ビセフはハンターハンター原作、暗黒大陸から流れ着いた女王蟻から始まるキメラアントVS人の戦いを描く通称キメラアント編に登場する人間のキャラクターです。
キメラアントにより支配された東ゴルドー共和国幹部の中で唯一生き残っていたビセフとはどんな人物なのでしょうか?
ビセフは念能力者ではなく、いわゆる小悪党として描かれているのであまり印象に残っていない方も多いかもしれません。
ここではそんなビセフのキャラクターや性格について紹介していきたいと思います。
ビセフの基本情報
名前 | ビセフ |
性別 | 男 |
所属 | 東ゴルドー共和国 長官 |
念能力 | なし |
年齢/誕生日 | 不明 |
身長/体重 | 不明 |
声優 | 後藤哲夫 |
初登場 | 24巻 |
ハンターランク | なし |
その他 | なし |
ビセフのキャラクター
ビセフの外見はスーツ姿の白髪を七三分けにした太眉の一見さえない男性ですが、役職は東ゴルドー共和国という一国の長官。
東ゴルドー共和国はハンターハンターの世界に登場するマルサスディーゴと呼ばれる男性が総帥を務める国ですが、マルサスディーゴ本人は日々快楽にふけり自堕落な生活を送る国のトップとしてふさわしい人間ではありません。
※マルサスディーゴはストーリーの中で無能な指導者として殺されてしまうのですが、キメラント編ラストで殺されたマルサスディーゴは影武者で、本当のマルサスディーゴは生きている描写があります。
ビセフはそんな総帥に代わり、実質国の政治や中枢を担っていた陰の実力者なのです。
東ゴルドー共和国とは?
東ゴルドー共和国とはハンターハンターの世界においてミテネ連邦と呼ばれる連邦国家がある島に存在する国ですが、唯一連邦に所属していない国でもあります。
共和国と名前はついていますが、実際はマルサスディーゴ総帥による独裁国家です。国民のほとんどは貧しく、マルサスディーゴ総帥やビセフ長官のような上層部だけが肥える腐敗した国家として描かれています。
国民は「指組」とよばれる密告システムや、亡命による懲罰など実際現実の世界にある某国家を意識している国と言われています。
ビセフの性格
ビセフは東ゴルドー共和国の幹部の中で唯一政治家としての能力を認められ、キメラアントの虐殺を生き延びた人間として描かれる一方、非常に女好きのキャラクターとしても描かれています。
キメラアントの虐殺と侵攻により、本人もほぼ軟禁生活を余儀なくされているにも関わらず自分好みの女性を呼び寄せ軟禁してしまう女好き。
この女好きがたたり、ビセフはキメラント編終盤で追い詰められてしまうことになります。
最終的にビセフはキメラアントの一部と共に東ゴルドー共和国を亡命することになるのですが、長官という立場を追われたことを嘆きつつもすぐ状況を受け入れるところから、比較的前向きな性格ともいえるでしょう。
ビセフの能力
ビセフは女好きの小悪党として描かれていますが、政治家としての手腕は確かなキャラクターです。
なぜならキメラアントの襲撃の際、マルサスディーゴを筆頭にビセフを除く全員が「無能」として惨殺されているからです。
唯一ビセフだけは人間世界における政治的やりとりをするための駒として生かされていますが、無能と烙印を押されればすぐに殺される世界で生き延びていることが彼の能力の照明となっています。
ビセフとパームの関係
パームと呼ばれる女性はキメラアント編に登場する念能力者であり、キメラアントを監視するために単独で王宮へと潜入します。
その際潜入の方法に使ったのが、女好きのビセフが呼び寄せた「ハーレム」の女性の一人として懐に潜り込むこと。
ハンターハンター原作の方ではパームとビセフがベッドの映るコマにいるので、おそらく男女の関係があったものと考察されています。
この女好きが災いし、パームの王宮内部への侵入をゆるし自らの破滅を導くことになります。
ビセフのその後
キメラアント編ラストで、ビセフは王宮から脱出を図る一部のキメラアントに交渉を持ち掛け生き残ることに成功します。
ビセフはヒナと呼ばれるキメラアントに自らが総帥より預かった財産を与えることを約束し共に脱出させてもらったのです。
とはいえ、亡命したことと同じため彼は今後東ゴルドー共和国に戻ることは出来ず、行先は無法地帯である「流星街」を目指すことになります。
ビセフの声優
ハンターハンターはアニメが2回放送されていますが(第1作1999から放送、第2作2011年から放送)、第1作ではキメラアント編までアニメが作成されておらず、キメラアント編のアニメは2011年からの一度のみとなります。
その際、後藤哲夫さんがビセフの声優を担当しています。
ビセフの名台詞・名シーン
ここではビセフの名台詞や名シーンについて紹介していきましょう。
捕まってたまるか!!絶対逃げ切ってやる
キメラアントに協力していたビセフは、連合側につかまった場合自供を強いられ永久的に拘束されるか、もしくは殺されるかといった二択をつきつけられることになります。
キメラアント編でも描かれているように、弱い人間は追い詰めらると「自害」という手段を取りがちですが、ビセフは絶対に逃げ切ってみせると決意を固めます。
このシーンでもビセフの精神力のタフさが伺えますね。
そうだな、オレもどうせA級政治犯だ…おまけの人生楽しむか
キメラアントの一部と無事に王宮を脱出することができたビセフ。ですが、人間社会でビセフは政治犯として追われることになり今までのような優雅な生活は送れません。
ですが、現状に絶望することなくすぐに気持ちを切り替えていくこの台詞からビセフの大物さがわかりますね。
実は隠れた有能政治家!
ビセフは本編ではやられ役の小悪党として描かれています。ですが、キメラアント編では主人公サイド、敵サイド共にいままでとは比べ物にならないほど多くのキャラクター達が命を落としていきます。
そんな中、念能力を使うこともできないある意味一般人なビセフが最後まで生き延び、亡命したのは彼の「人間としての強さ」があったからではないでしょうか。