親ではなく、下等生物だと蔑み、ホムンクルスとしてのプライドを持っているのにも関わらず、人間の親だったのです。
エドワードにホムンクルスの家族のことと人間の家族の概念は違うと言いつつも、やはり憧れ想いを寄せていたのは人間の家族だったということです。
また本体を取り出されたとき、言った一言も「ママ」と母を求めていることから、プライドにとって母、家族は特別なものでした。
そして夫人がプライドの心や考え方を変えたきっかけになった人でもあります。
ホムンクルスの傲慢をそのまま受け継いだプライド
お父様から1番最初に生まれたプライドは長きに渡りアメストリスの歴史を直で見てきて、約束の日のために裏から操っていた人物でした。
人間に対して、また時には同じ兄弟に対しても目的達成のためには非情になりますが、人間達の家族という概念、ブラッドレイ夫人の愛情に触れ、少しずつ考えが変わって来ていたホムンクルスです。